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シオコショウショウショウ

ビールは胃を冷やす。
特に胃弱の民にとって「冷え」は大敵である。


それでもビールを飲みたいとき、
氣休めのように胡椒を振るようにしている。
胡椒は「温める」性質なので、
かろうじてプラマイゼロぐらいになるかもしれない。


スパイシーで意外とおいしい


そうやって飲むのが癖づいてしまったせいか、
胡椒なしで飲むと「おや?」と物足りなさを感じるようになってしまった。
外で呑むことは滅多にないけれど、旅先で一杯引っかけたくなったときのために
鞄に胡椒を入れておきたいような氣がする。


ところで、わたしは「実話怪談」が好きだ。
ホラーは嫌い。
ホラー映画の予告は五感をシャットダウンするし心霊写真は嫌いだから見ない。
人形、呪物、事故物件、心スポの映像などは
「もらう」「氣当たりする」
ので絶対に関わらないようにしている。
「もらう」でいうと『いい意味』でもあてはまるので、エネルギーに満ちた場に足を運ぶと素直に元氣になれる。それはありがたいのだけど、その逆もまた然りというわけだ。
『よくないもの』には触れないこと。
触らぬ神になんとやらである。
「怪談を聴く」のは好きだけど、怖がりなのは変わらない。怪談を聴くのはただ「少しの刺激」がほしいだけで、決して自分が怖い体験をしたいわけではない。
わたしからすれば「胡椒」のようなものである。


視える系のひとや、除霊、あるいは浄霊を生業にしているひとのあいだでも
意見が割れているのでなんとも言えないけれど、
何かがついてきてしまったときには
「塩」「日本酒」が有効であるという説がある。


「家に入る前に、塩を肩にぱらぱらってするだけで『あっ、嫌がられてる』って氣づいて離れていくヤツもいる」

「塩と日本酒を入れた湯船に浸かるといい」
というひともいれば、


「塩風呂がいいって言ってるひともいるけど、
あんまり意味ないと思う。そんなので祓えないし、なんかついてるかもって感じるならお祓いに行ったほうがいい」というひともいる。

怖がりなわたしは、「氣休め」かもしれないとは思いつつ、何かあったときのため
鞄に「塩」を忍ばせている。


怪しさしかない(※塩です)


すでに「塩」が鞄の中にあるうえ、
これから「胡椒」まで持ち歩こうとしている。
めちゃめちゃ味つけにうるさいヤツみたいで、なんか嫌だ。嫌だけど、とりあえず「塩」だけは持っておきたい。
「塩」か「胡椒」か、持ち運びにどちらかしか選べないなら圧倒的に「塩」である。


わたしの持ち物の上位で言うと、


・鍵
・財布
・手ぬぐい
・塩
・お守り(or鏡)


スマホはときどき家に忘れるし、
忘れても「まあいっか」で済む。
だが、「塩」を忘れたとなるとただちに取りに帰る。それぐらい、わたしのなかでは重要なのだ。



たとえば怖い目にあって血の氣がひいているとき、「胡椒」を舐める氣にはならなそう。
靈的なものに胡椒は効くんだろうか。
怒らせてしまいそうな氣もする。
胡椒のあとに塩までかけちゃったら、
「わしゃ目玉焼きか!!!」ってつっこまれそう。ちなみにわたしは、ぽん酢派です。
怖いときに舐めて落ちつきそうなのでいえばマヨネーズだろうか。松田のマヨネーズはよく売り切れるから、見かけたら買ってしまう。ストックが切れそうになるとざわざわと心が落ち着かない。



一体、何の話をしているんだわたしは。



とりあえず、「塩」の持ち運びの入れものをもう少し工夫したい。
なんかわからんけど、捕まりそう。
(中身はおいしい塩です)




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