アシンメトリーな日記:21日目
歩けないぼく
入院生活で一番ビックリしたのが、歩けないことだった。
20日間も昏睡状態だったので、
起きた時にはおむつをはいていた。
起きて数日したら
もう眠ってしまうことはなく回復へと向かっていた。
僕は重度な患者だったので、個室に入院させてもらえてたけど、
起きてからはすることもなく、退屈だった。
そんな様子を見てか、
病院の先生から練習ということで歩行器の使用を認められた。
うん、歩行器?
はじめは理解できなかったけど、いざ立ち上がろうとすると立ち上がれない。なんとかしてベットの端に座って立とうとしても、両足で体を支えられない。
イメージは生まれたての小鹿です。笑
足がぶるぶるぶるぶるっと。
この時ばかりはショックで、すごく戸惑った。
サッカーもやっていて走り回っていた僕が
立てない。
下半身不随というものではなくて、単純に筋力が低下しただけだった。
それでもショックだった。。
それから歩行器生活が始まった。
生まれて初めて歩けるようになる練習をしている僕は、
サッカーしていたし、もう中2なんだぜ!と訳の分からないプライドがあり、とても悔しくて毎日毎日練習していた。
初めては病院内でしか練習できなかったけど、だんだんと日にちが経つにつれて、先生に止められてたけど外にも出てやろうと悪知恵が働いてきた。
やっぱり甘かった。
点字ブロックが至る所にある病院のロビーから出ようとして、その凸凹に引っかかって転んでしまった。
だけど自分では立てなかった。笑
そしたらすぐに看護婦さん(当時の名称)が助けに来てくれて、事なきを終えたが病室に戻されて先生と母親にすごい怒られた。。
その1か月後、ようやく退院できることになった。
手続きを済ませて母親の車で自宅にもどる。
2ヵ月ぶりだった。
なにも違和感はない。
そして、来週から学校が始まるらしい。
僕は中3だった。
今回はここまで、
それではまた、あす!