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cectne9
短歌 - 「種」
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名に春の季語を持つひとうつくしい歌を詠むひとから呼ばれる名
整然と植えられている苗に吹く風もあなたの一部でしょうか
雨あがりわたしは藍の種を蒔く 自然界には「平等」がない
食べた枇杷その種すべて埋めてみるわたしが生きた証のひとつ
一代で終わってしまう種のこと批判しているみんなは子持ち
種蒔いたそばから除草剤を撒くそれがわたしを産んだ人です
終わるべくして終わるのだ種無しの葡萄をお供えされた仏壇
草刈りのあとの香りを知る者と知らない者のあいだのイオン
消えたい、と今でもたまに思うけど不透明度は変わりないです
条件がそろえば発芽する種に何の期待もしないのが愛
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