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2024年5月の記事一覧

近江商人の哲学は労働者を救う!?

近江商人の哲学は労働者を救う!?

『売り手よし、買い手よし、世間よし』

『三方よし』の精神を受け継がれている企業で有名なのは伊藤忠商事です。

私は伊藤忠商事の元社長、会長を務めた作家の丹羽宇一郎さんの大ファンです。

『死ぬほど読書』という本の中でも近江商人についてふれていました。

とにかく読書が好きな方で、読書経験と人生経験をミックスされた素晴らしい知見が本の中で語られています。

伊藤忠商事の創業者伊藤忠兵衛の言葉を紹介

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当てる

当てる

 石に石を当てる。
 石に「石」を当てる。

 いまここにあるたった一つのものに、一本化された「たった一つのもの」を当てる。

 猫に猫を当てる。
 猫に「猫」を当てる。

 いまここにいるたった一つのものに、一本化された「たった一つのもの」を当てる。

     *

 愛に愛を当てる。
 愛に「愛」を当てる。

「たった一つのもの」とは言えないものに、一本化された「たった一つのもの」を当てる。

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【現代詩】『プラネタ★リウム』

【現代詩】『プラネタ★リウム』

『プラネタ★リウム』
赤黄緑紫

散らかるということは

なんだ

散らかるということ

それは

名も知れぬ

プラネタリウムの

お星様たち

食べ残しの皿 飲み残しの缶

もう誰からも

求められなくなって仕舞には

言葉に詰まってしまう景色の中に

「ひとり」取り残された仕方のない、私

あれは可哀想なベテルの神様

口を啞然と開いたまんまで

炭酸の抜けきったコカ・コーラ

この景色を作

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No.1233 大人と子供の十七音

No.1233 大人と子供の十七音

大分県には、全国の大人や子どもの心の風景を望める五七五の大会があります。

父親が宇佐市出身というゆかりの作家・横光利一(1898年~1947年)の生誕100年を記念して、1999年(平成11)年から開催している「横光利一俳句大会」は、今年で第26回目を迎えます。

横光利一は、1898年(明治31年)3月17日に、父・梅次郎(大分県宇佐市出身)と母・こぎく(三重県伊賀市出身)の長男として福島

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春侯爵詩片

春侯爵詩片

緑が黄金のような輝きを帯びる
なだらかな山に囲まれた盆地にて

一度人生を味わい尽くして
故郷に流れ戻された私には

宙空を凝視しながら
時代の相似点を探し

フラクタルに
気づきました

ナチスが暗黒の津波のように
押し寄せる欧州のユダヤ人達

B29の絨毯爆撃が毎日やってくる
東京の下町の行くあてもない人々

大本営発表と鬼畜米英
マスゴミとロシア中国

何も変わらない
同じ風景と運命

やが

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