早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"…

早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"原初の夏へ還る旅"と決まっているのだが…

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  • エチュード谷間の人々

    ふと山々の世界に踏み込んだ私が体験した異界。

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長い長い待ち時間が人生だった

私たちは輸送機から強襲降下したエアボーンのようにあらかじめ地図上で決めていた作戦ポイントに入ったに過ぎないこんなに荒涼とした空が落ちてくるような大量死と無自覚殺人の時代に生き合わせるなんてでも自分たちで選んだ運命なんだでもあちらの空母で仲間たちとそういう場所で戦うと、つらい日々になると話し合った想定内の事長い長い待ち時間が人生だったこれから展開していく状勢はすでにむこうの基地で仲間たちと何度も何度もシュミレーションし仮説を立てていただから恐れる必要はない不安は気の迷いだ今は静

    • 冬大佐詩集

      冬枯れ野 老いゆくユリの 凛として

      • 冬大佐詩集

        12月の声を聞くと 一斉に 日本人の民族魂が 冬型震動をおこすので 気候も山々も大気さえ 冬の気配を帯びる 菌や微生物が その土地の繁殖と 生死のサイクルを司るように 大陸を木の葉とすると 民族群は微生物コロニーとして いくつもの木の葉文明圏を司るのである 地球上のすべての地上に 人類菌がいきわたり 蠱毒の原理から 淘汰に特化した猛毒菌が現れて 生殺与奪の種族間相互殺戮が おきている 宿主地球にとっては 何度目かの 衣替えにすぎないが 一度は海水とマグマで 徹底的に燻蒸

        • 冬大佐詩集

          暮夜 時々思うのです 私はもう実は 半分死んでいるのではないかと 荒れ放題の庭 乱雑な部屋 薄くつもる埃 微かになりゆく 情熱 遠くの仲間たちと いくつかの試みを 企てることで 日々のエンジンを まわしている 幻灯機屋みたいな いや、そうではない 半分透明になっても 私はまだ残っている そう まだフイルムは まわっている くたびれた旅装で あおい地平を超えてゆく旅は まだまだこれからだと 今はただ静かな夜です 久石譲を聞きながら ■画像はヤフーセピア色旅画像

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        長い長い待ち時間が人生だった

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        今、全国民の足元に見えない踏み絵が置かれている2.

        アウシュビッツ・フラクタル12. 参照:●“アウシュビッツと私”早乙女勝元著 ●“死者の告白30人に憑依された女性の記録”奥野修司著 《息を引き取る瞬間まで望みを捨てるな》

        “騎士団長殺し”読書感想文34. 《構造とナラティブと》

        クオンタム・スパイダー読書 『法力とは何か~「今空海」という衝撃』老松克博著を読む 3.

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        • エチュード谷間の人々
          早瀬野卑

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          走りながら思想しよう 25.

          最近は、今の世界状況や国内の実情は、全くSF小説をはるかに超える破滅設定すぎると思う。巨大な自然災害なのか人工災害なのかも考慮しなければならないし、フィリピン大地震に続きインドネシア火山噴火の連続なども疑わしい。第二次世界大戦の頃にはすでに地震兵器はあったので100年たてば相当深層にも作用可能にバージョンアップされているのは当然だ。今やグローバリストやディープステートに関する情報、論説は花盛りとなっており、特に目立つのは、ディープステートが失敗の連続で追い詰められており、最期

          走りながら思想しよう 25.

          冬大佐詩集

          おそらく 数百年 おそらく 血の中で 受け継がれてきた その記憶が 心も魂も 肉体も時空も 焼き尽くす 性愛の記憶が 君となって 私の前に あらわれた時 私は おそれた もう 私で やめなければ ならない 止めなければ ならない ここで 私で この 業火を 止めてしまわなければ ならないと もう これ以上 いのちを 焼き焦がしては ならないと 人間関係も 街という物質の塊も 何もかもが 君への引力で歪み 私を八つ裂きにする日々の中で 私の中の もう一つの祖先の流

          冬大佐詩集

          冬大佐詩集

          諸民族が 集団虐殺される時 地獄餓鬼畜生が世界を覆う時 高次元からの工作員達が 必ずこの地上には 生み落とされ その時を待ち受けている 彼ら彼女らは 何ら地上的な力を持たない また何ら超自然的な力も 与えられていない ただ道を 方向を指し示す 案山子のように あるだけだ 雲間から射し込む いく筋かの光が 狭い山あいの地を 照らし出すように 闇の中で 松明の火を掲げることこそ 彼らの任務であり 喜びであるからだ 打ち倒され いのちを奪われたあとに 彼らは 何かのしるし

