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2024年6月の記事一覧

宗教や信仰についての雑記 #155

宗教や信仰についての雑記 #155

◯夢の舞台

先日、家の近くのあるアパートに「ドリームステージ」という名が付けられていることに気づきました。
たいして大きくもなく豪華でもない普通のアパートなのに、「夢の舞台」という名はずいぶん大げさだなと思いました。

もしかしたら、そこでの生活が夢の舞台への一歩となってほしい、という願いが込められていたのかもしれません。
そこで振り返って、私は今夢の舞台に立っているのかと考えてみると、あまりそ

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宗教や信仰についての雑記 #153

宗教や信仰についての雑記 #153

◯「きれい」と「美しい」

高校生の頃、美術の先生が「きれい」ということと「美しい」ということは違うと言っていました。でも、この二つがどう違うのか、結局詳しいことは聴けませんでした。

一般的に「きれい」は、主に視覚的に美しいことを指し、形、色、質感などが美しく整っている様子を表現したもののようです。
そして「美しい」は、「きれい」よりも深い美しさや感動を表す言葉で、視覚的な美しさだけでなく、内面

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短歌 - 「種」

短歌 - 「種」

名に春の季語を持つひとうつくしい歌を詠むひとから呼ばれる名

整然と植えられている苗に吹く風もあなたの一部でしょうか

雨あがりわたしは藍の種を蒔く 自然界には「平等」がない

食べた枇杷その種すべて埋めてみるわたしが生きた証のひとつ

一代で終わってしまう種のこと批判しているみんなは子持ち

種蒔いたそばから除草剤を撒くそれがわたしを産んだ人です

終わるべくして終わるのだ種無しの葡萄をお供えさ

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déchirer l'eau

déchirer l'eau

自慢の髪を伸ばし
魔女の塔のてっぺんから
王子を引き上げた
ラプンツェル

閉じ込められたお姫さまは
逢いたくても逢えない辛さを
どんな涙に流したのだろう


ってやつは
我が儘の雫

恋煩い
の証
なんかじゃない

普通は
凡そ考えつかないような
汚い感情だらけ

傷つけたい
とか

痛みが欲しい
とか

干からびた湖

満たされるまで
厭み続けるんだ

降りもしない

を待って

Cœur honnête

Cœur honnête

着飾ったわたしばかり

見てくれるひと

多く 

わたしは
わたしが
わからなくなるばかり

本当のわたし


弱くて
小さな
狂気の塊

爪を尖らせ
牙を濡らし
白い吐息を夜空に吐き出す

こんなわたし

許してくれるひと
なんて

棘ばかりで
抱きしめたら
相手も傷付けてしまう

身を護る刃

鞘におさめる術すら
忘れていた

其れなのに
血塗れのわたし

やせ我慢のあなた

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s'échapper

s'échapper

逃げよう

なんて
思ったこともある

何度となく
この苦しい毎日から
何もかも捨ててしまい
独り
誰も知らない場所に

逃げることが出来たら
捨ててしまえたなら
いいかもな

なんて
無駄な策謀を巡らせてみたり

手放せるものなら
とうの昔に
わたしは楽になれている筈で
諦めがつくならいいものを
そうもいかない

見えもしない
その手を離せない
握り締めたまま
何も抱きしめられない

何も 掴

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君も正しい。俺も正しい。

君も正しい。俺も正しい。

ある日の朝
朝ドラ『虎に翼』を観ていて
大きく頷いた。

食卓を挟んだ向かい側でも同時に頷くひとが。

その通り!
と。

俺が正しい!
いや、私が!
と、おそらくお互い心の中で叫びながらであろう小競り合いも時々ある我が家ですけども。笑

でも、
「君も正しい。俺も正しい。」
でいいんじゃないかと思うんです。

みんな、見てる立ち位置が違うのだから。
その人から見れば、それが正解で。
その正解を違

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#245 「あたしバカだからさぁ、」を考える

#245 「あたしバカだからさぁ、」を考える

 過去に出会った人で思い出せる限り、会話の中に「あたしバカだからさぁ、」というワードを使う人を三人知っています。三人とも、特にバカだとは思いません。むしろ無知を認めていることにより、率直な質問ができたり、行動で貢献しようという傾向があり、公私問わず輝いてると思います。ちなみに、思い浮かんだ三人とも女性です。おそらく男性はプライドもあり、そのような言い回しが癖になることが少ないのでしょう。

 知性

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「あなたと出逢えてよかった。」と言うのだと思う。

「あなたと出逢えてよかった。」と言うのだと思う。

「生きていてよかったなぁ。」と、思う瞬間があった。

先日。よく行くバーの20周年の記念で歌を歌わせてもらった。
実は、2年くらい前からお話を頂いていた。

普段は、バー営業をしているその店で
スピーカーからギターの音を鳴らし歌う不思議。

リハーサルを終えて
カウンターでビールをいただきながら
マスターがこの店をオープンするまでの
紆余曲折を、聞いていた。

あの時こんな失敗があったから
この道

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君の好きな花

君の好きな花

君の好きな映画は、なんですか?

詳しい事はよくわからないけど

その趣味や趣向がマッチするかどうかは、わからないけど。

好きな映画があるって
なんか素敵だよね。

君の好きな映画は、なんですか?

君の事を知りたいっていう告白。 

いつか君のその時間がこの時間に溶け込んでいけばいいな。

そんな告白。

映画の事なんか語らずに
余韻を分け合っていたい。

それが向き合うんじゃなく付き合う事の

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短歌 - 「愛車と、その運転手」

短歌 - 「愛車と、その運転手」

初めて乗った車はクリーム色。
日に焼けて色がすっかり抜けてしまった。
こんなことになるんだな、と学びを経て
「次は緑色の車に乗りたい」
なんて言っていたとき、車屋さんから
「希望車種の色違い、入荷したよ」と
見せていただけることになった。

「色違いかー」とそんなに期待しないで見せてもらったにも関わらず、
「えっ、かわいい……!!!」
と ときめき!
そうしてあれよあれよという間にわたしの相棒とな

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友人が私にくれた誕生日プレゼントは、唯一の「あの世へ持って行けるもの」だった。

友人が私にくれた誕生日プレゼントは、唯一の「あの世へ持って行けるもの」だった。

今日書くのは12月から1月末にかけての出来事。

1月末からずーっと書こうと思っていた。

けれど、
ただのお出かけ記事のようにはしたくなくて
じゃあどう書く?どんなふうに書く?
と、少しばかり迷っていたのです。

綺麗な場所へ行き、
美味しいものを沢山食べた1日ではあったし、
写真も沢山撮ったものの、
当日の様子に加え、行った場所食べたもの、
写真全部!盛りだくさん!だと、いつもの
ただのお出か

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tactique

tactique

駆け引き
なんてものは
厄介なもので
少しの差違で
180度見方が変わる

追いかけて欲しくて
引いても
お互いが引いてしまって

さよなら

なんて

触れないでいて
相手を狼狽させたい

なんて

歪んだ思いを浮べてみたり

そんなふうに
脇道に逸れてゆくのに

どこまで間違えても


を失えない

其の
思い  
の正体

わからないから
今日も違える

逸れすぎて
元来た路も

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【詩】片想い

【詩】片想い

なんとなく叶わないような気がしてしまうんだけど君への想いを胸に持ち続けて生きていくのも悪くないと思うんだ
風が身体の中を吹き抜けていくたびに恋しさが揺れて切なくなってもいつか世界中に沙羅の花が舞い散ればこの想いも淋しくないって言い聞かせてるんだ
歳を取ったら友だちと縁側でお茶飲むんだ君を想って