教育評論社 編集部

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創業51年、日本橋にある出版社です。教育評論社の新刊、イベント情報、書籍紹介、担当編集の裏話など、読書の楽しさをみなさまと共有していきます。 *noteは編集部有志によって運営されています。そのまますべてが教育評論社の会社としての公式の見解・発表ではありません。

最近の記事

「東ドイツ」上位検索の結果とは/伸井太一・鎌田タベア著『笑え! ドイツ民主共和国』試し読み最終回

すでに2本記事を配信している『笑え! ドイツ民主共和国』(伸井太一/鎌田タベア著)。 1回め・2回めの記事は下からお読みいただけます。 今回が最終回です! それでは早速ためし読みをどうぞ。 ■東ドイツは「ヒ(がし)」・「ドイ(ツ)」のか? インターネット検索サイトで「東ドイツ」というキーワードを入れると、それとセットでよく検索される語も表示される。そこでは、「東ドイツ ひどい」というのが上位に来る。ここにはふたつの意味がある。このことに注意したい。ひとつは「東ドイツ体

    • 編集部 キャラクター、ティベールTibert

      編集部キャラクター Tibert の紹介をします。 色は青、常に本を読んでいる二宮金次郎のような猫ちゃんです。 それでは、生みの親と名付け親に話をききましょう。 ティベールの生みの親の二人に登場していただきました。 怒られそうですが、ひとことで表すと “二宮金次郎のようなタマ” ですね。 でも、実際のお話を聞いてみると、本とつながっているのがよ〜くわかりました。読書は奥が深いですね。 ティベールが本に熱中しているように、読書の楽しさを皆様にお伝えしていければと思っていま

      • 有名な東ドイツ・ジョークとは?/伸井太一・鎌田タベア著『笑え! ドイツ民主共和国』試し読み第2回

        先週に試し読みを配信した、伸井太一・鎌田タベア著『笑え! ドイツ民主共和国』。 今回は、本の特徴と構成に迫ります。 前回の記事をまだ読んでいない方は、下からどうぞ。 早速、試し読みのスタートです! ■本書の特徴と構成 東独の笑いは届くのか? 本書の目的は、第一に東ドイツ・ジョークを愉しみながら、その真髄に触れてもらうことだ。ドイツのジョークといえば、「世界一薄い本、それはドイツ・ジョークの2000年間の歴史」だとも揶揄される。さらに、ドイツの作家でノーベル文学賞受賞

        • 『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』刊行記念イベント/@ジュンク堂書店池袋本店9階

          今日は5月に発売になった加地大介著『なぜ鏡は左右だけ反転させるのか』の刊行記念イベントのお知らせです。 すでにnoteで、試し読みと著者インタビューの記事を配信しています。 まず内容を知りたい!という方はこちらからどうぞ。 さて、肝心のイベント内容です! トークのテーマは 「左右する哲学〜なぜ鏡は左右だけ反転させると言えるのか〜」 お相手に、4月に『左右を哲学する』(ぷねうま舎)を上梓された清水将吾さんをお呼びします。 イベントのお申し込みはこちらから。 *お電話ま

        「東ドイツ」上位検索の結果とは/伸井太一・鎌田タベア著『笑え! ドイツ民主共和国』試し読み最終回

          ”笑い”から東ドイツ社会に迫る/伸井太一・鎌田タベア著『笑え! ドイツ民主共和国』試し読み

          今回は好評既刊の試し読みです。 伸井太一さん・鎌田タベアさんによる『笑え! ドイツ民主共和国』。 人びとの間で密かに共有された“笑い”から、東ドイツ社会を解剖した一冊です。 それでは早速、試し読みをどうぞ! ■ジョーク大国「東ドイツ」?  またまた、ご冗談を 1990年10月3日まで、ドイツの名を冠する共和国はふたつ存在していた。本書は、そのなかで「消えてしまった方」を扱う。それはドイツ民主共和国、通称「東ドイツ」、あるいはDDR(デー・デー・エァ/エル)である。21

          ”笑い”から東ドイツ社会に迫る/伸井太一・鎌田タベア著『笑え! ドイツ民主共和国』試し読み

          『映画に学ぶ』シリーズ/川口恵子・川口裕司著『映画に学ぶ英語』試し読み

          『映画に学ぶ』シリーズ最新刊!『映画に学ぶフランス語』が5月24日に配本になりました。 これまで編集部noteではフランス語、 スペイン語、 とご紹介してきましたが、今回は『映画に学ぶ英語』。 これまでの2回と趣向を変えて、解説部をお見せします。 記事の目次は、下の通りです。 取り上げるのはジェンダー視点からみた映画。 リドリー・スコット監督作『テルマ&ルイーズ』(1991)、 ジョー・ライト監督作『プライドと偏見』(2005)です。 それでは中身をどうぞ。 *引用文

          『映画に学ぶ』シリーズ/川口恵子・川口裕司著『映画に学ぶ英語』試し読み

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.5/止)

          『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』の試し読み第5回です。 今回で最終回です。 セリフで味わう『源氏物語』、早速、読んでいきましょう。 ■試し読み start セリフで読む『源氏物語』 さて、以上、屁理屈であったり、言いがかりであったり、呪いであったり、いたわりであったりと、光源氏が口にした印象深い言葉の幾つかを、ご覧いただいてきました。 では、なぜこんなことをしたのかといいますと、光源氏のセリフが、『源

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.5/止)

          荒井裕樹さん新刊/プルーフを読んでくださる書店員さん大募集!

