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#恋愛
最近読んで印象に残った小説まとめ!
しばらく小説の感想がお休み気味だったので、今回はここ最近読んで「いいな」と思った小説を一挙まとめて紹介します!
花火みたいな恋だった
(著者:小桜菜々さん)
今作は短編集となっていて、高校生から社会人まで複雑な恋に悩む女性たちの成長が描かれていました。青春小説らしいピュアな恋もあれば、ドロドロしたちょっと大人めの恋もあり、それぞれのエピソードが刺激的でした。
付き合って初めて気付いた「運命
私たちが星になるには100年早い!(櫻いいよ:『星空は100年後』)
記事を読んで頂きありがとうございます。
今回紹介する本は、櫻いいよさんの『星空は100年後』というライト文芸作品です。
今作はスターツ出版文庫版も出ていますが、私は数ヶ月前に発売された単行本版で読みました。スターツ出版文庫って他レーベルのように単行本から文庫という作品ももちろんありますが、最近は今作のように文庫から単行本という逆パターンの作品も増えていて、思わぬ傑作に出会えることもあって面白いで
バラバラとなった大切な時間を取り戻す物語。(石野晶:『パズルのような僕たちは』)
石野晶さんの『パズルのような僕たちは』(双葉文庫)という青春小説を読みました!
体のパーツが少しずつ入れ替わり、最後はどちらかが命を落とす…という宿命を背負った月彦と糸雨。幼なじみ同士の2人が「ジグソーパズル症候群」をきっかけに、数年間失われていた心の距離を取り戻す物語が描かれました。
男女の「心が入れ替わる」物語は数多くありますが、「手や足といったパーツから入れ替わりが始まる」といった物語は
結婚では表せない愛の形もある。(笹沢左保:『結婚って何さ』)
笹沢左保著『結婚って何さ』(徳間文庫:トクマの特選!)を読了しました。同レーベルから出ている『招かざる客』を以前読んで面白かったので、同じ作者の本をもっと読んでみようと思い、手にしてみました。
今作の主要人物は、事務職として働いていた真弓と三枝子という2人の女性。職場でのハラスメントを理由に仕事を辞めた彼女たちは、偶然知り合った森川という男性に誘われ、旅館で一晩過ごすことになります。しかし翌朝、
どんな形の恋であっても、相手を「理解」することは大切だと思う。(藤野恵美:『初恋写真』)
角川文庫が募集していた『初恋写真』という小説の読者モニターに当選したので、先日読んでみました。
男子校に通っていたのもあり、女子への耐性がなかった星野と、過去のトラウマから男性が苦手になってしまったまい。今作ではピュアだけど、どこか脆さもある大学生2人の恋愛模様が描かれました。異性への苦手意識が強かった2人が写真部の活動を通して惹かれ合い、コツコツとお互いを理解していく過程が最高にエモかったです
生きづらさの中に、優しい希望が灯る和風シンデレラストーリー(東堂燦:『十番様の縁結び』1巻)
久々にファンタジーにハマってみたいと思った私。いろんなライト文芸レーベルから多数のファンタジー作品が出ている中で、まずは表紙が好みかつ巻数が少なめ(3巻以内)の作品を何か読んでみよう!と思い、オレンジ文庫から出ている東堂燦さんの『十番様の縁結び』という作品の第1巻を読んでみました!
1作目は「真緒」と名付けられた機織の少女が、「十番様」という神様とつながりが深い一族である終也と運命的な出会いをす
「身代わり」として生まれた存在が、「本当の自分」に出会う物語(榛名丼:『レプリカだって、恋をする。』)
榛名丼さんの『レプリカだって、恋をする。』(電撃文庫)というラノベを読みました!
素直は、幼少期から「レプリカ」と呼んでいるもう1人の自分を生み出すことができます。レプリカを利用し、嫌なことから逃げる日々を過ごす素直ですが、そのレプリカ「ナオ」にもひとりの人間としての感情があります。今作はレプリカのナオの視点で、学校生活や恋愛が描かれていきます。
文芸部で一緒になった真田くんへの恋を通して、素
結界師の一輪華シリーズが面白い
クレハさんのライト文芸シリーズ『結界師の一輪華』(角川文庫)がなかなかに面白いです。最近2巻を読了したので、この機会にアウトプットも兼ねて、シリーズへの思いを書いてみようと思います。
双子の姉と比べられ、「落ちこぼれ」扱いされている主人公・華。実は、華には周りに隠している凄い力があり、その力を強力な術師である朔に認めてもらったこと(そして彼から猛烈に愛されたこと)によって成長していく…といったシ
失恋することも、人生では大切な経験(『わたしを変えた恋』*アンソロジー)
スターツ出版文庫の『わたしを変えた恋』というアンソロジーを読みました。
このアンソロジーでは、恋愛によって何かが変わった人々の物語が描かれていました。
これまでにもスターツ出版文庫のアンソロジーは何冊か読みましたが、どちらかというと学生向けのメッセージの作品が多い印象がありました。
でも今回のアンソロジーは王道な青春物語だけでなく、かつて学生だった人にも刺さりそうな物語もいくつかありました。
高校時代に好きだった物語と再会した(沖田円:『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』)
今回の本は、沖田円さんの『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』という作品です。
この作品は高校生の時に文庫版をお年玉で買い、何度も読んでは感動した私にとってとても大切な物語です。少し前に単行本で新装版が出たとのことだったので、久々に物語の登場人物たちに会いたくなり、先日購入して読んでみました。
思い出の作品というのもあり、今回の読書感想文はいつもより少し長めです。今の自分が読んだ感想だけで
努力次第で困難は乗り越えられる(森田碧:『余命88日の僕が、同じ日に死ぬ君と出会った話』*よめぼくシリーズ3)
今回の本は、森田碧さんのライト文芸作品『余命88日の僕が、同じ日に死ぬ君と出会った話』(ポプラ文庫ピュアフル)です。今作は『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(以下:「よめぼく」)シリーズの3作目となります。
シリーズとはいえ、既刊とは別の主人公とヒロインなので、今作から入っても大丈夫です。だけど、あとがきで作者が書いていたように2作目を事前に読んでいた方が作中のネタとかわかっ