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UMUM田中令の、アート考。

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記事一覧

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと②場を制すものはなに?

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと②場を制すものはなに?

前回からスタートした、わたしの公教育冒険記。

今日は第2話。

この学校には、2人の図工専科の先生がいらっしゃり
そのうちのお一人の産休に代わり、わたしが半年間授業をもつことに。

前任の先生との引き継ぎを終え、私は2,4,6年生3学年×2クラス、合計6クラスを担当することが決まりました。
一年間のカリキュラムは作成されていましたが
コロナウイルスによる休校で、予定していた授業はほとんど行われて

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公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと①小学校の先生デビュー

公教育現場から考える、アートのこと、こどものこと①小学校の先生デビュー

ひさしぶりの更新となってしまいました。
UMUM田中です。

相変わらずコロナがざわざわしていますが
ウィズコロナ感もでてきましたね。

私もUMUMのオンライン企画は継続しながら
保育園&幼稚園での芸術指導、学童での造形講座が再開し
9月から新しい現場も始まりました。
私立小学校の、図工科教員です!

この現場に挑戦する大きな理由は
いわゆる「公教育」現場での、芸術教育のリアリティを感じたかった

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無責任なクリエイションから見えた、遊びの真髄

無責任なクリエイションから見えた、遊びの真髄

2020年6月13日。
俳優兼演劇ワークショップファシリテーターの菊池ゆみこさんをゲスト講師にむかえ、オンラインワークショップ「UMUMがっこう-物語を紡ごう-」を開催しました。
この記事では、その企画の振り返りを綴ります。

1.ふたつの領域の重なり「演劇」と「アート」というそれぞれのフィールドから、これまで菊池さんと何度かワークショップをご一緒させていただいてきました。
菊池さんが講師を務める

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田中令のプロフィールと自叙伝のようなもの

田中令のプロフィールと自叙伝のようなもの

こちらの記事では
田中令とはどんな人?を書いていきたいと思います。
さらっと読みたい方用のプロフィールと
がっつり読みたい方(そんな方いるのか...?)用の自叙伝なようなものを書きます。

1.さらっと読みたい方用プロフィール

田中 令/ Ray Tanaka
1985年生まれ。
フリーランスの美術教育家。
Art education research UMUM代表/アートワークショップユニット

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ARTとWell-beingの研究記事 その5:私のArt × Well-beingの構成要素

ARTとWell-beingの研究記事 その5:私のArt × Well-beingの構成要素

2019年の秋から若手医療チーム マチマニアさんと
アートとWell-beingの研究会「UMUMアートラボ ART×Well-being」をスタートしました。
この研究会では作品制作や作品鑑賞、セッションなどを通して
Well-beingとアートの関係を考察しています。

Well-beingとは、諸説ありますが
直訳すると「良くいること」=「精神の健康」を意味します。
近年Well-bei

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2019年末に届いた、嬉しい2つのニュース

2019年末に届いた、嬉しい2つのニュース

2019年のクリスマス〜年末にかけて
UMUMアトリエの参加者さんから嬉しいニュースが2つも届きました。
2019年のしめくくりnoteに、そのことを書きたいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

UMUMアトリエで大事にしていることUMUMアトリエは「自分の感性で、自由に美術表現する」場所。

"アートは絵がうまくないと..."
"絵を描く才能がない"
そんな固定観念をもって

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表現することとわたしの関係について、現時点の備忘録

表現することとわたしの関係について、現時点の備忘録

世の中より一足はやく仕事納めをして
お休みに入った今日。
朝から引き出しをごそごそ、寝かせていたクロッキー帳を開封しました。
ぱたんと開くし
わら半紙と画用紙の間くらいの質感が気に入って
去年ベルリンで買ったもの。

描くこと、しいては表現することと自分の関係について
考えたことを今日は書きます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アーティストになることが、正解だった頃以前の記事にも描いたけ

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美術表現を通して、inputとoutputのサイクルがある人と社会を創りたい/UMUM【ウムウム】 Founder 田中令さん

美術表現を通して、inputとoutputのサイクルがある人と社会を創りたい/UMUM【ウムウム】 Founder 田中令さん

様々な物事から感じとりイメージする「感性の力」と、生まれたイメージに形を与える「自己表現の力」。効率、数字、他者の評価を基準にしがちな暮らしの中に、正解のないアートの場を作ることで、人それぞれが独自の感覚と基準をもち、その違いを認め合える創造力あふれる社会を目指し活動されている、UMUM〔ウムウム〕Founderの田中令さんにお話しを伺いました。

■田中令さん プロフィール
出身地:東京都
活動

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アートにおける 「わかる」と「わからない」

アートにおける 「わかる」と「わからない」

5月から始めた、「アートとビジネス」の研究会
UMUMアートラボbiz

一回目の様子はこちら。
UMUMアートラボbiz はじまりました!|UMUM 田中 令|note(ノート) https://note.mu/frogizm03/n/ne9515b0a31d8

6月に開催した2回目もまた、すごくおもしろい内容だったので
すこし振り返ってみようと思います。

1.アートに対する 「期待」と「難

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企画当日は、きっと私もアドレナリンが出て、感性の扉がばっこんばっこん開くんだと思う。

企画当日は、きっと私もアドレナリンが出て、感性の扉がばっこんばっこん開くんだと思う。

今日はumumアトリエ特別編。
展覧会をつくろう!
でした。

あした、展覧会をつくります。|umum たなかれい|note(ノート) https://note.mu/frogizm03/n/n1d8bfef30c12

一言で振り返ると
あっぱれ!!

完成した空間は
参加者のみなさんのアイディアや試行錯誤
丁寧な手作業のおかげで
しっかり作りこまれた見事なものになりました。

実は今回の企画

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表現を、楽しむ。〜umumアトリエvol.6現代アート編 開催レポート〜

表現を、楽しむ。〜umumアトリエvol.6現代アート編 開催レポート〜

6月から始まった工芸カフェReaLenceでのumumアトリエも、いよいよ最終回。

よりわかりやすく内容を伝え
広く興味を持っていただけるように
第6回目は「現代アート」をキーワードに開催しました。

今回は、私の独断と偏見で
4人の現代アーティストを紹介するテキストを作成!

現代アートの父、デュシャンをはじめ
ラウシェンバーグ、ポロック、そしてchim↑pom。
アートを日常の空間や経験に取

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「正解がない」を咀嚼してみる。〜umumアトリエvol.5開催レポート〜

「正解がない」を咀嚼してみる。〜umumアトリエvol.5開催レポート〜

記念すべき(?)平成の夏最後の日に
umumアトリエvol.5「こころで観察しよう」を開催しました!

企画のコンセプト、初回の様子はこちら↓

「うまいね!」を封印した、アートの時間〜実践編 umumアトリエ開催レポート〜|Ray Tanaka|note(ノート)

昨日の開催に集まってくださったのは老若男女合わせて8名。

まずは、毎度おなじみの準備体操。
お一人に一冊クロッキー帳をお渡しし

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だれかの「人生って、どうにかなるかもしれんな〜」な、記事になることを祈って。

だれかの「人生って、どうにかなるかもしれんな〜」な、記事になることを祈って。

「もう死にたい」
「なんのために生きてるか、わかんない」
「自分にはむり、なんもない」

10代半ばは、毎日この思考。恐ろしいほど1日が長く感じ
20代になって思考期間が週1、月1、半年に1回...とじょじょに減り
30代では数年に1回くらい。
この精神状態に「レイニー」と名前をつけ※
「おう、ひさしぶりだな!」と再会できる付き合いになりました。

※名前の由来はマイソウルメイト、ベルリンのしょこ

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