寺越隆喜

俳優、パフォーマンス、展示、駄菓子屋などなど様々な表現活動している。 いろんな土地に行…

寺越隆喜

俳優、パフォーマンス、展示、駄菓子屋などなど様々な表現活動している。 いろんな土地に行き、そこに住んでる人たちと一緒になって作る企画「出会った人と作っていくぜ」を決行中。

マガジン

  • 第八弾 西成編

    「出会った人と作っていくぜ西成編」 ”路地裏の舞台にようこそ2022”に誘われ樋口綾香さんとBobuuunというユニットを結成して参加。延々と西成でクリエーションして「包容の渦」というものが出来た。 西成の人たちが共演者として(勝手にコッチがそうおいてる)いいスパイスを与えてくれた。喧嘩するわ、馬乗りにされるわ、助けてくれるわで毎回違う事が起きた。強烈な人たちが多い西成。

  • 久しぶりの演劇

    EATI(East Asia Theater Interaction)に参加。ざっくりいうと日本、韓国、台湾の俳優、演出家が一緒になってだいたい2週間の滞在制作を行う企画。日本演出家チームには台湾、韓国の俳優各一人というように違う国の人たちとチームを組む。同じように韓国演出家チーム、台湾演出家チームと計3チームが出来て今回は日本の福岡開催なので演出助手として福岡の若い演出家が各チームに一人ずつ。ちなみにおれは韓国演出家チームに。共通のテーマとして芥川龍之介「藪の中」

  • 第七弾 レンタルスペース編

    StudioOnd東中野というレンタルスペースを1ヶ月間毎週土曜日使わせてもらえる流れになる(駄菓子屋やりながら) そこで折角だから何かイベントやろうと思いたちいろいろ画策。最終的に子宮生前葬にたどり着く

  • 第六弾 駄菓子屋編

    近似のよく話すおっちゃんに「息子と繋いでくれないか」と頼まれたところが出発点。始めは「駄菓子屋復活祭」と銘打ってアートフェスみたいに考えたがうまくいかず。 おっちゃんと息子は絶縁状態が続いている。寺越自身も親父とはまともに会話を久しくしていない。捜索を通じて、自身の事も交えて親子というものを考え、親の空間と息子の空間とそれをとりもっている母の空間を作る。

  • 第五弾出会った人と作っていくぜ新潟編

    第五弾は新潟の佐渡ヶ島で3日間。 はんぎり〜仙人との出会い〜どろリンピックと充実した3日間。

記事一覧

西成の住人と化す

この日から本番3回。 今思えばなぜ3回やることにしたのかよくわからん。ただやる度に四角公園の空間は変化していき、一つとして似たような雰囲気な回はなかったし、おれと…

寺越隆喜
2時間前
3

天然?樋口さん

パフォーマンスの本番2日目。この日も2回。 1回目の四角公園の住人たち(共演者と勝手に捉えてる)は普段あんまり来てない人が多いのかな…コチラに対して意識が薄い気がし…

寺越隆喜
1日前
3

パフォーマンスがはじまる

「包容の渦」のパフォーマンス本番が始まる。 この日は2回。いつもと変わらない感じになるのかぁと思っていたけど、やはり¨パフォーマンスを見に来た¨というスタンスの人…

寺越隆喜
1日前
4

本番に向けて、うんがつく

この場所にBobuuunの存在が馴染んできたのを実感する日だった。クリエーションしている時や通しをしている時に明らかに周りの意識が強くなっているのを感じた。 始めは自…

寺越隆喜
2日前
7

「包容の渦」

西成のフィールドワークでBobuuunが感じたものはどんな人でも許され受け入れられるからこそ強い引力がある渦のようなイメージ。 それをパフォーマンスとして具体化するため…

寺越隆喜
3日前
3

怪しい人たち続々と

この日も四角公園に集まりクリエーション。 こういう知らない土地では同じ場所に存在し続けて、より目撃されるのが大切かなぁと思ってる。 一見さんではなく少しでも常連に…

寺越隆喜
3日前
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四角公園

西成には三角公園という有名でデカい公園がある。始めはここでやろうと思いいろいろ考えていたが空間がデカすぎてどうもしっくりこない。 フィールドワークしている時に三…

寺越隆喜
3日前
1

身体中にこびりつく感じ

「路地裏の舞台にようこそ2022」という大阪の西成開催の芸術祭に誘われ、身体詩人の樋口綾香さんとBobuuun(body blow unit)として参加する事になった。ここでBobuuunが誕…

寺越隆喜
4日前
1

俳優として 後編

中間発表後から本番終わるまでがこの後編。 改めて当時の自分のSNSを加筆修正しながら書いているとあの時の体験がありありと脳裏に浮かぶ。 本当に苦しい体験だったけど本…

寺越隆喜
5日前
3

俳優として 前編

俳優としてガッツリ演劇を公演した一番近況はこのEATIの企画(といっても現在2024年なので2年前) まさかゴリゴリの一人芝居をやることになるとは思ってもみなかった。 演…

