綱渡鳥@目指せ学芸員2.0

中世考古学が専門の行政内研究者。夢は晴耕雨読。歴史文化の価値が高まる社会の実現を目指す。仕事ポートフォリオ:自治体学芸員として【松島町歴史文化基本構想】考古学者として 【2018「中世」『宮城考古学』20】

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中世考古学が専門の行政内研究者。夢は晴耕雨読。歴史文化の価値が高まる社会の実現を目指す。仕事ポートフォリオ:自治体学芸員として【松島町歴史文化基本構想】考古学者として 【2018「中世」『宮城考古学』20】

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    第1回 自己紹介

    はじめまして綱渡鳥(つなわたりどり)と申します。 このハンドルネームは大学生の頃から使っていて愛着があります。 別に実名を出しても困ることはないのですが、ネット上での名乗りはこちらの方がしっくりくるので、こちらを使わせていただきます。 どうしても実名をお知りになりたければ連携しているFacebookをご参照ください。 1 立ち位置の説明中世考古学が専門の行政内研究者です。 言葉の意味を少し説明しますと、 考古学はモノから歴史を研究する学問です。 日本で言うと中世

      • 第1345回 2022/11/24〜28の歴史ニュース

        1、道の歴史 今週は土曜日に地域の歴史講座にお呼ばれしてちょっとお話しをしてきました。 松尾芭蕉も通ったであろう古道を歩いて話をしてくれ、と言われたのですが 芭蕉についてあまり語れないので 「街道の歴史」みたいな感じで 古代の東山道、中世の奥大道、近世の奥州街道とどこまでわかっているか、みたいな話にしてしまいました。 直前まで粘ったおかげで持ち時間いっぱい話に尽きることはありませんでしたが、もうちょっと地元に根ざした話ができたらよかったかな、とも思います。 さて

        • 第1344回2022/11/15〜23の歴史ニュース

          1、もっと強くなりたい 月曜火曜と体調不良で使い物になりませんでしたが、ようやく復活しました。 コロナ検査は陰性でしたが、風邪症状がひどかったのです。 さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。 ちなみに前回はこちら。 2、ニュースヘッドライン ①中国河北省安陽市の殷墟で大型道路遺構を発見 R1 ②千葉県多古町の並木城で実施されたお城開き

          • 第1343回 研究会で花の城跡踏査

            1、こんなに整備されていたとは 本日は幹事をやっている研究会の仲間と城跡を踏査してきたのでそれを紹介します。 宮城県柴田町の船岡城跡。 県内では桜の名所として知られており、江戸時代の伊達騒動という事件の登場人物でもある柴田外記が居城としていました。 近年、大雨被害で崩落した法面から中世の陶磁器が出土したことから、業界内では注目を集めていました。 2、僅かな中世の痕跡を探る 天気も抜群に良く、想定していたよりも汗ばむほどの気温。 町の文化財担当者の案内で、考古学会

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            第1342回 2022/11/8〜14の歴史ニュース

            1、こころの衛生を考える 今日は職場のメンタルヘスセミナーに半強制的に参加させられてきました。 みんな口を揃えて、 この忙しい時期にセミナーに時間を取られるのがそもそもストレスだ! と言いますが、それは全くその通りなのですが じゃあどうすればいいの?という担当課さんの気持ちも察することができてしまうので、個人的には複雑な心境です。 なぜか職場で「衛生」担当委員にもなっているので切実です。 さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリ

            第1341回 古代の駅家(うまや)解明に一歩

            1、やっぱり現説はいいね 本日は久しぶりに遺跡発掘調査の現地説明会に行ってきました。 宮城県岩沼市の原遺跡。 遺跡の名前は平凡ですが、近年古代の「玉前駅家」ではないか、ということで注目を集めている遺跡です。 私も当然古代の街道や「駅家」という拠点施設に関する新たな知見を得られると思って訪れましたが、ことはそう簡単ではないようです。 2、大溝を発見 原遺跡は岩沼市南長谷、阿武隈川左岸に形成された自然堤防上に立地しています。 遺跡を縦断するような形でJR常磐線が通っ

            第1340回 東北に残る技術への憧憬

            1、お誘いありがとうございます 今回は久しぶりに講演会にオンラインで参加したので、その報告。 東北学院大学アジア流域文化研究所 公開講演会 「倭城の築城と近世城郭への影響」 2022年11月12日(土)13:30~16:30 幹事役の竹井先生からご案内をいただいたのです。 2、石垣と瓦 中井均氏は中近世城郭研究の第一人者で、 竹井先生もなんと中学生の頃に彦根城を見学しに行った帰り道、 彦根駅前の本屋さんで中井氏の著書を買った、という思い出話から始まりました。