          こんにちは、教育評論社編集部です。 今回は8月刊行予定の書籍のご紹介です。 新刊は荒井裕樹著『感情の海を泳ぎ、言葉と出会う』。 荒井さんが第15回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞して以来、初のエッセイ集です。 現在、この本のプルーフを読んでくださる書店員さんを募集しています。 *応募はこちらから 『感情の海を泳ぎ、言葉と出会う』プルーフ応募フォーム 【7月31日〆切】 プルーフの在庫が無くなり次第終了する場合がございます 著者紹介 読者の方に向

          荒井裕樹さん新刊/プルーフを読んでくださる書店員さん大募集!

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.4)

          『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』の試し読み第4回です。 前回までの光源氏はあまりいい印象がありませんでしたね。 しかし、です。なんと今回は違った一面の光源氏に出会えそうです! 早速、読んでいきましょう。 ■試し読み start 年配の女性をいたわる光源氏 屁理屈をこねたり、言いがかりをつけたり、呪いの言葉を吐いたりと、ここまでの光源氏は、かなりのろくでなしです。こんな男性に魅力を感じるのは、ごく一部のか

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.4)

          『映画に学ぶ』シリーズ/柳原孝敦著『映画に学ぶスペイン語』試し読み

          2024年5月24日に川口裕司著『映画に学ぶフランス語』が配本になりました。 試し読みは下のリンクよりご覧いただけます。 ■好評既刊『映画に学ぶスペイン語』 今回は『映画に学ぶ』シリーズの記念すべき第一弾となった、 『映画に学ぶスペイン語』(柳原孝敦著)の試し読みです。 著者の柳原さんは、ビクトル・エリセ監督が『マルメロの陽光』のPRで来日した際、通訳を務められ数日同行したのだとか。 エリセ監督は31年ぶりの長編新作『瞳をとじて』を発表し、話題になっていましたね(あのア

          『映画に学ぶ』シリーズ/柳原孝敦著『映画に学ぶスペイン語』試し読み

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.3)

          『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』の試し読み第3回です。 前回は、もっとも早い恋人の一人とされる六条御息所に対して、光源氏が言いがかりつけていましたね。 今回登場するのは、亡き母に瓜二つといわれた継母、藤壺中宮です。 禁断の恋で光源氏はどのようなことを言うのでしょうか。 早速、読んでいきましょう。 ■試し読み start 呪いの言葉を吐く光源氏 光源氏という男性にとって、最も真剣で最も危険な恋は、藤壺中宮

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.3)

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.2)

          『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』の試し読み第2回です。 前回はふとしたきっかけで、あたかも誘拐するかのように美少女を連れ帰った光源氏が勝手な理屈をこねていました。 今回はどのようなことを言うのでしょうか。 早速、読んでいきましょう。 ■試し読み start 言いがかりをつける光源氏 はっきりと光源氏の恋人として登場する女性たちのうち、最も古くから光源氏と関係を持っていたらしいのは、「六条御息所」の呼び名

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.2)

          待望のフランス語版が刊行/川口裕司著『映画に学ぶフランス語』試し読み

          2024年5月23日に川口裕司著『映画に学ぶフランス語』が配本になりました。 すでに弊社より刊行されている『映画に学ぶ』シリーズ、待望の新版です! ■本の内容 名作映画のセリフから外国語を学ぶ『映画に学ぶ』シリーズ、待望のフランス語版! 初級者から上級者まで、フランス語で映画を楽しみたい人に役立つ! 初期のトーキー映画にはじまり、フランス映画の“良き伝統”と呼ばれる作品群、その監督たちと世代交代するように登場し、映画界に革命をもたらした〝ヌーヴェル・ヴァーグ〟。そして

          待望のフランス語版が刊行/川口裕司著『映画に学ぶフランス語』試し読み

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.1)

          大河ドラマ『光る君へ』が古典ファンを賑わせています。やはり紫式部といえば『源氏物語』ですね。そこで、『源氏物語』のセリフに注目した繁田信一著『懲りない光源氏ーセリフで読み直す『源氏物語』若紫巻・葵巻』をご紹介します。 本書の特徴と序章の試し読みをぜひ御覧ください。 ■本書の特徴 「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」 本書は、主人公光源氏のことばのうち、若紫、葵の上、六条御息所、藤壺中宮などの女性たちをめぐるセリフに着目して物語を読んでいきます。 口

          「屁理屈をこね、言いがかりをつけ、呪いの言葉を吐く光源氏」/繁田信一著『懲りない光源氏』試し読み(No.1)

          好評既刊/加賀野井秀一著『感情的な日本語』試し読み

          2024年5月9日発売(6月号)「サライ」(小学館)の「サライBOOKレビュー」で、加賀野井秀一著『感情的な日本語』をご紹介いただきました。 今回はこれから本を手に取る方に向けて、本の内容を一部お見せします。 ぜひご一読ください! ■本の内容 日本語論の専門家として多数のメディアに出演してきた著者が、日本語の特徴を歴史的に紐解く。 そのメカニズムと私たちの思考との関係性とは? ■ご推薦の言葉 ■試し読み 言語ってなんだろう? 「言語ってなんだろう?」 ーー言語学の授

          好評既刊/加賀野井秀一著『感情的な日本語』試し読み

          共同書店「PASSAGE SOLIDA」の棚主になりました!

          こんにちは、教育評論社編集部です。 この度、神保町交差点近くの共同書店「PASSAGE SOLIDA(パサージュ ソリダ)」(以下、SOLIDA)の一棚店主となりました。 場所は1F ギュスターヴ・エッフェル通り 3番地です。 同じ棚に鹿島茂さん。お隣は晶文社さんです。 出品している本は、下のリンクからご覧いただけます。 SOLIDAに置いている書籍のほとんどに特典をつけています。 オリジナルしおりや特別リーフレットなど、ぜひお手にとってみてください。

          共同書店「PASSAGE SOLIDA」の棚主になりました!