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アシンメトリーな人生

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2020年5月の記事一覧

アシンメトリーな日記:23日目

アシンメトリーな日記:23日目

ストレスのトンネル

毎日が憂鬱だった。

医者が万が一のことがあったらいけないということで、スポーツをするのは禁止されていた。

多感な時期の中3はストレスと闘いながら、スポーツで発散もできない。

どうすることもできなかった。

首輪をつけられているように自由は奪われていた。

来る日も来る日も同じ毎日。

日々頭痛とまっすぐ歩けない病と闘っていた。

そんな僕を見かねた家族はとても優しく接し

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アシンメトリーな日記:22日目

中3

退院して僕は中学3年生になった。

学校へ行くということは、事故に遭う前となにも変わらなかった。

しかし、いざ出発してみると体が言うことを聞かなかった。

出発するとき、幼馴染みで双子のまさやとなおやと一緒に登校。

彼らは僕の両親に頼まれても嫌な顔せず、むしろ嬉しそうに迎えに来て、一緒に学校まで歩いた。

中学になってから、小学校のように誰かと一緒に登校することはなくなり、どこか新鮮さ

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アシンメトリーな日記:21日目

アシンメトリーな日記:21日目

歩けないぼく

入院生活で一番ビックリしたのが、歩けないことだった。

20日間も昏睡状態だったので、

起きた時にはおむつをはいていた。

起きて数日したら

もう眠ってしまうことはなく回復へと向かっていた。

僕は重度な患者だったので、個室に入院させてもらえてたけど、

起きてからはすることもなく、退屈だった。

そんな様子を見てか、

病院の先生から練習ということで歩行器の使用を認められた。

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アシンメトリーな日記:20日目

アシンメトリーな日記:20日目

入院生活

徐々に記憶が戻ってきて、時間に追い付いていく感覚だった。

なんと僕は20日間も昏睡状態だったらい。

病院の先生は、

このままずっと昏睡状態という可能性もあるし

目を覚ましても、下半身不随になってしまう可能性があるという話を聞かされていたらしい。

だから起きただけであんなに喜んでいたのかと納得した。

いつもどおり夜に寝て朝起きるような感覚だったから、20日間も昏睡状態だったこ

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アシンメトリーな日記:19日目

アシンメトリーな日記:19日目

夏のにわか雨のように突然に

気が付いたときは病院のベットの上だった。

一瞬、いや何が起きているのか理解するのに時間がかかった。

周りには家族の姿があって、

嬉しそうに話しかけてくる。

なぜか、家族は嬉しそうに涙を流しているしている。

それから、寝て起きるような単純なことを何回か繰り返す。

僕が眠りから起きるたびに、家族は泣いて喜んでいた。

はじめの頃は、数時間おきに起きたり眠ったり

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アシンメトリーな日記:18日目

アシンメトリーな日記:18日目

3年生を送る会

中2になり、わんぱくさにも磨きがかかっていく。

ミスチルのライブ、学校でも先生や同級生を笑わせ、部活ではレギュラーに

はなれないものの、じゃんけんが強かったために、背番号7番を背負ってい

た。(ここでもクジ運が良い。笑)

※試合の時は、出れなかった日が多かったので、レギュラーが僕のユニフォームを持っていた。笑

そして、周りの友人も学校に慣れてきて、充実で楽しい日々を送っ

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アシンメトリーな日記:15日目

ばあちゃん

ばあちゃんは田舎の育ちだったらしく、昔の厳格な家柄の8人兄弟の末っ子だったからとても厳しい。と、いま聞くと、意味が分からないことを言いながら俺を叱ってくれていた。

