早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"…

早瀬野卑

詩、俳句、短歌、エッセイに挑戦したい。小説はその先。書きたい小説のタイトルは"原初の夏へ還る旅"と決まっているのだが…

マガジン

  • 走りながら思想しよう

    実際、思想って行動した後にしか湧いてこないと思う。

  • 螺旋のエンジン

    ひたすらにいくつかのシンボルを周期的に繰り返す螺旋運動ヘの衝動はもはや芸術的衝動から宗教的衝動へと。

  • シャーマンとエンジン

    霊性を内包した産業振興、地方創生でなければならない。

  • ゲリラ詩

    これからは群衆の中に入ってゆこう。そこが死に場所であり生き抜く場所だから。

  • 幻想のエンジン

    気がつけば何か幻想的なシンボルに憑かれ知らず知らずあらぬ方向に進んできていた。

最近の記事

  • 固定された記事

長い長い待ち時間が人生だった

私たちは輸送機から強襲降下したエアボーンのようにあらかじめ地図上で決めていた作戦ポイントに入ったに過ぎないこんなに荒涼とした空が落ちてくるような大量死と無自覚殺人の時代に生き合わせるなんてでも自分たちで選んだ運命なんだでもあちらの空母で仲間たちとそういう場所で戦うと、つらい日々になると話し合った想定内の事長い長い待ち時間が人生だったこれから展開していく状勢はすでにむこうの基地で仲間たちと何度も何度もシュミレーションし仮説を立てていただから恐れる必要はない不安は気の迷いだ今は静

    • 夏伯爵詩集

      きっとあの頃にもどれば 私たちはもう一度 海のようないのちを 湧き出せるだろう 一面の見渡す限りの焼け野に 集まって来た 黒ずんだ青い顔だが どこか突き抜けた表情の仲間たちと 大陸の凍てつく大地を 何千キロも歩き 南洋の地獄のようなジャングルから 何千キロもへて 生かされ戻された 虚無そのものとなった仲間たちと これから私たちは再会し 生き続けることを再開する 私たちの背後に 彼らがいる 私たちが彼らの希望である限り 彼らは私たちを守り先導し続ける ■画像はヤフー

      • 俳句ライター

        生まれ来しことには任務あり生きる ■画像はヤフー琥珀色画像より。

        • 俳句ライター

          草生し蔦むしやがて苔むす家 ■画像はヤフー琥珀色画像より。

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        長い長い待ち時間が人生だった

        マガジン

        • 走りながら思想しよう
          56本
        • 螺旋のエンジン
          8本
        • シャーマンとエンジン
          11本
        • ゲリラ詩
          83本
        • 幻想のエンジン
          13本
        • ちちんぷいぷい2.
          22本

        記事

          夏伯爵詩集

          炎天を 自転車で走っていると ふいに 気の塊につつまれる ことがあります そのフォルムと 太陽と雲のアングルで 壮大な交響曲を放つ 山肌や山並みがあります もうかなり傷んだ戸建ての家の 強い気配を醸す 鬱蒼とした庭の木々に 果たされずに朽ちた その家の主人の 暗い愛の力が宿っていて 私の中に ロマンチシズムの 老残の酒の薫りを かきたててくれます 村はずれの急な丘の上の 取り残された コンクリートの廃屋へと 登ってゆく坂道に 荒廃した世界の幻想小説を 夢想します

          夏伯爵詩集

          夏伯爵詩集

          お彼岸だ 墓の雑草を少々抜き 樒を供え 山の水道水を注いだ ありがとうよ と聞こえた 気がした いつもと違って きちんと正対し 祖父母をはじめ 数百年にわたる祖先に ご真言をあげ 最後に おそらく全滅します 祈れるかぎり 回向します また 冥界目指して 霊界の雲を見上げつつ いっしょに 往きましょう それまで どうか生き抜く力あたえ給え そう 祈った 身一つで生んで頂き 身一つで死なせて頂く この地より 私の意識が 蒼い何もないところに ときはなたれる為には 祖先とと

          夏伯爵詩集

          レクイエム或いは象徴的弔い

          今回、真田広之主演制作の『SHOGUN 将軍』が、アメリカのエミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞に輝いた。まだ作品は見ていないが、このようなアメリカの大盤振る舞いには、冷戦終結後の1990年制作公開のソ連原潜の亡命を描いた『レッドオクトーバーを追え』と同じような裏の意図を感じてしまう。レッドオクトーバーには経済戦略、軍事戦略などによりソビエト連邦を崩壊に導いた当時のアメリカからソビエトヘのレクイエムというか、象徴的な弔いのようなものを当時感じたが、今回の『SHOG

          レクイエム或いは象徴的弔い

          わずか数年間の活動だが、今振り返ると自分を駆動する内なる潮流の変動を如実に感じる。レクイエムとして量子の海に今日投げけむことで、何か望外の存在が現れてこれから数年を予兆するのを期待したい。マガジン”走りながら思想しよう”をまとめました。ご覧ください。早瀬野卑をクリック。

