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僕を守ってくれる君。 (詩)
君から貰ったお守りの香水。
僕はこの香りを身に纏うと安堵に包まれる。
まるで君が隣にいるみたいに感じる。
君の温もりを感じたいときはいつでも僕は一人。
君にはもう会えないけど、夢の中でまた二人会える。
だから僕はこの香りが消えないうちに眠るね。
まだ子供のままでいる。 (詩)
人間だけじゃなくて猫も犬も死ぬ。
なのに私は死ねない小鳥。
この世に取り残された一人だけ。
いつまでも成長できないままでいる。
ママ、パパみんな何処に行ったの?
私はここに居るよ。寂しい。
僕の道は何も無い。 (詩)
この時代は満ちている。
何処にでも行ける道もある。
だけど、僕にはそれが難しい。
僕の道は八方塞がりだから。
八方美人にもなれなかったから
人間関係ですら構築できない。
こういう僕の道を何も持たないで歩いていくしかないのかもしれない。
この身体が保つまで死ぬまでずっと。
もう僕に笑顔を見せない君。(詩)
最近、君に会えてないね。
それは僕が君の家にに帰ってないからだよね。
ごめんね。そうとしか言えない僕。
何も言わない君の眼から涙から溢れる。
言わせないのは僕が原因なのはわかっている。
僕の心の奥に居る君はいつも笑っていたけど、もう僕に君は笑いかけてくれない。
哀しいけどそうさせてしまったのも僕。
ミネラルウォーターは甘かった。
夕暮れ時、秋風を感じながら見慣れた街並みの中を二人で歩く、彼と私。
歩くたびに二人の手が触れそうで触れない。
街並みを見ながら楽しそうにある彼と、それを聞きながら微笑む私。
だけど、微笑む私の眼は笑っているようで笑ってない。もうすぐ彼の家に着いてしまうからだ。
彼とさよならをする時間が迫っているから。
そんな私の心を察したかのように彼は言った。
「駅前まで遠回りしてから帰ろうか?」
私は嬉し
令和4年10月7日の備忘録
私の好きなひとはもうすぐ卒業する。
次のステップへ上がっていく。
デイケアでのリハビリを今月で終了し、A型作業所へ移行するのだ。
彼は退院してからまだ一年を経てない。
だが、生活の為、自分自身の為に次のステップへ行かざるを得ないのだ。
私はというとまだ、あと3ヶ月はデイケアで生活リズムを整え、自分自身の病状の回復に努めなければならない。
彼は今現在、完璧に病状が回復した訳ではない。
私もあと3ヶ
貴方の死を慈しみながら。
わたしは彼のワンルームに居たが、煙草を吸いに非常階段に来た。
踊り場の壁にもたれ掛かりながら、煙草に火をつけた。
ニコチンがアッパーだった思考を落ち着かせ、身体を脱力させてくれた。
わたしは、11階の階段から降りた所にある一つのシミを凝視する。
そのシミは楕円状で、人の頭一つ分ぐらいはある。近くには重々しい非常階段の扉があり、小さなシミがまた一つある。
まるで、頭一つ分の大きさのシミは11
生命を授かった、ぬいぐるみ達
部屋にあるぬいぐるみたちとわたしは今、
お話をしようとしているが、
それは、まだ始まってはいない。
大きなシナモンは遠くを見ている。
わたしが「あなたにはなにが見えるの?」
そう尋ねるのを待っている。
わたしはその一言を躊躇う。
それを言ってしまったらシナモンと会話が始まってしまうからだ。
パンプキンの服を着たシナモンは言う。
「僕はお菓子が大好きなんだよ。きみもでしょ??」
わたしはその問