            第1339回 2022/11/1〜7の歴史ニュース

            1、やっぱり個性がつよい 今日は久しぶりに発掘調査で1日外にいました。 運動不足が祟ってすでに体の節々が痛いですが、気持ち的にはちょっとすっきりしています。 高台にある遺跡で、夕日が綺麗に見えました。 こんな素敵な場所を開発してしまうのがなんだかもったいないような。 それでも私にできることはそこにどんな遺跡があったのかを記録していくだけですが。 さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイート

            第1338回 2022/10/24〜31の歴史ニュース

            1、ハッピーハロウィン! と気軽に言うのが躊躇するような事件も起きています。 コロナ禍で抑圧されていたからか、イベント事が再開して発散したくなるのが人の性なのでしょうか、 隣国では多数の死者が出てしまうほどの群衆密集事故が起きました。 我が国でも今日がハロウィン本番で、毎年話題になっていた渋谷の界隈がどうなっているのか、不安な気持ちです。 一部のマナーが悪い人のせいで、コスプレ文化が印象が悪くなってしまうことになるのもとても悲しいことです。 さて本日も気を取り直し

            第1337回 2022/10/18〜23の歴史ニュース

            1、秋は焼きの季節 昨日は縄文土器づくり体験の後編、野焼きを行いました。 真夏と違って秋の涼しい気候の中で燃え盛る炎を見ていると、つい見入ってしまいますよね。 他のスタッフが気を利かせてサツマイモを持参してくれたので、残り火で焼き芋もできました。 天候も心配しましたが、片付けがほぼ終わったくらいで雨が降ってくる、というギリギリセーフの状態でした。 さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイート

            第1336回 2022/10/11〜17の歴史ニュース

            1、稲刈りシーズン 昨日は町の子ども達に稲刈りを体験させよう、という事業を行いました。 地元の農協青年部の協力で、私はほぼ裏方と写真撮影係だったのですが イキイキとした表情の子ども達を見ると 体験活動の大切さを改めて思い知りました。 田植えと稲刈りの2回講座ですが、町に残る民具を活用した、脱穀なんかの作業もできたらな、という妄想もしたりしますが、 現実的にはスタッフの余力がないので難しいかな、とも。 さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメン

            第1335回 2022/9/29〜10/10の歴史ニュース

            1、本好きには実は苦痛 ニュースをピックアップするのが捗らず、一週間では10件に満たなかったので、二週間分をまとめてて報告することにします。 さて今日は図書室の蔵書整理のお手伝いに行ってきました。 小さな町だと本当に様々な分野の仕事をさせられますね。 何年も前ですが、これまでも何度かやったことがあります。 バーコードを機械でひたすら読み取る作業なんですが 気になる本があったりして手が止まると効率が悪くなるので 本能を抑えるのに必死でした。 さて本日も気を取り直

            第1334回 列島展がやってきた2022

            1、博物館探訪 県外からの客人を案内する、というきっかけがあり、行くタイミングを図っていた石巻市博物館に行ってきました。 現在は「発掘された日本列島2022」ということで全国から最新の調査成果の選りすぐりが出陳されているので見逃せません。 最近は東北によく巡回展できてくれるので嬉しいですね。 基本写真撮影可だったので、気になった展示物を紹介しながら概要をお伝えしたいと思います。 2、発掘調査いまむかし 時代順に紹介されていますが、個人的にはやはり中世以降が専門なの

            第1333回 全体を俯瞰し、個別を掘り下げ

            1、ようやく行けた! 今回は岩手県平泉町に令和3年11月に開館した世界遺産ガイダンスセンターを見てきましたので、レビューしたいと思います。 ただ、ちょっとだけ先に言い訳しますと、出張のついでに、他の人と一緒にさらっと見てきただけなので、何度かいくと印象が変わるかもしれません。 あくまでも現在の印象、ということになります。 2、全体よりも個別が優れてる 本当にやっているのか? と同行者に言われるくらい、進入路や駐車場側からは人気を感じない雰囲気。 「開館中」という

            第1332回 2022/9/21〜28の歴史ニュース

            1、中年の冷や水 夜間工事の立ち合いが続いたり、なぜか職場でスポーツテストが行われ、シャトルランで全力疾走して全身筋肉痛になったりと 散々な一週間でしたが、皆様はどうお過ごしでしょうか。 さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。 ちなみに前回はこちら。 2、ニュースヘッドライン ①沖縄県那覇市で太平洋戦争中の第32軍壕保存・公開に向けた提

            第1331回 真贋よりも求められること

            1、読書記録315 本日ご紹介するのはこちら。 佐藤寒山2021『刀剣のすべて』河出書房 1961年の『日本歴史新書増補版・日本の刀剣』至文堂を再刊したもの、ということで、60年も前の復刻ですが、刀剣の第一人者が初学者向けにまとめたエッセンスは色褪せないものでした。 2、もっと知りたい「すべて」 まずは、日本刀以前の上古の刀剣類から説き起こして、時代順にその歴史が解説されます。 続いて「彫物」「研ぎ」「ハバキと白鞘」と特論が並び、 各流派の特徴を解説しながら「名