寺越隆喜
6日前
4

レンタルスペースが子宮生前葬へ

動いていけばいろんな流れがあるもんだ 東中野駅近くのStudioOnd東中野というレンタルスペースで1ヶ月間毎週土曜日に駄菓子屋をやることになった(駄菓子屋としての需要が…

寺越隆喜
10日前
1

親子ってなんぞ

当初思い浮かべてたものは 「駄菓子屋復活祭~思い出を繋ぐ場所」 と称していろいろな表現者に駄菓子屋をつかってもらってアートフェスみたいなものをやろうと思っていた…

寺越隆喜
2週間前
3

駄菓子屋終了〜

こういう形で終わるのか…… だいぶ駄菓子もなくなってきたので問屋で大量に仕入れて駄菓子屋でいそいそと用意をしているとおっちゃんが来て 「スペアキー持ってる?返し…

寺越隆喜
3週間前
3

駄菓子屋から「没頭してん」へ

時間が空いたから急遽土曜日に駄菓子屋オープン! 土曜日は幼稚園が休みなのかな……子供があまり通らず、その変わり平日とは違った人達が散歩がてら通りすがり買ってくれ…

寺越隆喜
1か月前
3

おっちゃんの焦り

「あとでいくね!」 「今日いつまでやってんの?」 「これ(よく分からない実)上げる」 と子供たちが気軽に声をかけてくれる。 うんうん、楽しみにしてくれてんだなぁと…

寺越隆喜
1か月前
3

息子の捜索

駄菓子屋は近くの子供達に認知され楽しみの場所になりつつある。 ただおっちゃんの圧が徐々に増してくる。 そりゃそうだ。 おっちゃんとしては 「息子と繋いで欲しい」 …

寺越隆喜
1か月前
2
西成の住人と化す

西成の住人と化す

この日から本番3回。
今思えばなぜ3回やることにしたのかよくわからん。ただやる度に四角公園の空間は変化していき、一つとして似たような雰囲気な回はなかったし、おれと樋口さんのパフォーマンスは回を増す事にブラッシュアップされていったから回数重ねてよかったのかな、ただ身体しんどかったわ〜。

雨が降っていだが、ちょうどやんだ位にこの日の1回目が始まった。雨のせいか四角公園にいつもいる住人たち(共演者)が

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天然?樋口さん

天然?樋口さん

パフォーマンスの本番2日目。この日も2回。
1回目の四角公園の住人たち(共演者と勝手に捉えてる)は普段あんまり来てない人が多いのかな…コチラに対して意識が薄い気がした。
だからなのかなぁ、おれはあまり空間に溶け込む事が出来なかった。

樋口さんの知り合いの女性二人組が来てくれ、公園の端っこの方で、こわごわ見てくれていたがラスト前に早々に退散していた。そのあと樋口さんに連絡がきて

「あそこにいるの

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パフォーマンスがはじまる

パフォーマンスがはじまる

「包容の渦」のパフォーマンス本番が始まる。
この日は2回。いつもと変わらない感じになるのかぁと思っていたけど、やはり¨パフォーマンスを見に来た¨というスタンスの人がいると空気が違ってくるし、コチラのテンションも変化する。

それのせいか1回目は二人の体感が早くなってしまって今までで最短の時間で終わった。5分位早かったのかな。
まぁでも内容はヤバかったわけではないのでこういうもんだろうと。次はより丁

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本番に向けて、うんがつく

本番に向けて、うんがつく

この場所にBobuuunの存在が馴染んできたのを実感する日だった。クリエーションしている時や通しをしている時に明らかに周りの意識が強くなっているのを感じた。

始めは自分たちのお喋りに夢中でコチラの存在なんか全然気にもしてなかった、四角公園の住人たち。数日たって「何あれ」となっていき、それから
「またやってる」に変わってきた。

この日は「あの二人は夫婦だ」と考察している、住人たち。おれらへの意識

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「包容の渦」

「包容の渦」

西成のフィールドワークでBobuuunが感じたものはどんな人でも許され受け入れられるからこそ強い引力がある渦のようなイメージ。
それをパフォーマンスとして具体化するために四角公園のオブジェ(多くの人が座れるスペースがありここに大抵誰か座って飲んでいる)を西成としてそこに引き寄せられてしまう人(寺越)とそこに対しての世間の目線(樋口)によるパフォーマンス。
そのオブジェに座っている人達はコチラとして

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怪しい人たち続々と

怪しい人たち続々と

この日も四角公園に集まりクリエーション。
こういう知らない土地では同じ場所に存在し続けて、より目撃されるのが大切かなぁと思ってる。
一見さんではなく少しでも常連にならなければ興味をもってもらえない。

