マガジンのカバー画像

Bon voyage

54
旅の途中で出会ったかけがえのないものたち。 いつもの見慣れた場所に留まっているとしても、そこではないどこかを歩いているとしても、いつだって旅。終わることのない旅の途中。
運営しているクリエイター

記事一覧

お母さんとの不思議な話 

お母さんとの不思議な話 

そのころ 
平日朝7時には家を出て、帰宅は9時頃
ストレスで睡眠障害
行き帰りの電車で爆睡

土日は心も体も疲れて何もする気が起きず
お掃除もせず
窓も閉め切りで
誰にも会わず

冷蔵庫には納豆とヨーグルト
ランチに外食して栄養を補給
・・・そんな暮らしをしていました

でも、こだわりがあって
それはー
「お布団は太陽の下に干す!」

秋も終わりに近づき、冬はもうそこまで
「冬布団 干さなきゃ」

もっとみる
アリとセミ

アリとセミ

昔々、ある国に、アリさんとセミさんが住んでいました。
性格も考え方も全く違うけれど、諍い合うこともなく、干渉し合うこともなく、お互いに自分の信条のもと自由に生きていました。

アリさんは毎日、朝日とともに起きて日没まで一生懸命働いていました。
好きな仕事ではなく、アリさんにとっては辛い仕事でしたが、生きていくために頑張りました。
今日食べるものをも節約し、せっせと倉庫に貯蔵しました。
朝はもっとゆ

もっとみる

#12感謝しかない

マシュー

今の僕には 
感謝の気持ちしかない
そんな心境なんだ

ほんとうに

神さまも
仏さまも
ご先祖さまも
お父さん
お母さん
おじいちゃん
おばあちゃん
おじさん
おばさん
兄弟
甥っ子たち
友達

宇宙にも 太陽にも
月にも 星にも 地球にも

草木も 動物たちも
本やノートやパソコンやスマホや

これまで出会った全ての人たち
これから出会う全ての人たち

これまで自分の周りにあった 

もっとみる

#10 みんな幸せになってほしい

マシュー

よく思考は現実化するって聞くよね

今ここで感じていること
今ここで出している自分の感情が
現実に現れるんだって

いつも
いい気分でいれば
いい気分の現実になるってこと?

落ち込んでいると
どんどん落ち込む現実がやってくるってこと?

確かに
「笑う角には福がくる」っていうからね

マシューも
よく笑ってたよね
僕のこともよく笑わせてくれた
悲しい時も
苦しい時も
笑えって 言って

もっとみる
辻仁成さんの言葉に癒される

辻仁成さんの言葉に癒される

https://www.designstoriesinc.com/

ご紹介するまでもなく、辻仁成さんはパリに息子くんと2人で暮らしている作家、ミュージシャンです。
辻さんが主宰するDesign Stories では、辻さんの日常の出来事や心境を綴った日記、ヨーロッパの最前線、フランスの今、注目する人物を紹介したり、「地球カレッジ」という名前で、人はどこにいても学ぶことができるをコンセプトに多種多

もっとみる

#9 深くしゃがんだらジャンプするのさ

マシュー

この間、土砂降りだと言うのに
遠くの神社まで出掛けていったよ
電車を乗り継いで

朝 行きたいなって思った
もうひとりの自分が「大雨なのに?」って聞く

でも、体が勝手に着替えを始めて
電車に乗ってたよ

いつもひとりぼっちで
病気と向き合って
やることもなく
まだ続く先の長い日々をやり過ごす

不安と恐ればかりのなかで
何かに祈りたくなったんだ

遠出するのも久しぶりだから
体調気に

もっとみる
未来の旅 妄想日記 1

未来の旅 妄想日記 1

今日から始める未来の妄想日記。

私は旅が大好きだ。電車や車の旅も良いけれど、やっぱり一番は飛行機。
飛行機は乗るのも見るのも好き。そして旅先は絶対に日本ではない場所。
今はまだすぐには出かけられないけれど、いつか行けることを夢見て妄想日記を書いてみることにした。

