早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"原初の夏へ還る旅"と決まっているのだが…

早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"原初の夏へ還る旅"と決まっているのだが…

マガジン

  • 時代は襤褸を纏う

    襤褸という言葉に風を感じたから。

  • ちちんぷいぷい3.

    毎日毎日てんもん君がちちんぷいぷいしています。これからもずっと。

  • 走りながら思想しよう

    実際、思想って行動した後にしか湧いてこないと思う。

  • 螺旋のエンジン

    ひたすらにいくつかのシンボルを周期的に繰り返す螺旋運動ヘの衝動はもはや芸術的衝動から宗教的衝動へと。

  • シャーマンとエンジン

    霊性を内包した産業振興、地方創生でなければならない。

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長い長い待ち時間が人生だった

私たちは輸送機から強襲降下したエアボーンのようにあらかじめ地図上で決めていた作戦ポイントに入ったに過ぎないこんなに荒涼とした空が落ちてくるような大量死と無自覚殺人の時代に生き合わせるなんてでも自分たちで選んだ運命なんだでもあちらの空母で仲間たちとそういう場所で戦うと、つらい日々になると話し合った想定内の事長い長い待ち時間が人生だったこれから展開していく状勢はすでにむこうの基地で仲間たちと何度も何度もシュミレーションし仮説を立てていただから恐れる必要はない不安は気の迷いだ今は静

    • 時間は人間によってはじめて熟成し発酵する。

      • わかってるじゃねえかBOSS

        • 冬大佐詩集 ⅱ

          眼前の 無辺の広大な野を 途切れることなく 無数の人々が 一人で 仲間と 一団となって とぼとぼと 大移動してゆくのです 楽しげに 哀しげに 泣きながら ほほえみながら 私は 私たちは 膨大なる羊の群れを 見張り誘導する 牧羊犬のように 小高い丘から 彼らを見守っているのです 今日もまた 孤独に駆け下りてゆき 群れのリーダー達に吠えかかり 方角や進路を告げるのですが 膨大なる人々はもうすでに かすかに笑み貼り付けた顔で 少し哀しみに潤んで 熱をおびた瞳で もうその方向を

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        長い長い待ち時間が人生だった

        マガジン

        • 時代は襤褸を纏う
          17本
        • ちちんぷいぷい3.
          23本
        • 走りながら思想しよう
          56本
        • 螺旋のエンジン
          8本
        • シャーマンとエンジン
          11本
        • ゲリラ詩
          83本

        記事

          俳句ライター

          揺蕩う夢に物語がつむがれ ■画像はヤフー琥珀色画像より。

          俳句ライター

          俳句ライター

          揺蕩うまま揺蕩え言葉にするな ■画像はヤフー琥珀色画像より。

          俳句ライター

          俳句ライター

          亡き友夢に出て部下を紹介し ■画像はヤフー琥珀色画像より。

          俳句ライター

          俳句ライター

          亡き友夢に出て葬儀屋営みし ■画像はヤフー琥珀色画像より。

          俳句ライター

          冬大佐詩集 Ⅱ

          空が大きな青い口あけてる 踊ってごらんよ 小人たち お前たちは星のかけら きらめき続けるしかないんだ 海が大きな青い口あけてる 眠りこけて夢をごらんよ 小人たち お前たちは時のかけら 夢見続けるしかないんだ 踊り続ける 夢見続ける 風と波にすぎないけど 僕たちには リズムがあるんだ 終わってしまったことを 始められる 僕たちは 永遠という リズムだから ■画像はヤフー海の光画像より。 ■Maxwell-Reunion(ミック@アート好きのノートさん提供)を聞きながら。

          冬大佐詩集 Ⅱ

          冬大佐詩集 ⅱ

          ようやく青澄みはじめた 山々の横顔を見ながら 自分の中に 燃えているものがあることに 気づいたんです かげろうのような 内臓が燃えているような 闘志というか 原インスピレーションというか 立ち昇り青い山々に 私の透明な炎が 燃え移ってゆくんですよ 人間て 自分で自分を燃やすものなんですね 人間て 自分で自分を賭けるものなんですね ロマンチシストのギャンブラーとして 成否は関係ありませんね 絵を描き詩を吐き音楽を生む 人間て 天上の楽器なんですね 人間て 天上の剣な

          冬大佐詩集 ⅱ

          俳句ライター

          霧の夜はハルキ・ムラカミ水割りで ■画像はヤフー琥珀色画像より。

          俳句ライター

          俳句ライター

          人生も世界地球も執行猶予 ■画像はヤフー琥珀色画像より。

          俳句ライター

          量子の魔術を解く

          少し今朝は指がかじかんだ。朝方はしっかり初冬の気配になって来ている。MARUZENのくしゃくしゃになったビニール袋からあの本を取り出して陽の光をあてた。出版からようやく1年間が過ぎ去り、韓国語訳も中国語訳も英訳も出ており、国も民族も越えた人間たちがこの本の世界に旅に出てから、どのような無意識世界が現れているのだろうか。何かの精霊のいたずらだったかわからないが、私はこの本を封印して時間をかけて寝かせてきた。初冬の頃には読み始められるかもしれないとノートしたことが、しっかり量子の

          量子の魔術を解く

          霧の中のエンジン 3.

          強行軍だった。午前10時からのマッチング会合を西麻布で敢行するために、私は前日新幹線で東京入りをして、夕やみ迫る六本木から広尾あたりの坂の多い場所で目標のビルを見つけさらに集合しやすい場所とルートを決めなければならなかった。2つの発酵熟成肉開発グループを一堂に会させしめ、なおかつ善玉菌として力を集中させなければならない。私たちの農水省勉強会チームはいわば超長期熟成発酵肉を探究し、発酵権威の小泉武夫氏(東京農業大学名誉教授)が指摘された日本由来菌を用いた日本式の数年間に渡る発酵

          霧の中のエンジン 3.

          秋男爵詩集 2.

          死をして 変容せしめよ 生をして 変容せしめよ 風となり まず 自分自身を 風に 変容させしめよ 光と風吹き抜ける 余白たれ ■画像はヤフー風画像より。 ■ビートルズ、”レット・イット・ビー”を聞きながら。

          秋男爵詩集 2.

          量子詩 Quantum Poem 20241109

          それは滔々たる河ではなく、満々と湛えた湖でもない。疎水と言われる生活用水だった。村の家から自転車で町のスーパーや駅に通う生活をしていると、酷暑の頃や季節折々に気を放つ場所に否応なく敏感になる。傷んだ木造家屋そのものや、こんもりと生い茂る庭木だったり、そしてどうということもない疎水だったり。 そんな気流が湧き出している場所に、ついつい自転車をとめてジュースを飲んでしまう一時がある。その場所に宿る気をいただくのだが、時にはそこに時空の裂け目のようにまるで天上からのような日の光が

          量子詩 Quantum Poem 20241109