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編集者は小説賞の選考をするとき、作品の何を見ているのか(個人的視点)

編集者は小説賞の選考をするとき、作品の何を見ているのか(個人的視点)

 進捗どうですか? マイストリート岡田です。

 このnoteは、編プロ所属の編集者である岡田が、そのときそのときの思ったことを書き連ねていくやつです。

 新たな小説を出版社が求めるとき、原稿を募集する小説賞が開催されます。紙の原稿の送付を受け付ける賞もありますが、現在はWebでのデータ応募や、そもそも小説投稿サイトとコラボした小説賞が多くなりました。

 僕も毎年作品を選出している、「ネット小

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【お詫び】IPアドレスが他者からも確認できてしまう不具合について

経緯と再発防止策について追加のご報告をいたしました。くわしくはこちらをご覧ください。https://note.jp/n/naf3775e93a58
(2020年8月14日 22:33追記)

noteサービスにおいて、記事投稿者のIPアドレスが記事詳細ページのソースコードから確認できてしまう不具合が存在していました。

なお、一般的なIPアドレスから、個人情報を特定することはできません。

現在は

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涙は枯れない。

歯が悪いので、ちょっと「いひひ」という表情で寝るのも、愛おしくてたまらない。

嫌だなと思うところなんて、何一つない。

最近知ったけど、涙は枯れない。

抗がん治療も1月半ほどに入り、小康状態、保ってますー。

抗がん治療も1月半ほどに入り、小康状態、保ってますー。

人生がまたまたバタついて、なかなか更新できていませんでした。

書いてはいませんでしたが、引き続き、月曜日の朝は週に一度のシャーの定期検診&抗がん剤投与に通っています。

鳴き叫び暴れまくり、今日なんて注射時に押さえているわたしも噛まれました。ひー。
それくらい辛いんだよね。ごめんよ。

帰宅して、呆然としているシャー。

少し落ち着いたらなにかを要求して鳴いていたシャー。
いつも病院から戻ると、

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「自分らしさ」は探さない。

「自分らしさ」は探さない。

「自分らしく生きる」

周囲の目やしがらみから「自由」になるための価値観として讃えられることの多いこの言葉は一方で、承認欲求を際限なく求めてしまう「罠」にもなる。

摂食障害の当事者の調査・研究を続けてきた文化人類学者の磯野真穂さんは、自著でそう指摘します。

「『自分らしさって何だろう』と自分に注目することは、『他者』に注目することでもあるから」

どういうことなのか、話を聞きました。

「自分

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第352回 途中で投げ出すなんて惜しい

1、読書記録 50

なんとも痛ましいニュースが報じられました。

実はしばらく前から某ニュースサイトで取り上げられていましたが、ついに全国紙の朝日新聞に実名入りで掲載されたということで、社会的な影響も大きくなるのではないかと思います。

2009年には若手研究者が対象となる「日本学術振興会賞」と「日本学士院学術奨励賞」を相次いで受賞するほどの優秀な研究者だったにもかかわらず、大学の教員になるとい

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檀家廃止と「長屋寺院」

檀家廃止と「長屋寺院」

お寺にとっては切ってもきれない「檀家」制度を廃止し、信徒が集う「会員」制のお寺へ。「お布施」の明朗化、「収支決算」公表など大改革を行う「仏教界の異端児」住職に話を聞きました。

聞き手=朝山実(撮影も)

 あらわれたのは、すっ、と背筋の伸びたお坊さんだ。
 埼玉県熊谷市の曹洞宗・見性院(けんしょういん)住職の橋本英樹(えいじゅ)さんは、「仏教界の異端児」として知られる存在。寺院を訪ねたのは今年の

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ブックエンド難民に広めたい『直角には81度足りない本立て』

ブックエンド難民に広めたい『直角には81度足りない本立て』

本が好きだ。

もっと自分より本が好きな人はいくらでもいるだろうけど本が好きだ。

ジュンク堂で本をまとめ買いして電車に乗ってたら、赤の他人に「なんでそんなに本を買ったんですか?」って聞かれたり。

その程度には本をよく買う。

そして、必然的に本を机や本棚に並べることになる。

その時に使うものといえば『本立て』
ブックエンドなんて呼び名もある、皆さんご存知なL字型のあいつである。

ブックエン

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大震災の記憶(神戸新聞「随想」第3回)

大震災の記憶(神戸新聞「随想」第3回)

阪神・淡路大震災から25年が経ちました。あの時の記憶は、かなり加工されながらも私の脳裏にはっきりと残っています。その思いを神戸新聞の「随想」第3回目につづりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

台風15号により甚大な被害を受けた千葉県の様子は、阪神・淡路大震災直後の神戸の街を思い出させた。

1995年1月17日早朝、私の母の電話でたたき起こされ、テレビをつけて驚愕した

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ロスジェネは夢を見る

ロスジェネは夢を見る

2019年の書き初めとして記す。

初めてサッカーをしたのは、Jリーグブームが始まった中学校1年生の時だった。ぼくはいわゆるロスジェネ世代の後ろの方に位置している。
ブームに乗ってサッカー部に入るも、ランニングだけさせられているのが苦痛で半年でやめた。

そして、再び蹴り始めたのは大学院に入った後、30歳近い頃だった。

大学院を出て、文筆業と名乗りはじめ、書籍を出版した。

そして、知らない間に

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博士人材の就職活動の大前提

博士人材の就職活動の大前提

このノートは大学院生や研究者の就職支援に特化したサービスを提供しているアカリクが事業活動の中で得た知見をまとめたものです。

情報リテラシーの高い博士人材は、就職活動でも成果を出す大学院生、特に博士の就職活動は適切に十分な情報を収集し、正確に読み解けるかどうかにかかっています。具体的な情報の探し方のひとつとして「大学院生に理解のありそうな企業を探すこと」があげられます。新卒採用を行っている一般企業

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病院選びってほんと大事だ。

病院選びってほんと大事だ。

猫のことで知人に紹介された動物病院に駆け込んだのが2019年12月 9日のことだった。

なので、ちょうど1か月ほどが経過したことになる。

「このままでは年内はもちませんよ」

悲痛な面持ちで、でも、どこか腹を立てたような顔で先生に告げられたときのことを今でも思い出す。

わたしより少し若い40代前半くらいの(たぶん)男性の先生は、確かにわたしに腹を立てていた。

「どうしてこんなになるまで?」

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