入江悠

映画監督、脚本家。 【映画】室町無頼/あんのこと/ネメシス/聖地X /シュシュシュの…

入江悠

映画監督、脚本家。 【映画】室町無頼/あんのこと/ネメシス/聖地X /シュシュシュの娘(こ)/AI崩壊/ギャングース/22年目の告白/ビジランテ/太陽/日々ロック/ジョーカー・ゲーム/ロックンロールは鳴り止まないっ/SRサイタマノラッパー

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映画『室町無頼』〜発表〜

こんにちは、入江悠です。 新作映画が発表になりました。 昨年ずっと京都で撮っていた東映時代劇。 監督生命を賭けて望んだといっても過言ではない映画。 いまは編集仕上げ中ですが、完成に先んじて発表になりました。 題名は、『室町無頼』。 昨年直木賞を受賞された垣根涼介さんによる歴史小説です。

    • 2024年10月の読書日記

      2024年10月こんにちは、入江悠です。 今月は新作『室町無頼』の仕上げ作業が佳境で、スタジオへの行き帰りの道中しか読書する時間が作れませんでした。 とはいえ、小津安二郎監督について調べ直したり、小津のサイレント時代の映画を観たりと、充実した10月でした。 月末からは東京国際映画祭での【入江悠監督特集】も始まります。 ぜひ映画を観にお越しください。 わたしはすべての上映後に舞台挨拶させていただきます。 1、「他なる映画と1」(濱口竜介 著) わたしと同世代の映画監督にし

      • 『破墓 パミョ』、新たな傑作ホラー韓国映画の誕生

        □はじめに 2019年に『聖地X』という映画をオール韓国ロケで撮りました。 日韓の俳優・スタッフが集結して作った映画です。 その準備を、韓国のソウルで進めていた頃ーー2019年。 「韓国ではホラー映画ってどうなんですか?」 そう韓国の映画人たちに訊くと、皆さんは声を揃えてこう言いました。 「韓国ではホラー映画の文化はない。観る習慣がないからヒットしないんです」 たしかに、日本に入ってくる韓国映画は、アクションや恋愛ジャンルが多い印象です。 韓国には、『哭声 コクソン』

        • 水戸映画祭と刈谷日劇と東京国際映画祭と、『あんのこと』

          こんにちは、入江悠です。 ダイエット続行中です。 ・水戸映画祭へ今年の水戸映画祭に参加してきました。 茨城県の水戸市で開催されている歴史ある映画祭です。 この映画祭は以前、水戸短編映像祭という名前で自主映画のコンペをしていました。その頃にわたしが参加させてもらったのは、なんともう20年前。 『OBSESSION』という大学3年生のときに作った短編映画がノミネートしたのでした。喜び勇んで行ったものの、ハイレベルな自主映画たちに圧倒されて、惨敗。 そのときにグランプリを受賞

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          2024年8月-9月の読書日記

          2024年8月-9月の読書日記

          フィルモグラフィと、オリジナル脚本のこと

           今年の東京国際映画祭で「入江悠監督特集」を組んでもらえることになりました。  「え、うそでしょ、俺でいいの?」というのが本音です。  おそれ多いことです。  これを機に、ぼんやりとフィルモグラフィについて考えてみました。 【映画監督のフィルモグラフィについて】  監督特集、といえば、東京の映画館だと、神保町シアターや渋谷シネマヴェーラなどで毎日上映されています。  大阪では、九条のシネ・ヌーヴォさんも素晴らしい特集をしています。  そこで取り上げられる監督といえば、生涯

          フィルモグラフィと、オリジナル脚本のこと

          映画『ソウルの春』、韓国現代史の闇を切り裂くポリティカルサスペンスの傑作登場

           韓国からポリティカルサスペンス映画が届けられました。  タイトルは『ソウルの春』。  主演はファン・ジョンミンとチョウ・ウソン。  監督はキム・ソンス監督。  現在、日本でも公開中です。  これが傑作でしたので、ぜひ多くの方に観ていただきたいとの思いで、ご紹介します。   本作『ソウルの春』は、史実に基づきフィクションとして描いた、と冒頭に説明テロップが出ますが、かなり現実の事件に基づいているはずです。  舞台となっている時代は1979年、わたしが生まれた年です。この年

          映画『ソウルの春』、韓国現代史の闇を切り裂くポリティカルサスペンスの傑作登場

          15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

          こんにちは、入江悠です。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 普段は映画のことを中心に書いていますが、たまにはおもむきを変えて、健康のことについて書いてみたいと思います。 (1)『あんのこと』舞台挨拶からの15kg減ダイエット  暑いです。 まもなく撮影になる作品の準備をしているんですが、もうダメです。 ロケハンで道を探しているのですが、暑くてぜんぜん歩けません。 こんなことで8月から9月まで撮影ができるのでしょうか。 しかし、わたし的にはひとつだけ良いニュースもあります。

          15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

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          2024年8月-9月の読書日記

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          2024年8月-9月の読書日記

          フィルモグラフィと、オリジナル脚本のこと

           今年の東京国際映画祭で「入江悠監督特集」を組んでもらえることになりました。  「え、うそでしょ、俺でいいの?」というのが本音です。  おそれ多いことです。  これを機に、ぼんやりとフィルモグラフィについて考えてみました。 【映画監督のフィルモグラフィについて】  監督特集、といえば、東京の映画館だと、神保町シアターや渋谷シネマヴェーラなどで毎日上映されています。  大阪では、九条のシネ・ヌーヴォさんも素晴らしい特集をしています。  そこで取り上げられる監督といえば、生涯

