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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

チャーリー・パーカーのような天才がメンバーシップ型雇用大企業にいたらどうなるか?

チャーリー・パーカーのような天才がメンバーシップ型雇用大企業にいたらどうなるか?

史上最高のインプロヴィゼーションを創造する ジャズの概念や精神まで変えるほどの 革新的な天才

チャーリー・パーカー

彼が ”ビバップ”を創造して 以降のジャズの発展に多大な影響を与えた 偉大なる人物であることは 誰もが認めることでしょう

『フェイマス・アルト・ブレイク』は ♬チュニジアの夜♬ の失敗テイクなのですが チャーリー・パーカーの演奏が素晴らし過ぎて プロデューサのロス・ラッセル が

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ジャズで学ぶVUCA時代の組織論

ジャズで学ぶVUCA時代の組織論

まえがき

グローバル化に進展によって 新たな市場の開拓や新規事業創造といった目的に向けて 異文化・異業種の人々との『協働』は ビジネスパーソンにとって”当たり前”の状況になっています

この『協働』において 教科書的な回答として『コミュニケーションが重要』となるのでしょうが 

「で?何からやればいいの?」と疑問を抱く人も多いはずです

ジャズは 『個人の音楽であると同時に集団の音楽』 です

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ピラミッド型組織の性能限界

ピラミッド型組織の性能限界

企業は個々の社員の担当業務が縦横に結びついて構成される《系=システム》です。この視点から、伝統的なピラミッド型組織が「部分最適」の温床であることを示しました。(『拙稿『「全体最適」を実現しやすい組織』2022年3月21日18:04)この投稿では、臨床心理学者ハリー・レビンソン『Management by Whose Objective』の視点を借りて、ピラミッド型組織には、その構造からくる性能限界

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「全体最適」を実現しやすい組織

「全体最適」を実現しやすい組織

企業は、個々の社員の担当業務が縦横に結びついて構成される《系=システム》です。今まで一般的だったピラミッド型の会社組織は縦の指揮系統を整理することにばかり目が向いて、《系=システム》としての横の繋がりを軽視しています。そのことが、GAVIさんが下記のnote記事でご指摘の「〝部分最適”は達成できても〝全体最適”をなかなか実現できない現実」につながっていると考えます。
《全体最適》を実現しやすい会社

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ジャズコンボ型組織がオープン・イノベーションを生み出す

ジャズコンボ型組織がオープン・イノベーションを生み出す

ジャズコンボは 複数のプレーヤーが 互いに感覚・感性やイマジネーションを刺激し合って 競合したり 共鳴したり 反発したりを繰り返しながら『一過性のサウンド』を瞬間的に共同制作する

オープン・イノベーション を生み出す組織です

個性が強い”プロフェッショナル”なメンバーが集まったプロジェクトにおいて それぞれのメンバーの最高のパフォーマンスを引き出すマネジメントには秘訣があるのでしょうか?

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同じ言葉だけど内容が異なる「人的資本」の今と昔

同じ言葉だけど内容が異なる「人的資本」の今と昔

注目を集める人的資本今年に入ってから、急にメディアで注目されるようになった人事用語として「人的資本」がある。

人的資本とは、人材を組織の持続可能な発展のために最も重要な「資本」としてとらえ、人材の資本価値を向上させることによって、経営目的や企業価値の向上を図るものだ。従業員を人件費というコストではなく、価値を生み出す源泉として捉えて、積極的に投資すべきだと考える経営戦略である。

欧米を中心に、

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ウクライナ問題から学ぶビジネススキル「窮した人への接し方_轍鮒の急」

ウクライナ問題から学ぶビジネススキル「窮した人への接し方_轍鮒の急」

窮した人の訴状にどう相対するか先日、ウクライナのゼレンスキー大統領による国会演説が行われ、その素晴らしい演説と平和を望む声に多くの人々が称賛の声を上げた。国会演説前は賛否両論が渦巻いていたが、蓋を開けてみるとほとんどのメディアは演説を称えた。日本は1940年代の戦後復興、2010年代の震災復興と壊滅的な被害を受けた都市機能を復活させることには実績がある。ウクライナに平和が戻った暁には、多くの日本企