          わずか数年間の活動だが、今振り返ると自分を駆動する内なる潮流の変動を如実に感じる。レクイエムとして量子の海に今日投げけむことで、何か望外の存在が現れてこれから数年を予兆するのを期待したい。マガジン”走りながら思想しよう”をまとめました。ご覧ください。早瀬野卑をクリック。

          夏伯爵詩集

          雨に混ざって 落ちてくるものは 何だろう それは少し重いもので 私の肉体に染み込むような 気がする 風に乗って やって来るものは 何だろう それは少しロマンチックなもので 私のエーテル体に染み込むような 気がする 太陽や星の光に隠れて 現れるものは 何だろう それは少し圧力的なもので 私の心臓と脳髄に振動を強制するような 気がする それらの見えざる強靭なワイヤーを 身体ごと磁場ごと祓い飛ばして 光の乗り物に 戻りたい 虚空の精に なりたい ■画像はヤフー黒い海画像よ

          夏伯爵詩集

          今は2回目の螺旋を立ち上げようとしている。強力な政府助成金コンサルと連携、助成金デザインの現場に発想を落とし込む。時代遅れだった発想が周回遅れで日本民族のアウシュヴィッツ化を迎え撃つことができるか。マガジン”螺旋のエンジン”をまとめました。ご覧ください。早瀬野卑をクリック。

          今は2回目の螺旋を立ち上げようとしている。強力な政府助成金コンサルと連携、助成金デザインの現場に発想を落とし込む。時代遅れだった発想が周回遅れで日本民族のアウシュヴィッツ化を迎え撃つことができるか。マガジン”螺旋のエンジン”をまとめました。ご覧ください。早瀬野卑をクリック。

          夏伯爵詩集

          お前が 背骨を折った リハビリを完遂し アル中と家庭崩壊を克服して 立ち直ろうとした矢先 3.11の風にやられて お前は急性の癌に 再び倒れた あっけなく死の床に お前がつき 危篤だと 奥さんに知らされた時 お前のホロスコープは 非常に高いエネルギーに ほぼ百点満点に近い スコアだった 星が与える強い運勢と 死期は重なるものなのか 12年前のお前と同じで 俺のホロスコープは 9月から10月にかけて 天井を突き破る勢いのグラフだ 生き ほとばしるための 力なのか 死も

          夏伯爵詩集

          夏伯爵詩集

          破裂して狂い死にする夏の断末魔と 大火傷をして仮面をつけた秋の諦念が 一枚の絵のように窓にある 山尾根に横たわる青黒い巨人の顔だけが ふうと雲を吹き出している 室内には2人の人間がいる 両方とも私だ 1人の私は横たわり 臨終に瀕している もう1人の私は 彼が残した色あせた手荷物と 古色蒼然たる1冊の文庫本と まだ開かれていない村上春樹を 見つめている ともかく旅は続く 死んだ私を荒れ地に葬って より空虚になった私で 素晴らしい冬へ 旅立とう 冷気を探して ■坂本龍一、

          夏伯爵詩集

          夏伯爵詩集

          おぼえているか 満月がでかかったな 柏島 あの頃 俺達が海だった 無限なものが 俺達の中にあった あの夏 お前は生まれ育った柏島に 霊となって帰っていった 来ないのかと お前は言ったよな 俺はまだ この地上を 離れられないんだよ 作品はまだ 製作しているのか 息子や奥さんを 見守っているか お父さんお母さんと 再会できたか 俺はまだ実家の そう あの屋敷で 九十代の母親と 住んでいるよ 滅びゆく一族と この国の青白い死相を 見つめてる もう 何もかも捨てて 逝き

          夏伯爵詩集

          夏伯爵詩集

          白亜の宮殿のような 積乱雲がそびえ立ち 不穏な黒灰色の層雲が 地平を覆う 唐突に青空から 驟雨が落ちてくる 大人も子供も 熱気を冷ますために 雨中にまろびでる パチパチパチパチ ザーザーザー 世界の隅から隅まで 経巡り 世界中の隅々から やって来た 精のようなものが宿った 雨滴が 涸れ尽くした廃墟の街に打ちつけ 木霊のようなものが コンクリートジャングルに 染み込んでゆく 地球が 一息をつき この世界の心臓が 黒黒とした海流のような 鼓動を 人間に与える 私は

          夏伯爵詩集

          中途で終わるかもしれない旅にすでに出発している。というか旅は中途で終わる、途中に果てるものだろう。ふりかえり許されるなら俯瞰しながら次作のデッサンに取り掛かろう。マガジン”シャーマンとエンジン”をまとめました。ご覧になってください。早瀬野卑をクリック。

          中途で終わるかもしれない旅にすでに出発している。というか旅は中途で終わる、途中に果てるものだろう。ふりかえり許されるなら俯瞰しながら次作のデッサンに取り掛かろう。マガジン”シャーマンとエンジン”をまとめました。ご覧になってください。早瀬野卑をクリック。

          マガジン、”ゲリラ詩”をまとめました。ご覧くださいませ。早瀬野卑をクリック。日本民族からは大絶滅後、世界に冠たる知的霊的ゲリラ集団が生まれるだろう。

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