守護靈(先祖)を試す孫
わたしには元々、
視覚的な靈感というのはほとんど無い。
大人になってから一度、夜中に
イカレた知人とダムの駐車場にいたところ、
車のフロントガラスを突き抜けてこちらに入ってくる人型の影を見たことがあるぐらいだ。
「性別が男」というのがわかっただけで年齢はわからない。最初は人だと思ったけれど、
「その人」はこちらに近づいてきても顔は真っ黒なまま、とうとうフロントガラスをすり抜けて向かってきたので
「あっ!?人じゃない!」と車を急発進させた。
ライトをつけていたのに顔は黒くて見