ダラ

映画の解説と感想/エッセイ/イラスト/島根県からひっそり描いてます。

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    ほのぼのするかも、しないかもしれないショートエッセイ。

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最近の記事

仮装する擬態生物/8月のエッセイ

SNS上で私は、動画という形で顔を晒している。その姿は現実の私とはちと違う。濃い化粧を施し、様々な被り物をして着飾る。撮影時には、画面に様々な効果をかけるフィルター機能を使う。このフィルター加工が優れもので、気になる見た目を理想の風貌に作り上げてくれる。いわゆる「盛り」である。盛った姿は正直「これが私です」とは言い難い。半分は私、もう半分は作り込んだ私なのだ。わたしふうの人と言った方が正しい。出来れば、ネット上にいるバーチャル私だと言いたい。 さらにライトを浴び顔の影を吹っ

    • 一生荒野で事故ってる【マッドマックス2】午前10時の映画祭♯116

      マッドマックス2  1981年/オーストラリア 【ストーリー】 資源が枯れ果てた近未来。マックスは果てしなく続く荒野で、ガソリンを求めて襲ってくる暴走族と戦う。 ガソリンが無ければ逃げる事も戦う事もできない世界だからだ。 【解説というか、レヴューというか、】  何でこんなにも面白いのかな。カーアクションや爆破などが派手だから、だけじゃない。暴走族が昔のモンゴル帝国みたいに、資源を求めて民族移動してるんだ。この独特な世界観があるから面白い。車がおもちゃみたいにガチャガチ

      • イラストあります/note記事で使える7枚

        最近、絵を描くのがとても楽しいです。 特に、気のままに描いた絵には自由を感じます。そんな絵をユニクロのUTme!でTシャツにしてみたらば、買ってくださる方が多数いらっしゃって、とても嬉しかった。本当にありがとうございます。 少し利益が出たので映画産業に貢献したいと思い、tohoシネマズさんのレッドカップキャンペーンに使いたいと考えています。 https://www.tohotheater.jp/redcup/ 私も食べて美味しい、子供たちの支援にもなる。 秋にtoh

        • 洗練されたパブリックドメインの品質【シェーン】映画♯115

          シェーン  1953年/アメリカ 【ストーリー】 南北戦争後、ワイオミング州に広がる大高原では開拓農民のスターレットやその人々と牧畜主のライカーらが対立していた。そこに現れた流れ者のシェーンはスターレット一家と仲良くなる。よそ者のシェーンをよく思わないライカー達は暴力で追い出そうとする。 【解説というか、レヴューというか、】 「シェーン、カンバーック」の名台詞。 喧嘩が強い漢はカッコいいみたいな西部開拓時代。ストーリーテリングは母子。彼らの会話で視聴者に語りかける。シ

        仮装する擬態生物/8月のエッセイ

        • 一生荒野で事故ってる【マッドマックス2】午前10時の映画祭♯116

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        • 洗練されたパブリックドメインの品質【シェーン】映画♯115

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        記事

          言語化の壁/気持ちを言葉にする方法を知らない私たち

          本を読む習慣がないのにブログやSNSで、文を書いては発表している。 時々行き詰まって書き方を調べるが、説明されているのは記事や小論文のようなものばかり。私が知りたいのはそういうのじゃない。 SNSを開くと、どうやって言語化をするのかよく嘆かれている。それどころかキャッチーな言葉を2つ3つ並べただけで、我こそは完全言語化しているぞと堂々とアピールしている人だっている。完全に言語化?そんな事が出来る人いるのだろうか。信じ難い。分かるのは何かを伝えたい熱い気持ちがある、ただそれだ

          言語化の壁/気持ちを言葉にする方法を知らない私たち

          街が主役、この街の妖精になれる映画【ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう】♯114

          ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう  2023年/ドイツ、ジョージア 【ストーリー】 ジョージアの首都トリビシ。この街に住むギオルギとリザは会う約束をして別れる。しかし二人は呪いにかかってしまい、外見が変わってしまう。二人は再び出会うことが出来るのだろうか。 【解説というか、レヴューというか】 別人になってしまった二人はそれまでの仕事を続ける事ができない。だけどそこをさらっと受け入れる周りの人々。二人は自然の流れに沿って、トリビシという土地に根付いて生活を進める

          街が主役、この街の妖精になれる映画【ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう】♯114

          イラスト7枚できました/ついでにTシャツもできました

          ひょんなことからTシャツをつくることに。 いま持ってる自作画像で作れるとか。しかも売ってもよいとか。 必要ないひとは買わないでいいのですよ(そりゃそーだ)義理で買われてもねえ(おい)男だったら義理チョコいらないタイプだ(貰える設定でいうな)とはいえ、買ってくれたら超嬉しい。着てもらえたらもっと嬉しい(素直に)っつっても、着るタイミングが作った本人すら分からない、ふざけたイラストばかり。普段きれそうなデザインは2点しか出品していません。まともなやつ、、もう少し増やしてもよか

          イラスト7枚できました/ついでにTシャツもできました

          新しい保健の授業爆誕か【映画】ボーはおそれている♯113

          ボーはおそれている 2024年/アメリカ【ストーリー】 ボーは心配症で怖がり。ある日、病院帰りに母親からの電話が鳴り、実家に帰えらなければならなくなった。アパートに着いたボーは、主治医に貰った薬を口に入れるが、飲み方をうっかり間違えてしまう。 【解説というか、レヴューというか、】 こ、こ、これは一体、、オデッセイスリラーとの事ですがわたしの見立てだとコメディです。真面目系コメディです。しかもシモの話しです。シモの話しを頑張ってオブラートに何重にも包み込んだファンタジー。

