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レモンの重さとエネルギー
スーパーで国産レモンを見かけると、ふらふらと引き寄せられ、条件反射的にかごに入れてしまう病にかかっている。
レモンの色、形、質感、重み、匂い。すべてがすきだ。
レモンという存在がすきだ。レモンを視界に入れておくだけで、心がふだんより3センチくらい浮いているような愉快な気持ちになる。それを手に取れば、ひんやりしたつめたさが心地よく皮膚に染みこみ、水分のつまったぎっしりとした重さは、じぶんがこ
モノクロフィルムがうつしたのは、射していたはずの光だった
きっかけは、ほんの気まぐれだった。
カラーネガフィルムがどんどん手に入りにくくなるなか、たまたま入ったカメラ屋さんにモノクロフィルムだけがポツンと置いてあった。それも、最後の一つだった。
モノクロか。今まで、特に理由もないけど使おうと思ったことがなかった。どうして目を留めなかったんだろう。一回くらい、挑戦してみてもよかったのにと今更ながら気づいて、そのちいさな箱を手に取った。すこしだけ熱を帯び
過ぎてきた日々を抱きしめること
3月に、恋人ができた。
それからひと月と1日後に、私の誕生日があった。歳をとることが、久しぶりに、かなしくなかった。
5月に、ほぼ日手帳を買った。とつぜん欲しくなって、買った。
2年くらい前までは愛用していたけれど、なんとなく気乗りがしなくなって、使うのをやめていた。白紙ばかりの毎日が嫌いだったから。何も書けない日が、積み重なるほどに、わたしをじくじく焦らせて、結局ペンを持てば、マイナス
書きたいなあ、とずっと思ってるんですけど、なんせ息するだけで必死な毎日なのでなかなか、っていう言い訳です。こんにちは。今はとにかく、ことばや色や風や光を大切にためてためておく。そのうち爆発するでしょうから、多分カミングスーンだと思います。書くことは私から逃げない。大丈夫。