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映画『あんのこと』公開日記【09】ー川越スカラ座/深谷シネマ舞台挨拶

 わたしの地元、埼玉県。
 そこには2つだけミニシアターがあります。
 川越スカラ座さん、深谷シネマさん。
 街の宝箱みたいな映画館です。
 週末、その2つのミニシアターで、『あんのこと』の舞台挨拶をしてきました。
 地元ということもあってか、とても濃密な時間と空間でした。
 どちらの映画館でも、舞台挨拶後に観客の方々をまじえての打ち上げを催してもらいました。

深谷シネマの名物・手書き看板

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川越スカラ座さんで舞台挨拶


 ・7月13日(土)
 午後、川越へ到着。
 駅から川越スカラ座さんへの道を歩いていて、ふと思い出す。
 この道を以前歩いたのは、たしか『ギャングース』の舞台挨拶へ向かうとき。
 『SRサイタマノラッパー』を応援してくださっていた方が亡くなって、そのお別れの会へ行ってから川越へ来たのでした。
 わたしは喪服を着ていて、歩いていると、ポケットで携帯が鳴りました。
 トムこと水澤紳吾からの電話で、「イック、マイティもお別れ会にいま行ってきて、新宿で集まっているので、一緒に呑みませんか」という内容でした。
 故人の思い出を語り合いたい気持ちを封じ込め、舞台挨拶のためにスカラ座へ向かいました。

 あれから、5年。
 ひさしぶりの川越スカラ座さんは、まったくひさしぶりの感じはありません。
 お馴染みのスタッフさん、変わらない内装、ひんやりと涼しいロビー。
 昔からお世話になっている番組編成の飯島さんには、「是枝裕和監督と入江さんが、スカラ座での舞台挨拶の最多回数を競いあってます」と冗談混じりで言われていた。
 5年のブランクで、もう是枝監督との差は開いてしまったでしょう。

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