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          15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

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          15kg減のダイエットに成功/熱中症対策

          2024年6月-7月の読書日記

          2024年6月-7月こんにちは、入江悠です。 新作映画『あんのこと』の劇場公開がおかげさまでロングランしています。 嬉しいことです。 今回は2ヶ月ぶんをまとめて、2024年6月と7月に読んだ読書日記です。 1、「満映秘史」(岸富美子・石井妙子 著) これはすごいノンフィクションでした。10代前半で映画編集の世界に飛び込んだ少女が、戦時中に「満映」へ渡り、編集技師デビュー。そこから怒涛の半生を歩むことになります。内田吐夢などの有名監督や李香蘭などの有名女優、そして理事長と

          2024年6月-7月の読書日記

          映画『あんのこと』公開日記【09】ー川越スカラ座/深谷シネマ舞台挨拶

           わたしの地元、埼玉県。  そこには2つだけミニシアターがあります。  川越スカラ座さん、深谷シネマさん。  街の宝箱みたいな映画館です。  週末、その2つのミニシアターで、『あんのこと』の舞台挨拶をしてきました。  地元ということもあってか、とても濃密な時間と空間でした。  どちらの映画館でも、舞台挨拶後に観客の方々をまじえての打ち上げを催してもらいました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川越スカラ座さんで舞台挨拶  ・7月13日(土)  午後、川越

          映画『あんのこと』公開日記【09】ー川越スカラ座/深谷シネマ舞台挨拶

          映画『あんのこと』公開日記【08】ーダナン・アジアン映画祭で【審査員特別賞】【主演女優賞】を受賞

          こんにちは、入江悠です。 映画『あんのこと』がベトナムの「DANANG ASIAN FILM FESTIVAL」(ダナン・アジアン映画祭)のアジア・コンペティションに選出されました。 ベトナム、香港、オーストラリア、インド、インドネシア、マレーシア、日本など各国の映画がコンペで賞を競うことになります。 <DANANG ASIAN FILM FESTIVAL> https://danaff.vn/ わたしは『あんのこと』の監督として単身ベトナムへ渡航し、ダナンという街に

          映画『あんのこと』公開日記【08】ーダナン・アジアン映画祭で【審査員特別賞】【主演女優賞】を受賞

          映画『あんのこと』公開日記【07】ー6月25日から7月5日まで

          こんにちは、入江悠です。 映画『あんのこと』公開から約1ヶ月になりました。 おかげさまで、まだ上映が続いており、7月からは全国各地のミニシアターなどでも拡大公開になりました。 とても嬉しいことです。 6月25日から、7月4日くらいまでの日記です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・6月25日(火) 午前中は『室町無頼』のVFXチェック。 午後は、稲垣吾郎さんのラジオにお呼ばれして、TOKYO-FMまで行く。 この前の舞台挨拶のとき、稲垣さんから「今度

          映画『あんのこと』公開日記【07】ー6月25日から7月5日まで

          映画『あんのこと』公開日記【06】ー初日から6月17日まで

          映画『あんのこと』が公開になりました。 たくさんの方に観に来ていただき、新宿武蔵野館をはじめ各地の劇場で満席が続いています。 予想もしていなかったことです。 わたしも東京、名古屋などで舞台挨拶をさせていただきました。 観客の皆さんとの質疑応答などで、あらたな発見もありました。 公開前夜から、公開10日後までの日記です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・6月6日(木) 明日から『あんのこと』公開だ。 観客の皆さんからどんな感想が聞こえてくるだろうか。

          映画『あんのこと』公開日記【06】ー初日から6月17日まで

          2024年5月の読書日記

          2024年5月こんにちは、入江悠です。 新作映画『あんのこと』の劇場公開が始まりました。 更新が遅くなりましたが、2024年5月に読んだ読書日記です。 今月はたくさん読めました。 1、「僕が批評家になったわけ」(加藤典洋 著) 2019年に逝去された批評家の加藤典洋さん。敬愛して読んできましたが、この本は「なぜ批評という行為が大切か」「批評とはなんなのか」を平明な文章で明かしてくれまています。ドストエフスキーがなぜすごいかという一節がさらりと出てきますが、これぞ批評の力

          2024年5月の読書日記

          映画『あんのこと』公開日記【05】ー入江悠インタビュー

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          映画『あんのこと』公開日記【05】ー入江悠インタビュー

          映画『あんのこと』公開日記【04】ー佐藤二朗さんのこと

          こんにちは、入江悠です。 前回、稲垣吾郎さんについて書きました。 多くの方にお読みいただき、ありがとうございます。 今回は、佐藤二朗さんについて書いてみようと思います。 『あんのこと』でご一緒した佐藤二朗さん。 多々羅保(たたらたもつ)という刑事を本作で演じていただきました。 1、佐藤二朗さんとの出会い実はわたし、佐藤二郎さんとは今回がはじめてではありませんでした。 昔、福田雄一監督が脚本を書かれた『天魔さんがゆく』というドラマでご一緒しているのです。 福田雄一さんがメイ

          映画『あんのこと』公開日記【04】ー佐藤二朗さんのこと