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短歌 - 「種」



名に春の季語を持つひとうつくしい歌を詠むひとから呼ばれる名

整然と植えられている苗に吹く風もあなたの一部でしょうか

雨あがりわたしは藍の種を蒔く 自然界には「平等」がない

食べた枇杷その種すべて埋めてみるわたしが生きた証のひとつ

一代で終わってしまう種のこと批判しているみんなは子持ち

種蒔いたそばから除草剤を撒くそれがわたしを産んだ人です

終わるべくして終わるのだ種無しの葡萄をお供えされた仏壇

草刈りのあとの香りを知る者と知らない者のあいだのイオン

消えたい、と今でもたまに思うけど不透明度は変わりないです

条件がそろえば発芽する種に何の期待もしないのが愛

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