両親は共働きだったので、ばあちゃんとじいちゃんが僕と弟の面倒を見てくれた。

僕が小学生の時におデブだったのは、ばあちゃんがハイカラな物を食べるのが好きだったのもあるけど、晩御飯の前に菓子やパンを内緒で食べさせてくれたか

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アシンメトリーな日記:14日目

アシンメトリーな日記:14日目

担任の美術教師中学の美術の授業で絵画を描くことになった。

そこで僕の作品が佐部利先生の目に留まり、僕の描いた絵を気に入ってくれて褒めてくれて、一気に距離は近くなった。

多分、小学校の時にたくさんたくさん漫画を描いていたからかな。
小学5年の時、小学校の中を流れている川に掛かってる橋があり、橋のデザインを新しくするという計画があった。

幸運にも美術担当の担任教師だったため、僕のクラスから8

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アシンメトリーな日記:13日目

アシンメトリーな日記:13日目

僕と絵画昨日、キャンバスを持って歩いている女の子を見て思い出した。そういえば、俺は絵を描くことが好きだった。
そこから紐付けしてある記憶が引っ張り出されてきました。

僕が生まれたのは、少年ジャンプでドラゴンボールと幽遊白書が同時に連載をしていてるとき。

ベジータが地球にやってきて悟飯と闘うシーン。

僕はまだ2年生だったかな。
幼馴染の双子のマサヤとナオヤ(仮名)と僕でいつも遊んでいた。
ある

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アシンメトリーな日記:12日目

アシンメトリーな日記:12日目

とりはだ

そして僕は中2の秋、ミスチルのコンサートに行けることになる。
「深海」のコンサートチケットが奇跡的に僕の公衆電話からつながった。
当時、コンサートチケットが発売予定だと同じ部活の友人Rが声をかけてきた。
それでクラスメイトを誘ったら彼も行きたいと乗り気。
しかしまずはチケットを取らないといけない。当時の入手方法は、チケットぴあの店先に深夜から並ぶか、電話をかけてチケットの予約をして取る

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アシンメトリーな日記:11日目

アシンメトリーな日記:11日目

じいちゃん

家の裏手には大きな川が流れていて、夏になると友達とよく泳ぎに行っていた。
毎年、子供や大人の遊泳で死者が出るような川で、夏になると学校でもつよく注意を促されている。
しかし、夏休みの子供というのは解放感に満ち溢れ、そんなのには負けないで川へ出かける。
当時は分からなかったけど、僕が川へ遊びに行くと、必ずといいっていいほどおじいちゃんも来て一緒に泳いでくれていた。後からばあちゃんに子供

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アシンメトリーな日記:10日目

アシンメトリーな日記:10日目

アシンメトリーな僕の家族今回は僕の家族の紹介をします。
それを知った上で読んでもらえると、なるほどと感じることがあるかと思います。
僕の家族ですから、もちろん今の僕の9割は、影響を受けているのと思います。

家族は僕を入れて6人。
じいちゃん、ばあちゃん、父、母、僕と弟。

広い家ではなかったけど、楽しい家族の時間を過ごせたと思う。

じいちゃん

じいちゃん、昔は社交ダンスの先生。その習い事

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アシンメトリーな日記:9日目

アシンメトリーな日記:9日目

好きな人初めて彼女に触れたのは「innocent world」
メロディーが僕を鼓舞して舞い上がらせてくれる。
僕はそんな彼女に恋をしてしまった。

音楽の授業でも、一生懸命は歌うけど上手なわけではなく特別好きでもない。
落ち着きがないので、机に向かって授業を聞くよりは好きだったくらい。
だから、音程とかリズムとか分からないけど、彼女に漂うメロディーが好き。
当時の僕には全部の意味を理解することは

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アシンメトリーな日記:8日目

アシンメトリーな日記:8日目

「出会い」僕には、出会う人に恵まれていると自負がある。
今まで生きてきた中で、騙されたことは何回もあるし、お金を取られたこともある。それらを含めて、それでも僕は胸を張って、出会い、人には恵まれていると言える。
これからは分からない



たぶんこれからも大丈夫。

なぜか心からそう信じれる。

中2の時、アラフォーになった今でも深い縁のある出会いがあった。

どういう経緯で知ることになったのは覚

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