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世の中・ビジネスの考察

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戦略コンサルタントの視点も加えながら世の中やビジネスについて考察した記事を集めたマガジンです
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#経営

法則を踏まえることの重要性

法則を踏まえることの重要性

戦略コンサルタントのアップルです。
新年あけましておめでとうございます。

今年も頻度はさほど高くないと思いますが、たまに思いついたこと、感じたこと、大事だと思ったことなどを記事にしていきたいと思います。昨年を振り返ると、合計で13本の記事を書いていました。平均すると月1本のペースです。今年もそれくらいのペースでは何かしら書いていこうと思います。

近年はさして高い頻度で記事を書いているわけではあ

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ダイバーシティ推進に感じるうさん臭さ

ダイバーシティ推進に感じるうさん臭さ

戦略コンサルタントのアップルです。

最近ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)という言葉をよく耳にするようになりました。このD&I。こと上場企業などの大企業においては、「当然大事なことだし、推進すべきだよね」という「暗黙の前提」になりつつあるように思うのですが、(性格がひねくれているためか)個人的にはかねてより「うさん臭さ」を感じています。

なぜうさん臭さを感じるのか?
3つのポイントをお

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経営を測る指標と国力を測る指標を対比して思うこと

経営を測る指標と国力を測る指標を対比して思うこと

戦略コンサルタントのアップルです。

ふと、経営を測る指標は多様化が進んでいる一方で国力を測る指標は全然多様化が進んでいない、そのギャップって問題じゃないか?と思ったので、記事にまとめてみました。ちょっと雑な考察かもしれませんが、興味ある方はご覧ください。

経営では、売上市場主義からの脱却が進むこと日本では、企業経営において長らく「売上市場主義」がはびこってきました。売上市場主義とは、「売上の規

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3W1Hの順番についての一考察

3W1Hの順番についての一考察

戦略コンサルタントのアップルです。

5W1Hはビジネスシーンでよく使います。例えば、ビジネスモデルはWhat(顧客や提供価値)とHow(その提供方法や稼ぎ方)の組み合わせだというような使い方がされます。また、企業理念やパーパスはWhyと表現されることも多いです。

5W1Hはとても使いやすいフレームなので、アップルもコンサルティングの中で分かりやすく整理するときによく使いますが、最近になって「こ

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これからの人材育成の在り方とは?

これからの人材育成の在り方とは?

戦略コンサルタントのアップルです。

戦略コンサルティングの仕事をする中で常に重要なイシューとして頭の片隅にあるのが「人材育成」です。これには2つの観点があります。

一つは、ファームにおけるコンサルタントの人材育成です。「企業は人なり」という言葉がありますが、まさに「ファームは人なり」。一人ひとりの脳みそ(知識、知恵、思考力)が価値の源泉である戦略ファームにおいて人材育成は最重要テーマの一つです

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これからの未来予測の手法とは?

これからの未来予測の手法とは?

戦略コンサルタントのアップルです。

今回は「未来予測」のアプローチが大きく変わりつつあるんじゃないか?ということについて考察したことを書きます。

未来予測は多くのビジネスパーソンにとって関心事だと思います。途中から有料とさせていただいておりますが、ご興味のある方はぜひご覧ください。

VUCAだからこそ重要な未来予測最近VUCAという言葉をよく聞きます。これはVolatility(変動性・不安

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ビジネスモデル転換を阻む壁

ビジネスモデル転換を阻む壁

戦略コンサルタントのアップルです。

日本の大企業にはビジネスモデル転換の必要性に直面しているところが多くあります。例えばトヨタであれば、人が運転する自動車の製造販売から、自動運転システム、さらにはMaaSへのビジネスモデル転換に直面しています。また例えば不動産デベロッパーも、人口減少やコロナを背景に、建物を建てて売ったり貸すというビジネスモデルだけではじり貧になっていくことは必至です。トヨタと同