          新しい保健の授業爆誕か【映画】ボーはおそれている♯113

          そのサービス、お値段異常

          「なーんか、いい事ないかな」 そうつぶやきながら雑誌のページを開く午後。必ず目に入ってくるのは占い文だ。信じているかと聞かれたなら、信じていないと答える。なにやら、星の位置とかで運勢が決められるらしい。正直なところ、良いとは思っていない。そのよく分からない根拠で、自分の事を決められるなんて耐えられないのだ。別の言い方をすると、そこまで興味がないと言うのが正しい。なんて思いながらも、読んでしまうのが巻末の星占い。良い結果も悪い結果もおおざっぱに読み流し、表紙を閉じる。その瞬間

          そのサービス、お値段異常

          フィジカルエンタメが導く理想郷【マッドマックス:フュリオサ】♯112

          マッドマックス:フュリオサ 2024年/アメリカ、オーストラリア 【ストーリー】 核戦争後、環境は汚染され資源が枯れ果てた未来。荒野ではガゾリンや水を巡って争いが繰り返されている。そこでは健康な女性も資源として扱われていた。バイカー軍団にさらわれた幼い少女フュリオサは、軍団の大将ディメンタスによって資源を独占するイモータンジョーに売られてしまう。 【解説というか、レヴューというか、】  前作「怒りのデスロード」以前の物語。人間社会への怒りが彼らを暴走させ、利益になるも

          フィジカルエンタメが導く理想郷【マッドマックス:フュリオサ】♯112

          世界はこんなに広いのに異常に狭い私たちの関心領域【映画】♯111

          関心領域  2024年/アメリカ、イギリス、ポーランド 【ストーリー】 1940年から強制収容所の所長を務めたルドルフとその一家の話し。ヒトラー崇拝とユダヤ人蔑視をしているルドルフは、非常に仕事熱心で自分の信念に従って動く人。義務感に囚われた普通のパパは家庭的な人間でありながら、いかに非国民を黙らせるか、ヒムラーが進めるユダヤ人大量虐殺を実行していく。 【解説というか、レヴューというか、】  妻や子供を愛し、豪邸で平和に生活する一家。その家の塀の「向こう側」では今まさ

          世界はこんなに広いのに異常に狭い私たちの関心領域【映画】♯111

          行きたいとこがあるけど家に居たい日/イラスト8枚出来ました

          先週の金曜日に映画を観に行くつもりだったけど、どうも腰が重たくって。待ち望んでいたのになんかなあ、家から出たくない。多分コンディション不良。だから行かなかった。まあ、いいか。体調が芳しくない時に無理に見たって、内容なんて頭に入らないってもんだ。これって、あるある。そんな訳で、家で大人しくイラストを作ってたのです。 イラストはみんなのフォトギャラリーに入れています。良かったらお使いくださいませ。明日か明後日には観に行けそうだー。 また出来たら投稿します。

          行きたいとこがあるけど家に居たい日/イラスト8枚出来ました

          自己プロデュースで高まる能力はどれくらいか【ザ キラー】映画♯110

          【ストーリー】 殺し屋の男が標的を狙っている。その為に入念に準備をする。ハンバーガーを食べる、ヨガをする、スミスを聴く。ルーティーン通りに任務を遂行するがミスを犯してしまう。そこから窮地に立たされた男。男はある場所へ向かう。 【解説というか、レヴューというか、】 章立てで進行する映画。特に序章はスタイリッシュでクールな印象。タイトルが「ザ・キラー」ならばさぞ一流かと思いきや、まさかのまさか。隙があってはならない男の隙はやけにリアリティーがある。ミスって漂う緊張感。セル

          自己プロデュースで高まる能力はどれくらいか【ザ キラー】映画♯110

          大人のたしなみ/言語化はデトックス

          最近、言葉の表現力があるねって言われた。本当にそうであったら、素直に嬉しい。四年ほどブログやSNSで文を書き続けているのだから。 この頃よく耳にしたり目にしたりするワードに「言語化」がある。情報を整理して組み立て、自分以外の誰かに意図した事をその通りに伝える単語だ。人は言葉を使ってコミュニケーションを取っているので、対面での会話、通話やメッセージ、SNSやブログ、それらのプロフィールにしても、言葉が人を作っていると言える。 週に一度、映画の感想文を投稿していて面白かったや

          大人のたしなみ/言語化はデトックス

          毒が盛られたおとな用の絵本【哀れなるものたち】映画♯109

          哀れなるものたち  2024年/イギリス、アメリカ、アイルランド 【ストーリー】 女性が橋から身を投げた。偶然通り掛かった天才外科医のゴッドウィンは、死んだ女の身体を持ち帰って手術を施し、生き返らせた。記憶を全て無くしたが、ベラと名付けたゴッドウィンは注意深く女を観察する。 【解説というか、レヴューというか、】 娼婦は世界最古の職業と言われる。経済的に余裕がある人が利用して、女性の性をモノとして扱った長い歴史があった。現代でもまだその名残りがある。決して男性を責めてい

          毒が盛られたおとな用の絵本【哀れなるものたち】映画♯109

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          新緑に癒される時節、いかがお過ごしでしょうか。当ブログでは、月に一度エッセイを更新していましたが、創作コンペ出品の準備に取り掛かりたいので今月はお休み。代わりに一言添えたイラストで今月の投稿を乗り切ろう、なんて思っています。 何だか気だるそうな絵ばかりですが、絵って描いた人が出るもの。載せたイラストは多分、最近のわたしなのでしょう。いつもの様に、みんなのフォトに入れています。お気に召しましたら、記事などでお使いくださいませ。 来月のエッセイをお楽しみに。

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