マガジンのカバー画像

読み返したい記事

166
読み返す記事
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

でもね 時に人はね

自分で自分がわからなくなるの

自分で思ってもないことをしてみたり

あの時したことが信じられなかったり

はたからみたら あなたはあなた

だけど自分にとっては

本来の自分ではない

どっちが本物なんだろうね

全部自分なのかな

私とあなたは仲間かな

留学を終えて、今思うこと。

留学(笑)くらいに思っていた半年間のデンマーク生活ですが、それを終えて、私はしっかり学びを得たよ。
よかったな、「なにも学んでこない可能性がある」って心配してたあの日の自分。
専門的な知識や技術は確かにこれと言って身につけたわけではないけど、色んな世界のことを知って、想像以上に自分のマインドに、とっても変化があったよ。少なくとも、行ってなかったらこれからの暮らし方、暮らしに求める大切なポイントが全

もっとみる
書けない。

書けない。

傷つけたくない人がいた。
十八から三年ほど付き合っていた人。
でもその人は、平気で私のことを傷つける人だった。

彼の一言一言で、私は長い時間地獄にいた。
この人と居続けたら、いつか死んでしまうと思った。
当時、自分のことを『ノルウェイの森』の永沢さんの彼女と重ねていた。

その人と別れるときに決心した。
次は絶対に私のことを大切にしてくれる人と付き合うと。

その次の彼氏は、よく泣く人だった。

もっとみる
L'eau devient solide quand elle gèle.

L'eau devient solide quand elle gèle.

どれくらい経ったのだろう

この感覚
を知ってから

時々
酷く冷静になる
自分の思考

嫌いではない

凍える程に
冴えてゆく感覚

平気なわけではない

また強がる

何処に行っても
素直にはなれない

いろいろと思い出してばかり

なぞる記憶は
虚しさを促す


仰ぐ
天井を

誰も居ない

期待は捨てろ
欺瞞は持つな
悲観は育つ
助けは来ない

あの頃のあの人(たち)

あの頃のあの人(たち)

大学生の頃、
年中暖かい場所で過ごしていた時期があった。

私のことを知っている人が、ひとりもいない場所に逃げたくなり、全てのSNSを削除して、学校に休学届を出し飛行機に乗った。

現地の語学学校に通った。
そこでDと出会った。
どうして親しくなったのかは覚えていない。

私たちは、毎朝一緒にプールに行った。
その後授業に行き、終わると一緒にご飯を食べてカフェに行った。たまに授業をさぼって、そのま

もっとみる
自分だけの特別なもの

自分だけの特別なもの

数日前のこと
車で出かけている時に
隣を通り過ぎて斜め前に出た車のナンバーが
私の誕生日の数字だった。

例えば今日が誕生日だとしたら626というナンバー。

自分の誕生日の数字は、それだけが光って見えてるかのように
浮き上がって私の目に飛び込んでくる。

ゾロ目でもないし、私以外の人にとっては、ただの数字が並んでるだけの、何の意味もないナンバーだ。

家でもデジタルの時計が誕生日の数字になるのを

もっとみる

詩 / 多細胞生物

髪は勝手に伸びて
爪も勝手に伸びて
おなかは勝手に痛くなって

手足は勝手に元気で
脳細胞は
余計な思い出ばかり
勝手に送りつけてくる

わたくしの
細胞それぞれは
別の生き物なので
いうことをきいてくれないのです

多細胞生物を代表して
記しておきます
わたくしたちは
命の集合体なので

全部合議制で
やると決まればやりますが
やらないことになったら
やりませんので

細胞数十兆からなる国ですの

もっとみる
楽器と指の触れない世界

楽器と指の触れない世界

楽器を演奏している人の指の動きを見ていると

あ〜〜なんて優しいんだろうと思います。

そこには

「平和」しかありません。

どんなに冷たい人でも悪人でも

楽器に触れる時、人の指はまるで

攻撃性が完全に消滅したかのよう・・・

触れているのに、

ある部分は絶対触れない・・・

人には、必ずみんな領域があります。

その領域に、まわりの人は、

何があっても入り込んではいけない。

入らず、

もっとみる
樹が年輪を刻んで生きるように。

樹が年輪を刻んで生きるように。

世の中には「おじさん/おばさん構文」だとか
「カジュアルおばさん」だとかいう言葉たちが
のさばってるけれど、みんないずれそうなるのにな

という3行日記を書くつもりだった。
いつも通りその後の写真のキャプションに
この3行日記に書き加えたいことを
短い文章で書いて更新するつもりだった…

けれど短い文章に収まらなかった。笑

だから少しだけ、書きたいと思う。

誰もがおじさんおばさんになり、
おじ

もっとみる
宗教や信仰についての雑記 #155

宗教や信仰についての雑記 #155

◯夢の舞台

先日、家の近くのあるアパートに「ドリームステージ」という名が付けられていることに気づきました。
たいして大きくもなく豪華でもない普通のアパートなのに、「夢の舞台」という名はずいぶん大げさだなと思いました。

もしかしたら、そこでの生活が夢の舞台への一歩となってほしい、という願いが込められていたのかもしれません。
そこで振り返って、私は今夢の舞台に立っているのかと考えてみると、あまりそ

もっとみる
宗教や信仰についての雑記 #153

宗教や信仰についての雑記 #153

◯「きれい」と「美しい」

高校生の頃、美術の先生が「きれい」ということと「美しい」ということは違うと言っていました。でも、この二つがどう違うのか、結局詳しいことは聴けませんでした。

一般的に「きれい」は、主に視覚的に美しいことを指し、形、色、質感などが美しく整っている様子を表現したもののようです。
そして「美しい」は、「きれい」よりも深い美しさや感動を表す言葉で、視覚的な美しさだけでなく、内面

もっとみる
短歌 - 「種」

短歌 - 「種」

名に春の季語を持つひとうつくしい歌を詠むひとから呼ばれる名

整然と植えられている苗に吹く風もあなたの一部でしょうか

雨あがりわたしは藍の種を蒔く 自然界には「平等」がない

食べた枇杷その種すべて埋めてみるわたしが生きた証のひとつ

一代で終わってしまう種のこと批判しているみんなは子持ち

種蒔いたそばから除草剤を撒くそれがわたしを産んだ人です

終わるべくして終わるのだ種無しの葡萄をお供えさ

もっとみる
déchirer l'eau

déchirer l'eau

自慢の髪を伸ばし
魔女の塔のてっぺんから
王子を引き上げた
ラプンツェル

閉じ込められたお姫さまは
逢いたくても逢えない辛さを
どんな涙に流したのだろう


ってやつは
我が儘の雫

恋煩い
の証
なんかじゃない

普通は
凡そ考えつかないような
汚い感情だらけ

傷つけたい
とか

痛みが欲しい
とか

干からびた湖

満たされるまで
厭み続けるんだ

降りもしない

を待って

Cœur honnête

Cœur honnête

着飾ったわたしばかり

見てくれるひと

多く 

わたしは
わたしが
わからなくなるばかり

本当のわたし


弱くて
小さな
狂気の塊

爪を尖らせ
牙を濡らし
白い吐息を夜空に吐き出す

こんなわたし

許してくれるひと
なんて

棘ばかりで
抱きしめたら
相手も傷付けてしまう

身を護る刃

鞘におさめる術すら
忘れていた

其れなのに
血塗れのわたし

やせ我慢のあなた

もっとみる