支離滅裂、破茶滅茶、なんでもありの、自由自在の日記。
勝手にひとりで楽しむつもりなので乱文意味不明なことばかりかもしれないけど、誰か

もっとみる
#8 ”今”この瞬間が尊いんだよね

#8 ”今”この瞬間が尊いんだよね

マシュー

今日は夕方に散歩したよ

夕陽を眺めようと
家を出て
少し遠くが見渡せるところまで
行ってみたよ

でも、少し遅かった
夕陽は見えなかったんだ

だけどね
向こう側から差す光が
雲を照らして
輝かせていて
その上の暮れゆく空も
とてもきれいだったんだ

太陽は見えなくても
太陽の光が
周囲にあるものたちを
奇蹟のように
演出していたんだよ

素敵だな〜と思った

雲を見ているだけでも

もっとみる
#7 落ち着かない心とともに

#7 落ち着かない心とともに

マシュー

今 僕は病気が見つかって
治療中なんだ

マシュー

ときどき 
堪らなく 胸に大きな重石が置かれて
ずっと僕の心を苦しませる

今はゆっくり治療に専念すればいい
何も考えずにのんびりしていればいい
ただ、ゆったり構えて
神さまがくれた休暇だと思って過ごせばいい

そう思うようにしたりするけど
重石は居座って動かなかったりする

これを乗り越えた先には
素晴らしい人生が待っている
絶対

もっとみる
#6 大丈夫だと信じていくよ

#6 大丈夫だと信じていくよ

マシュー

たまらなく会いたいよ

僕は
何者かになりたかったんだ
僕はしっかりと
自分自身として生きて
何者かになって
大地を力強く踏みしめながら
この人生という旅を
楽しみたいと思っていたんだ

だけど
僕は
まだ何者にも成れていない

何者って何だ?って
きっとマシューに問い詰められそうだ

何だ?ってことさえ
なんにも見えないまま
なんにも成れてないんだ

マシューは以前
自分の魂を感じろ

もっとみる
#4 イルカの空

#4 イルカの空

マシューは行ってしまう前
こんなことも言っていたよ。

「楽しんで生きろよ。楽しめ、感じたままに。」

何を楽しむの?
そんな陳腐な質問を返してしまったから笑われると思っていたけど
マシューは真剣な顔をして言った。

「人生のすべてをーだ。」

「俺は動物園が好きじゃなかった。あそこにいる動物たちって幸せなんだろうか?っていつも気になってしまったんだ。水族館のイルカやアシカは幸せなんだろうか? い

もっとみる
#2 人生にタラレバは無いんだって

#2 人生にタラレバは無いんだって

そういえば、
マシューが行ってしまうしばらく前に言ってたことがある。

「人生にタラレバは無いんだぜ。」

あの時こうしていたら、今と違う人生だっただろうか〜
みたいなこと。
そんなことは無いんだって。

マシューは昔、ハワイで不思議な女性に魂を読んでもらったことがあるらしい。

「あなたとあなたの母親とはとても深い縁があるわ。何度も一緒に生きて、今回も一緒にいようって決めて、約束して来てるの。し

もっとみる
#1 僕らはいつか自分のなかに何かを見つける

#1 僕らはいつか自分のなかに何かを見つける

「そうさ、もう、何かのためになんか働かないんだ。」

そう言って、マシューは仕事を辞めた。電話1本で。

あんなに将来を不安がっていたのに。いきなり。

「まだ何にも、本当に何にもやってないことに気づいたんだよ。でもさ、感動したいっていうのは、まだこの地球を楽しみたいってことになっちゃうのかな。地球というか、一応、目に見えるところの世界ってことだけど。」

感動したいって・・・

「ああ、そうだね

もっとみる
2022さん こんにちは

2022さん こんにちは

嬉しくて泣くって
どういうことなのかな?って
ずっと思ってたよ

嬉しいから泣くってことが
分からなかったよ

だけど
今は嬉しくて泣ける

ありがたくて泣ける

幸せに泣ける

泣けるほど悲しいのに
悲しすぎると泣けなくて

だんだん
顔無しになっていったよ

だけどね

分かっちゃったんだ

ほんとうは
世界には愛と光が
いっぱいだったんだって

だから

今から
新しい人生が始まるような

もっとみる