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沈黙の実践

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ティク・ナット・ハン禅僧の教えを実践いていく記録。3/1より、およそ100日間。
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2022年3月の記事一覧

ある少年の悩みについて

ある少年の悩みについて

ある少年が、ティクナットハン禅師に、息も絶え絶え、こう質問していました。

「僕はお父さんを許せません。何度も彼が変わるようにチャンスを与えようと、会い続けました。だけど彼は変わりません。苦しいです。それでも彼と会わなければならないでしょうか」

ハン禅師はこう答えました。相手が少年だろうが老人だろうが構わず、一人の人間として真剣に、そしてその場にいる聴衆にも向かって、話しかけました。

「相手を

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対面の利他と背中の利他。

対面の利他と背中の利他。



今日のInstagramライブ配信で生まれた絵です。
動画はこちら👇👇

日常において、出家的に生きること。その利他的な生き方を、二つの角度からお話しされていた、佐々木教授。

自分なりに解釈しながら、🇺🇦の青と黄色を使って、絵を描いてみました。

変化の時。今大切にしていること。

雨の日。ティクナットハン著書。

雨の日。ティクナットハン著書。



骨折時の愛読書といえば、瀬戸内寂聴さんの本と、ティクナットハン禅僧の本でした。
僧侶の方から学ぶべき指針をいただきながら、花園大学の仏教学教授の佐々木閑先生のYouTube講座の釈迦の教えを耳に、絵を描いたりしています。

特に、ティクナットハン「沈黙」に関しては、2回目の方が、より胸に突き刺さり、自分の雑念がなかなか制御出来ないことを痛感します。
そして、時間というものがいかに大切かを思い知

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未来のために生活を変えること。

未来のために生活を変えること。

未来の自分。例えば80歳の自分が、夢うつつに、現在の自分に出会ったとしたら。どういうだろうか・・。これは、いろんな心理療法で臨床されているワークの一つですね。

80歳の自分は、後悔してるのでしょうか。それとも満足しているのでしょうか。満足してたとしたら、「何を全うしたから満足した」のでしょうか。

その答えは、心をどこまでも静かにしなければ聴こえてこない声です。
大概は、世間の決めた常識や価値観

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煩悩の炎(沈黙の絵画)

煩悩の炎(沈黙の絵画)

いろんな思念想念が取り巻いて、心を鎮めることができない時もあります。

思考がフル回転で周り、止められない時に、言葉や文字は、とめどもなく溢れ出てくる。

それを有効活用出来ることもあれば、ひたすらに消耗していまうこともあります。

まるで、業火に焼かれているようです。

わずかでもいいから呼吸を整えて、自分の周りだけでも、気配を鎮めること。あらゆる電波を遮断して、口を閉ざし、思考も沈黙し、筆を握

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silence of ART ゴールデン

silence of ART ゴールデン

【silence of ART】
療養期間に深めていった表現「沈黙の絵画」。心の静寂を得るには、すべてのスピードを緩めることが必要でした。
ゆっくり、呼吸を整えて、描く。
2ヶ月を経て、現在はモデルに落とし込んで、実験しています。今回はゴールデンの子。
イベントは4月よりスタートです。
👇制作過程はこちら👇

こちらで語っているように、「そのモデルを通して、命そのもの」を描きたいのだと。
犬も

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沈黙の微笑み・円空仏(9/100)

沈黙の微笑み・円空仏(9/100)

NHKのこころの時代で放送された「円空」の話。

円空は江戸時代初期の僧侶で、64年の生涯で12万体の仏像を彫ったと言われています。

円空のことは、前橋の大切な知り合いの方に紹介していただきました。
図録を見た時に、とてもほっとする表情をしてる像だなぁと思いました。目が離せない、というような。

そして、それから2年後。円空と、それを円空研究の第一人者、長谷川公茂さんのお話を聞いて、改めて円空の

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沈黙の絵画(8/100)釈迦如来

沈黙の絵画(8/100)釈迦如来



心の沈黙を心がけながら描くシリーズ。

釈迦如来坐像。

ぼーっと浮かび上がるようなお姿を描ければと思っています。

沈黙の絵画(7/100)

沈黙の絵画(7/100)

動画はこちら。

●沈黙の絵画とは●
ティク・ナット・ハン禅僧の教えの中の「沈黙」の意義を絵画制作に取り入れたもの。
呼吸を整えて、心を鎮め、ゆっくりと筆を動かしていきます。およそ20分くらいで1枚が完成に向います。

ーーー
20年間、いかに素早く対象を捉えるかを意識してきた画家人生でしたが、真逆の過程として、雑念を流し、心を鎮めるトレーニングをしています。
これはとても負荷がかかる作業です。

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沈黙の絵画(6/100)

沈黙の絵画(6/100)

先程、21:30から実験的に開催したインスタライブ配信。

2回に渡り「沈黙の絵画」というテーマで描く。
呼吸を整えて、ゆっくりゆっくり筆を動かした。心を静寂にし、沈黙した時間。会話は最初と最後のみ。

描いていたら、異国を想う絵になった。彼の地へ弾け飛ぶのは、砲弾ではなく平和への祈り。
動画はこちら。

一回目。沈黙の絵を描く意味。

沈黙の景色(5/100)

沈黙の景色(5/100)

幾多の流れを経て、今ここに留まろうとしている。
沈黙の在り方を探して、彷徨い続け、塗り重ね、現れてきたもの。
消されて、うめく声がする。
大丈夫だ、まだ変われると励ます。
一体これがなんなのか。
形に名をつけることはできず、象徴的な景色として、この一枚が生まれたのだろう。
そして、まだまだ続く旅路。
未だ、雑念は消えることがなく。

変わる。変わる。
そして混ざり、消えていく。
生まれては消え、生

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「沈黙」の実践(4/100)

「沈黙」の実践(4/100)

沈黙することを、実践していこうと思いました。
3/1。何かを始めるにはいい季節。
歩行禅を始めたのも、昨年の3/1でした。

心の中に沈黙の静けさを持つこと。
5分でもいいから、呼吸に集中し、今ここを感じること。

ベンチで、妻を待っている間に、沈黙することを実践してみました。

駅前は、行き交う人の足音で溢れていました。いろんな足音があるものです。そして、同じだけ人生があるものですね。

ぼーっ

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