≪出かけよう! 美しい瀬戸内海へ≫
私は生まれ育った故郷である瀬戸内海の島々や、港町の風景が、たまらなく好きです。瀬戸内海東部の播磨灘に浮かぶ家島諸島には大小44の島々があって、諸島内最大の5つの島が重なり合わず、堂々と横一列に見える超奇跡的穴場スポットが存在するのを、皆様はご存知ですか?
西から東へ 院下島・西島・坊勢島・家島・男鹿島、まるで巨大な鎮守の島々が春の美しい播磨灘で 『一堂に会する』かの ように…。ガイドブック等には触れられていないので、ぜひぜひ、お友達にも教えてあげてください。
その場所とは、相生市南端の “金ケ崎 (万葉の岬)”。 周辺の赤穂岬や新舞子や高砂などから如何ように眺めても、島たちは “かくれんぼ” の状態につき、他との違いは一目瞭然。
そのうえ金ケ崎からは、条件さえ良ければ明石海峡大橋と鳴門大橋を同時に眺望できます。両者相俟って名実ともに超奇跡的な絶景と言えましょう。瀬戸内海最大の淡路島も、二十四の瞳で有名な小豆島も、遠い四国の稜線も、神戸・大阪方面も名乗りを上げるが如く、その美しい姿を見せてくれます。
倉敷市の鷲羽山展望台や、尾道市の千光寺公園や、瀬戸内市牛窓町のオリーブ園からの大パノラマと比べても、絶対に負けていません。奈良時代のかの著名な万葉集に、歌人の山部赤人(やまべのあかひと)が船旅による周辺の風景を詠っており、それらを一望できる好立地にあることから ≪万葉の岬≫ との通称があります。
この岬の南斜面にあるのが ≪つばき園≫。40 品種 230本ほどの相生市の市木である『椿』が栽培され、12月から4月にかけて次々と(とりわけ3月に…)赤やピンクや白いお花の妖精たちと皆様は出会うことができますよ。楽しみなこと間違いなし (入園無料)。
万葉の歌人山部赤人らが詠んだ3つの石碑を篤と拝読したあとは、そのまま金ケ崎の海岸まで650mほどの遊歩道が続きます。ちなみに遊歩道の公表歩行時間は、下り15分、昇り20分。
“お散歩コース”として最適ではないでしょうか? それとも皆様にとっては
”デートスポット” ? ほのぼのとした春の太陽と優しすぎる海風に、私の胸は ときめかずにおれません。
どんなに遠く離れていても、故郷の幾つもの光景を、いつも身近に思い浮かべている自分。建礼門葵は『ホームシック』という名の、ご病気なのかも?
日本の至る所で桜のつぼみが、ちらほらと、ほころび始めるようになりましたね。ふるさと自慢ながら、わが万葉の岬ならではの桜の花々こそは、遠い昔の伝説さながらに…。1.5kmに渡る桜並木が続き、播磨灘の絶景と ”満開桜” との ”コントラスト ” あるいは ”コラボレーション” は 絵にも描けない美しさ(浦島太郎が招かれた竜宮城の世界のよう…)です。
今年もあとしばらくで、桜のお花見の見頃が訪れます。岬の頂上までは愛車で、ヘアピンカーブを駆け登るスリルも最高ですし(おっとっと安全運転でお願いしますよ)、皆様、ぜひ一度お出かけください。建礼門葵が白いカモメに変身して、ご案内さしあげます。
※菜種梅雨の只中、本日3月27日は天候が良く、会社も休暇でしたので、久しぶりに帰郷しました。墓参りをして、そのついでに相生市南端の “万葉の岬” まで足を延ばした次第であります。嗚呼なつかしや!
令和6年 3月27日、建礼門 葵
葵の幼い頃からの夢は、貧困や差別のない世の中の実現。どんな時でも葵は社会的弱者と呼ばれるすべての方々を擁護し、不屈の代弁者であり続けたい…。地域社会や世界の平和のために少しでも貢献できれば本望です。葵と共に未来を切り開いていきましょう。