入江悠

映画監督、脚本家。 【映画】あんのこと/ネメシス/聖地X /シュシュシュの娘(こ)/…

入江悠

映画監督、脚本家。 【映画】あんのこと/ネメシス/聖地X /シュシュシュの娘(こ)/AI崩壊/ギャングース/22年目の告白/ビジランテ/太陽/日々ロック/ジョーカー・ゲーム/ロックンロールは鳴り止まないっ/SRサイタマノラッパー

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入江悠が日々のなかで感じたことを発信したり、制作物を発表します。 「映画監督って普段なにしているの」「なに考えてるの」、という謎にお答えしつつ、作品に取り組んだら本気を出す瞬間を目撃いただけます。 読んだ本、観た映画、聴いた音楽、旅した所などもご紹介していきます。

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    入江悠が観た映画を論評するマガジン。旬な新作や話題作を中心にきまぐれに評論していきます。

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    入江悠が撮影した作品の裏話や制作秘話などをお届け。ここでしか読めない内容ももりだくさん。

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映画『室町無頼』〜発表〜

こんにちは、入江悠です。 新作映画が発表になりました。 昨年ずっと京都で撮っていた東映時代劇。 監督生命を賭けて望んだといっても過言ではない映画。 いまは編集仕上げ中ですが、完成に先んじて発表になりました。 題名は、『室町無頼』。 昨年直木賞を受賞された垣根涼介さんによる歴史小説です。

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    • 2024年3月の読書日記

      2024年3月こんにちは、入江悠です。 今月は映画『室町無頼』のアフレコ作業が始まりました。 2024年3月に読んだ読書日記です。 1、「イエスの方舟 同乗漂流」(サンデー毎日編集部 編) わたしが生まれた年に起きていたことで、名称は知っていたけれど事態の推移について詳しく知らなかった。知らないで何かを断じることの怖さよ。ビートたけしさんが千石イエスを演じたドラマも観てみたい。 2、「くるまの娘」(宇佐見りん 著) 「かか」「推し、燃ゆ」と読んできて、本著でも著者が描

      • 【映画評】クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』をどう観たか

        クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』が公開になりました。 まずはじめに、本作が日本で公開されてほんと良かった、というのが率直な感想です。 変なとこに気をつかったり、忖度したりして、公開されないのがいちばん悲しく、地球上で日本だけスキップというような最悪な可能性を回避できただけでわたしは満足です。 配給のビターズ・エンドさんありがとう、です。 先に個人的なオススメです。 この映画の公開にあわせて、わたしは一冊の本を読んでオッペンハイマーについて予習していました。

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        • シネ・ヌーヴォ連動トークイベント「映画と本で呑む」開催のお知らせ

          こんにちは入江悠です。 4月あたま、大阪の本屋「MOMO BOOKS」さんでトークイベントをすることになりました。 日本を代表するミニシアター・シネ・ヌーヴォさんからほど近い本屋さんです。 テーマは、「映画と本で呑む」。 古今東西のおもしろい映画本をご紹介しつつ、映画と本のあれこれを語らいながら、呑む、という愉快な一夜です。 わたしは、昨年、東映京都撮影所で撮影した時代劇『室町無頼』や、もうすぐ6月7日に公開になる新作『あんのこと』の話なども交えて、のんびり呑めたらいい

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          【映画評】クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』をどう観たか

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          クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』が公開になりました。 まずはじめに、本作が日本で公開されてほんと良かった、というのが率直な感想です。 変なとこに気をつかったり、忖度したりして、公開されないのがいちばん悲しく、地球上で日本だけスキップというような最悪な可能性を回避できただけでわたしは満足です。 配給のビターズ・エンドさんありがとう、です。 先に個人的なオススメです。 この映画の公開にあわせて、わたしは一冊の本を読んでオッペンハイマーについて予習していました。

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          【映画評】クリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』をどう観たか

          シネ・ヌーヴォ連動トークイベント「映画と本で呑む」開催のお知らせ

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          こんにちは入江悠です。 4月あたま、大阪の本屋「MOMO BOOKS」さんでトークイベントをすることになりました。 日本を代表するミニシアター・シネ・ヌーヴォさんからほど近い本屋さんです。 テーマは、「映画と本で呑む」。 古今東西のおもしろい映画本をご紹介しつつ、映画と本のあれこれを語らいながら、呑む、という愉快な一夜です。 わたしは、昨年、東映京都撮影所で撮影した時代劇『室町無頼』や、もうすぐ6月7日に公開になる新作『あんのこと』の話なども交えて、のんびり呑めたらいい

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          【映画評】31年ぶりの長編映画、ビクトル・エリセ監督『瞳をとじて』

