ビクトル・エリセ

[2021.09]映画『夢のアンデス』公開 ⎯⎯ パトリシオ・グスマンは既に次の5年/次の3部作を見据えている

インタビュー・文●柳原孝敦 柳原孝敦(やなぎはら たかあつ) スペイン、ラテンアメリカ文学、文化研究。 著書に『テクストとしての都市 メキシコDF』(東京外国語大学出版会)『映画に学ぶスペイン語』(教育評論社から増補改訂版が近刊予定) 翻訳にベニート・ペレス=ガルドス『トリスターナ』(共和国から近刊予定) 『夢のアンデス』 ※2021年10月9日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開 ©︎ Atacama Productions - ARTE France Cinéma

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『ミツバチのささやき』撮影地,オジュエロス村へ

バス  マドリッドからまずはセゴビアを目指す。セゴビアまでは電車(Avantなど)も出ているが,バスも便利。地下鉄モンクロア駅の改札を出てバスターミナルに向かい,地下1階(-1階)の8番か9番から出る。けっこう時間ギリギリまで乗車案内がなくて不安になるが,時間になるとジェイソン・ステイサムみたいな運転手がやってきてチケットの確認を始める。チケットはスマホ画面で表示すれば問題ない。  ちなみに,他の日本語のブログでセゴビアへのバスがプリンシペ・ピオ駅から発着しているという情

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【夢での邂逅は現実での離別】『ミツバチのささやき』(ビクトル・エリセ・アラス)

夢の中で出会うということは既にして決別なのだという意味で、すなわち、意識の深淵から無意識に襲いくる何者かではすでに亡くなり広義の自我のコントロール下に入ったという意味で、精霊との決別をかけたアナの現実的な闘いが、夢の中でのフランケンシュタインとの遭遇という空想的なイメージにおいて決定的に成し遂げられることには全く嘘が無い。 ミツバチのささやき(El espíritu de la colmena)/ビクトル・エリセ・アラス(Víctor Erice Aras)/1973

『ミツバチのささやき』 アナ・トレントの存在感が印象的。静かで、残酷で、美しい傑作。

評価 ☆☆☆☆ 最近テレビがうるさくて仕方ないように思えてきた。年を取ったからなのかもしれない。テレビドラマもうるさいものが多い。テレビを多く手がけている人たちが製作する映画も同じ。本当にうるさい。くどすぎるカット、大きすぎる音と声はうんざりである。

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「エル•スール」(スペイン映画)、内戦後、少女は旅立つ。南へ。

スペイン内戦。 この映画を理解するにはスペイン内戦の歴史を知ることが重要。その内戦が当時の庶民にどのような影響をあたえたのか、そしてどのように傷を残したのか、それを知ること。 そうすることで、この映画が良く理解できる。特に描かれなかったラストシーンの次の場面のことを。 内戦というのは、外から攻められたということではなく、同じ国の中で戦いがあったということ。 そして、単純に県や州の諍いということではなく、それが各個人のイデオロギーにまで根ざしている点が特徴。 つまり、

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