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本田圭佑が語る一流が育つメカニズム

本田圭佑が語る一流が育つメカニズム

戦略コンサルタントのアップルです。

アップルはまあまあYouTubeを視聴します。その中でたまーに、サッカーワールドカップの日本代表の動画をみたりもします。

そんな中で、おととい、本田圭佑さんがホワイトボードを使って何かを説明する動画がリコメンドで出てきました。コンサルの仕事柄、「お、本田圭佑もホワイトボード使うのか!」と目を惹き観てみたわけです。

30分くらいのまあまあ長めの動画ですが、

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【書評】リーダーの戦い方(内田和成著)

【書評】リーダーの戦い方(内田和成著)

戦略コンサルタントのアップルです。

先日、スラムダンクの登場人物である深津一成(山王工業主将)と楽天創業者の三木谷氏を対比する記事を書きました。同じリーダーでも二人は真逆といっていいほどタイプが違う、敷衍すると、リーダー像というのはとても多様であり、だからこそ面白いということをいいました。

そんな中、ふと最近出版されたリーダーについて論じた本をみつけました。タイトルにある「リーダーの戦い方」(

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深津一成と三木谷浩史の対比にみるリーダーの多様性

深津一成と三木谷浩史の対比にみるリーダーの多様性

戦略コンサルタントのアップルです。

リーダー論というのは非常に興味深い分野で、いろんな考え方や分類があります。関連する本もたくさんあります。アップルの好きなテーマです。

そこで、今回の記事では、リーダー論をテーマに書いてみます。

一般的なリーダー論の話ではなく、個人的に好きなリーダー2名(深津一成(架空)と三木谷浩史(実在))を対比し、リーダーとは何か、どういう比較軸があるかを考えてみたいと

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コンサルのマネタイズ手法を構造的に捉えてみる ~法人営業全般に通じる整理~

コンサルのマネタイズ手法を構造的に捉えてみる ~法人営業全般に通じる整理~

戦略コンサルタントのアップルです。

前回の記事で、コンサルティングの4つのマネタイズ手法を紹介しました。

戦略コンサルティングという高額商品を買ってもらうためには、クライアントの原資(お財布)に刺さるような提案をしたり、クライアントのキーパーソンとの信頼関係を築いてその人の出世に貢献していくなど、お金を払う強い動機付けが必要ということです。

そのパターンとして、4つのパターンをご紹介しました

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コンサルティングの4つのマネタイズ手法

コンサルティングの4つのマネタイズ手法

戦略コンサルタントのアップルです。

今回は、戦略コンサルティングを含むコンサルティングファームが、コンサルティングサービスをどうやってマネタイズしているのか(お客さんに何を拠り所に高いフィーを支払っていただくのか)ということを紹介してみたいと思います。

「お金を儲けるとはどういうことか」ということを考えるヒントにもなると思いますので、ぜひご覧ください!

はじめに:ビジネスモデルとは?マネタイ

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No.2がNo.1

No.2がNo.1

戦略コンサルタントのアップルです。

今回の記事では、ナンバー1ではなくナンバー2が実はおいしいということをいくつかの視点で書いてみます。

幼少期に祖父から言われた言葉アップルは祖父母と同居していました。毎晩の食卓もよく祖父とともにすることがありました。祖父は酒飲みだったので、酔っぱらいながら小学生の私にいろんな話をしてきました(やや絡み酒なので、めんどくさいと思うこともしばしばありましたが笑)

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【書評】”デジタル戦略の全貌”を掴める良書 ~集中講義 デジタル戦略(根来龍之著)~

【書評】”デジタル戦略の全貌”を掴める良書 ~集中講義 デジタル戦略(根来龍之著)~

戦略コンサルタントのアップルです。

これまでもいくつかの記事でお勧めの本は紹介してきましたが、今回は書評だけで記事を書いてみます。紹介する本は「集中講義 デジタル戦略 テクノロジーバトルのフレームワーク」(根来龍之著)です。

アップルなりのこの本の見どころも書きますので、ぜひご覧ください!

今回ご紹介する本今回ご紹介する本はこちらです。

早稲田大学ビジネススクールで教鞭をとる根来先生が20

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