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          これはもう2024年、最大級のニュースでしょう。 ビクトル・エリセ監督の新作が公開される。 なんと長編としては31年ぶりとのこと。 スペイン出身のエリセ監督は1940年生まれで今年84才。 今回の『瞳をとじて』が長編4本目(ドキュメンタリーを除くと3本目)。 本当に寡作な作家であり、同時に多くの映画ファンが新作を観たいと願っている監督でもあります。 わたしも『ミツバチのささやき』『エル・スール』など大好きで、何度も観返しています。 映画館で観るのがもちろんベストですが、思い

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          【映画評】31年ぶりの長編映画、ビクトル・エリセ監督『瞳をとじて』

          ラッセル・クロウ論ー自分の<存在>を信じる演技

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          ・はじめに 今回のテーマはこちらです。 <俳優ラッセル・クロウについて真剣に考えてみよう> 俳優の世界は栄枯盛衰。 おごれるもの、だけじゃなく、おごっていなくとも、消えていく可能性がある非情の世界。 主演俳優ともなれば、さらにシビアです。 次から次に素敵な俳優は出てくるし、若手も出てくる。 そんななか、特にイケメンじゃなくてもずっと生き残り、最前線で戦っている主演級の俳優がいます。 わたしがずっと気になっているのは、ラッセル・クロウ。 顔が濃く、ふてくされたような、怒っ

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          ラッセル・クロウ論ー自分の<存在>を信じる演技

          【映画評】三宅唱監督『夜明けのすべて』/世界はこんなに優しく、僕らは夜空を見つめて生きていける

          「スタンダードプラン」に参加すると最後まで読めます

          昨年の夏前、東京の撮影所で『室町無頼』の準備をしていると、ばったり三宅唱監督に会いました。 「今日は何の作業ですか?」と聞くと、三宅さんは「新作のダビングです」と答えました。 『ケイコ 目を澄ませて』という傑作に続き、どんな映画が放たれるのか楽しみに思った記憶があります。 その映画こそ、今公開中の『夜明けのすべて』でしょう。 大泉学園のT-JOYで観てきました。

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          【映画評】三宅唱監督『夜明けのすべて』/世界はこんなに優しく、僕らは夜空を見つめて生きていける

          映画『室町無頼』〜発表〜

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          こんにちは、入江悠です。 新作映画が発表になりました。 昨年ずっと京都で撮っていた東映時代劇。 監督生命を賭けて望んだといっても過言ではない映画。 いまは編集仕上げ中ですが、完成に先んじて発表になりました。 題名は、『室町無頼』。 昨年直木賞を受賞された垣根涼介さんによる歴史小説です。

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          【映画評】31年ぶりの長編映画、ビクトル・エリセ監督『瞳をとじて』

          これはもう2024年、最大級のニュースでしょう。 ビクトル・エリセ監督の新作が公開される。 なんと長編としては31年ぶりとのこと。 スペイン出身のエリセ監督は1940年生まれで今年84才。 今回の『瞳をとじて』が長編4本目(ドキュメンタリーを除くと3本目)。 本当に寡作な作家であり、同時に多くの映画ファンが新作を観たいと願っている監督でもあります。 わたしも『ミツバチのささやき』『エル・スール』など大好きで、何度も観返しています。 映画館で観るのがもちろんベストですが、思い

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          ラッセル・クロウ論ー自分の<存在>を信じる演技

          ・はじめに 今回のテーマはこちらです。 <俳優ラッセル・クロウについて真剣に考えてみよう> 俳優の世界は栄枯盛衰。 おごれるもの、だけじゃなく、おごっていなくとも、消えていく可能性がある非情の世界。 主演俳優ともなれば、さらにシビアです。 次から次に素敵な俳優は出てくるし、若手も出てくる。 そんななか、特にイケメンじゃなくてもずっと生き残り、最前線で戦っている主演級の俳優がいます。 わたしがずっと気になっているのは、ラッセル・クロウ。 顔が濃く、ふてくされたような、怒っ

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          2024年2月の読書日記

          2024年2月こんにちは、入江悠です。 今月は映画『室町無頼』の発表がありました。 2024年2月に読んだ読書日記です。 1、「戦争責任」(家永三郎 著) 歴史的な名著です。 先月読んだ「文学が裁く戦争」(金ヨンロン 著)でこの問題をより詳しく知りたくなり、読みました。戦争責任については現代のものも含めてもっと勉強が必要です。 2、「たたかう映画ードキュメンタリストの昭和史」(亀井文夫 著) 戦前・戦中・戦後を通して活躍した日本のドキュメンタリー監督・亀井文夫。日本の

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          【映画評】三宅唱監督『夜明けのすべて』/世界はこんなに優しく、僕らは夜空を見つめて生きていける