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チームが同じ方向に同じ強さで進んでいくこと

チームが同じ方向に同じ強さで進んでいくこと

東京でイタリアンレストラングループ「ブリアンツァ」を経営しているシェフの奥野義幸です。六本木ヒルズに本店の「ラ・ブリアンツァ(La Brianza)」があるほか、大手町や麻布十番、日本橋などに、合わせて6店のグループ店を持っています。

このnoteを読んでくださっているなかに「ブリアンツァ、行ったことがある!」という方がいらっしゃればとてもうれしいです。ぜひまた、各店舗にいらしてくださいね。

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「人を動かす」には「コトに向かえ」

「人を動かす」には「コトに向かえ」

この「人を動かす」「コトに向かう」という単語にピンときた人はいますか?

これは僕の言葉ではなく「人を動かす」はデール・カーネギーの名著から、「コトに向かう」はDeNA会長の南場智子さんのお話から引用しています。

人を動かすは「盗人にも五分の理を認める」「重要感を持たせる」「人の立場に身を置く」を三原則として、人間関係を円滑にすすめるためのテクニックをまとめた本です。特にマネジメントを行っている

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ビジネスにおいて

「朝令暮改」

は決して悪いことではないけど
何しても許されるわけではない。

いかなる理由があろうとも
周囲に迷惑がかかることは
避けられないのだから。

・迷惑がかかってしまう相手への配慮
・そうせざるを得ない事情の説明責任

はあって然るべき姿勢となる。

新人育成に必要なのは新人への敬意

新人育成に必要なのは新人への敬意

そろそろどこの企業でも、新人として受け入れる内定者?確定者?たちも出揃ったところでしょうか。例年通りであれば、4月にはまた多くのご同輩が増えることになるでしょう。

その瞬間からかれらは「学生」「社会人候補」から

 「社会人」

となり、所属する企業から報酬をもらう立場となります。その報酬は当然先輩社員たちが稼いできた売上の中から捻出されることになります。いわゆる経費…人件費が増えるわけです。

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組織文化を作るのは人事評価!?

組織文化を作るのは人事評価!?

2021年度もあっという間に最終月になりましたね。。。早いっ!!!

年度末になると訪れるのが、年間の活動の纏めととか評価とかです。

上司とかリーダーと呼ばれる立ち位置になって、もっとの悩むものの1つが、この評価です。

だって、

みんな頑張ってるんですよね〜

同じことをやっていて成果を比較するならまだ分かりやすのですが、違うテーマを担当している中で、どの成果、活動がどれくらい良いのかという

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チームの生産性を高めるマネージャー

チームの生産性を高めるマネージャー

たとえば「残業ゼロ」のチームを想像してみてください。

その目標を実現するためにプレイングマネージャーが第一に意識を向けなければならないのは

 「自分の働き方」

です。これは昔から言い続けてきたことですが

 「自分の面倒もまともに見ることができない人に
  他人の面倒をまともに見れるわけがない」

というのがあります。

他者を変えるというのは難しいものです。

本来、親子の関係であっても、

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【図解1542】マニュアルは「目の前の人を見る助け」になる

【図解1542】マニュアルは「目の前の人を見る助け」になる

【グラフ型】マニュアルを活用することで、最短距離で合格点の対応を確保しつつ、余力でその人にあった対応を上積みして「合格点+α」の対応ができる。

いい仕事をするには時間や集中力などの資源が必要。マニュアルは使い方次第で「目の前の人を見る助け」になる。

仕事をしていて感じたことを図解にしたものです。

私はアドリブやその場で考えて対応するのが苦手なため、基本はまずマニュアルという「型」を作り、それ

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