          冬大佐詩集

          冬大佐詩集

          地表の群生菌の中で とるにたりない 弱小菌である 日本菌の深層意識の底で ヴィーンと季節のバルブが切り替わると 大気の支配者達の間で お決まりの圏力闘争が始まる 冬将軍の参謀本部での 幕僚達の春公爵・夏伯爵による 買収が暴露されたことにより 内乱が勃発 冬将軍は幽閉されたあと 殺害された 秋男爵陣営との密約によって 春夏巨大陣営に買収された上級大将達を 一網打尽にしたのは とるにたりない 初老の大佐だった 彼がようやく平定した 大気圏帝国は 春夏両帝国からの絶えざる侵攻

          冬大佐詩集

          冬大佐詩集

          雪は きらいではありません 日常に 天上のかげをもたらすから この世界を 最高だと 気づかせてくれるから 距離は封じ込められて 視野のなかに 太陽すら 拉致するから 昼も夜も 一皿の料理に してしまうから 雪は きらいではありません 再生と 希望の 結晶だから 死さえも 包み込んでしまうから 老いさえ 内側から 熱くさせてくれるから 雪は きらいではありません ■画像はヤフー雪画像より。

          冬大佐詩集

          冬大佐詩集

          祖父母が積み重ねてきた 乗り越えてきた 苦労と その勇気を 父母が戦ってきた 遍歴してきた 苦悩と その力を 私は継承している そして今は名もなき 絶家した先祖達の 無辺の思いと その情熱を 私は継承している 明治を 大正を 昭和を 先祖という形で 私は受け継ぎ 最後のランナーとして 今闇の中を 力強く走っている 世界が滅びてしまっても 負ける気がしない しかし今 霏霏として雪が 地平に降り注ぎ 冬大佐の軍団が 見渡すかぎり 押し寄せて来るのが見える 万物が一度

          冬大佐詩集

          秋男爵詩集

          この世界が どんな造りになっていて だから どのように生きなければならない  なんて しっかりわかったつもりの あの頃はどこかにいってしまって 今度は自分が煙のように 希薄になって 形のないものになってゆく つかんだと思っていた意味を そっと世界に返して ひそやかに 木漏れ日の中に とけてゆこう ■画像はヤフー晩秋画像より。

          秋男爵詩集

          秋男爵詩集

          里の柿には 先祖たちの思いが 宿っている 数百年前からの 贈り物 何があっても その土地を その家を その血を 残さなければ ならなかった 彼ら 十代目として 誠に申し訳無いが もうこの地上に 子孫を残すことはできない 地は閉じ 血は濁るから そのかわりに 先祖伝来のすべて 代々の霊位を 川向うに お移し奉る 願わくば 願わくば 遠き地にて再会し ともに遥かなる山を越えん

          秋男爵詩集

          走りながら思想しよう24.

          少し奇妙だな、いよいよかなと思ったことがある。来場者日本一の揺るがない岡山県立図書館で立て続けに新しい書籍購入リクエストが審議後に断られた。いずれの著者の作品もすでに多数所蔵されており、購入拒否の理由がわからない。 高島康司著『エノクの預言』 岡靖洋著 『In Deep 破壊真っ只中の地球』 特に“In Deep”は非常に著名な海外情報摘出サイトであり、今回の接種被害も全世界的に医師、科学者等からの詳細な危険情報を初期から発信し続け、おそらく何十万人の方々を直接救ってい

          走りながら思想しよう24.

          秋男爵詩集

          たいがい 鮮明な夢を 朝方に見る 名も色も無い世界で 顔の見えない仲間と 表現しようのない 未知の感情を持って 何かをしようとしている どこかにたどりつこうとしている そんな夢ばかり そして目覚めて この繰り返される 青空と白い雲の世界に 戻って来て 太陽の光あびている しかし自分の名前を失って 世界の一部になることで 別の何かが始まる 予感がある ■画像はヤフー晩秋画像より。

          秋男爵詩集

          秋男爵詩集

          自分は 到底 ゴッホには なれない でも 古墳の落書き程度にはなれる でも “帆を張らなくっちゃコンラート” ではある (知ってるでしょヘッセの『郷愁』) ■画像はヤフー道化画像より。

          秋男爵詩集

          秋男爵詩集

          過去の記憶に 今の私から 気をおくれば 過去の人々からの返事が 届く 未来の幻影に 今の私から 気をおくれば 未来の人々からの返事が 届く そうすれば 今の私の かわりばえのしない時間が かがやきはじめるに ちがいない ■画像はヤフー晩秋画像より。

          秋男爵詩集