          昨年の夏前、東京の撮影所で『室町無頼』の準備をしていると、ばったり三宅唱監督に会いました。 「今日は何の作業ですか?」と聞くと、三宅さんは「新作のダビングです」と答えました。 『ケイコ 目を澄ませて』という傑作に続き、どんな映画が放たれるのか楽しみに思った記憶があります。 その映画こそ、今公開中の『夜明けのすべて』でしょう。 大泉学園のT-JOYで観てきました。

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          エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』、20世紀最後の大傑作

          わたしの地元のミニシアター、深谷シネマでリバイバル上映がやっていたので観に行ってきました。 不朽の名作、エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』です。 1995年製作の本作、第48回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しています。 日本にもファンが多く、もはや説明不要の傑作といえるでしょう。 わたしは大学生時代にVHSで観て、いたく感動した記憶があります。 それ以来ずっと観ていなくて、今回はじめてスクリーンでの鑑賞。 約25年ぶりの『アンダーグラウンド』です。 上映

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          エミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』、20…

          2024年1月の読書日記

          2024年1月こんにちは、入江悠です。 2024年1月の読書日記とオススメ書籍です。 1、「反骨 鈴木東民の生涯」(鎌田慧 著) 超一級の伝記、ノンフィクションだと思った。 歴史の影へ埋もれつつある、鈴木東民という傑出した人物を掘る。 新聞記者であり、運動家であり、政治家であり、郷土を愛した人であり、そしてフューチャリストである鈴木東民。その生涯が徹底した「下からの目線」で描かれていく。絶版なのがもったいない圧巻。 2、「終わりと始まり」(ヴィスワヴァ・シンボルスカ 著

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          傑作! 世界史に残らない西部開拓史『ファースト・カウ』(ケリー・ライカート監督)

          昨年くらいから、「ケリー・ライカート監督」の高い評判をよく耳にするようになりました。 「アメリカのインディペンデント映画監督」 「現代アメリカ映画の最重要作家」 そんな冠がつき、紹介されることが多い気がします。 どんな作家なんだろう、観てみたい。 そう思っていたら、監督作『ファースト・カウ』の上映が始まりました。 2020年製作の映画なので、少し時間が経っての日本公開のようです。 東京の新宿武蔵野館では1日4回上映なので、劇場も公開に力を入れているのが伝わってきます。

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          震災とフィクション

          こんにちは、入江悠です。 関東でもちょっとだけ雪が降りましたね。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 これを書いているのは、1月17日。 28年前の今日、阪神・淡路大震災がありました。 当時わたしは学生でしたが、その後まさかこれほど震災が日本に起こるとは思っていませんでした。 映画の仕事をしていたときに起きた東日本大震災は、まだ記憶に新しいです。 今年は年明けから能登半島地震がありました。 被災されて苦労されている方、大切な人を失った方のことを思うと、胸がはり裂けそうです。

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          2023年の思い出と極私的映画ベスト10

          2023年の思い出 こんにちは、入江悠です。 皆さまにとって2023年はどんな年だったでしょうか。 良いことも、大変なことも、たぶんいっぱいあったんじゃないかと思います。 わたしは今、半年間の撮影の疲れを癒すために東南アジアに来ていますが、とにかく円(Yen)が弱いなぁと感じます。 昔だったらもっと安くご飯を食べれていたはずなのに、と日本の国力の弱さを実感します。(一人当たりGDPも、スペインに抜かれてG7最下位になったとニュースが流れてきました)。 生活でもいろんなと

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          こんな時代だからこそ丁寧に生活する歓び。アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』

          アキ・カウリスマキ監督の新作がやってきました。 タイトルは『枯れ葉』。 『希望のかなた』を観たのは2017年だから、あれからもう5年が経ったことになります。 今回、新宿のシネマカリテへ観にいきました。 年配の方を中心にけっこう混んでいて、嬉しくなっちゃいました。 冒頭から、「おっ」と思います。スーパーのベルトコンベアに、袋につめられた肉が流れてきます。その肉がベルトコンベアのゴールに到着し、行き場を失う。袋の中で肉がニチャ、ニチャ、と独特の音を出す、ほんの数秒のカット。こ

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          2023年12月読書日記

          2023年12月こんにちは、入江悠です。 今年は京都で時代劇撮影があり、なかなか本を読めませんでした。 仕事のため、日本中世に関する書籍ばかり読んできたので、やっと好きなミステリーが読めるようになったのが嬉しいかぎりです。 撮影中にミステリーを読むと良い気分転換になる、ということも今月の発見でした。 1、「ヒート2」(マイケル・マン&メグ・ガーディナー著) マイケル・マン監督の傑作犯罪映画『ヒート』の続編にあたる小説。 追う者と追われる者、米国、南米、アジアを跨ぐ犯罪組

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          知らなくてもまずは観ることから。『ガザ 素顔の日常』でパレスチナを知る。

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