欲を言えば、もう何ヵ所か常連になるところを作りたいのだけどクリエーションの方で頭がいっぱいになっている。

身体と頭をフル稼働させクリエーションしていると、そこに怪しい(西成の多くは怪しいからむしろ

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四角公園

四角公園

西成には三角公園という有名でデカい公園がある。始めはここでやろうと思いいろいろ考えていたが空間がデカすぎてどうもしっくりこない。
フィールドワークしている時に三角公園の近く(警察署の裏手)にこぢんまりした公園も見つけた。西成ではここを四角公園と呼んでいる。

今回パフォーマンスをやるならどちらかなぁ。
この日はとりあえず四角公園に集まって前日の続きのようにクリエーションを重ねる。
おれと樋口さんが

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身体中にこびりつく感じ

身体中にこびりつく感じ

「路地裏の舞台にようこそ2022」という大阪の西成開催の芸術祭に誘われ、身体詩人の樋口綾香さんとBobuuun(body blow unit)として参加する事になった。ここでBobuuunが誕生した。
ユニット名を話し合い樋口さんの閃きにより生まれたBobuuun(体当たりユニット)。樋口さんが生み出す言葉というのはとても面白い。
始めはしっくりこなかったが今現在は自分たちにピッタリな気もする(現

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俳優として 後編

俳優として 後編

中間発表後から本番終わるまでがこの後編。
改めて当時の自分のSNSを加筆修正しながら書いているとあの時の体験がありありと脳裏に浮かぶ。
本当に苦しい体験だったけど本当に本当に貴重な体験だった。この体験により少し強くなれた気もする。まぁしょんべん漏らした件に関してはご愛嬌で(笑)
この体験を書いていると演劇熱がむくむくと湧き上がってくるから不思議なもんだ。久しぶりにやりたくなってきた。

前編はコチ

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俳優として 前編

俳優として 前編

俳優としてガッツリ演劇を公演した一番近況はこのEATIの企画(といっても現在2024年なので2年前)
まさかゴリゴリの一人芝居をやることになるとは思ってもみなかった。
演劇をやってて一番難しい役だった。難しいだけでなくいろんな事が起こり、やっている時は苦しさしかなく、終わった時は袖にはけて膝から崩れて安堵からか達成感からかわからんが涙が出てきたのは初めての経験だった。そんな体験をまとめて前編、後編

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レンタルスペースが子宮生前葬へ

レンタルスペースが子宮生前葬へ

動いていけばいろんな流れがあるもんだ

東中野駅近くのStudioOnd東中野というレンタルスペースで1ヶ月間毎週土曜日に駄菓子屋をやることになった(駄菓子屋としての需要が高い(笑))

1階のスペースを使っていいとの事なので折角だから駄菓子屋と平行してここで何かやることにした。

展示やパフォーマンスも考えたけど今回は来てくれた人と一緒にとにかく遊びたいと考えた。
そんなわけで一回目は来てくれた

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親子ってなんぞ

親子ってなんぞ

当初思い浮かべてたものは

「駄菓子屋復活祭~思い出を繋ぐ場所」

と称していろいろな表現者に駄菓子屋をつかってもらってアートフェスみたいなものをやろうと思っていたけど、駄菓子屋が使えなくなったのでどういう形がいいかなぁと考えていた。

そもそも駄菓子屋やり始めたのは

¨おっちゃんとオッサン(息子)を交差させるため¨の一部としてやり始めた。

でも交差させることはできなかった。

だったら

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駄菓子屋終了〜

駄菓子屋終了〜

こういう形で終わるのか……

だいぶ駄菓子もなくなってきたので問屋で大量に仕入れて駄菓子屋でいそいそと用意をしているとおっちゃんが来て

「スペアキー持ってる?返して?」

え?どういう事……

「もうここ撤収して!はい、もう終わり」

¨いきなりどういう事ですか?¨

「もう言わなくてもわかるでしょ。別にあなたと契約してるわけじゃないんだから」

これは土曜日少し遅くまでやった事でお冠だなぁと思

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駄菓子屋から「没頭してん」へ

駄菓子屋から「没頭してん」へ

時間が空いたから急遽土曜日に駄菓子屋オープン!

土曜日は幼稚園が休みなのかな……子供があまり通らず、その変わり平日とは違った人達が散歩がてら通りすがり買ってくれる。この前の日曜みたいな感じだけど土曜日の方が人くるなぁ。

あるお客さんはこの駄菓子屋のノスタルジーな空間に興奮して写真撮りまくっていた。

そして上の階のおれの家で開催していた展示「没頭してん」にも興味を示してくたので見てもらった。

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おっちゃんの焦り

おっちゃんの焦り

「あとでいくね!」
「今日いつまでやってんの?」
「これ(よく分からない実)上げる」

と子供たちが気軽に声をかけてくれる。
うんうん、楽しみにしてくれてんだなぁとひしひしと感じる。

その一方で不穏な空気を醸しているおっちゃん。

¨この前DJイベントいってDJの人達にオッサン(息子)の名前と写真見せて、片っ端から‥¨

おっちゃん食い気味で

「うん、うん、わかったから……もうさ、直接いくしか

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息子の捜索

息子の捜索

駄菓子屋は近くの子供達に認知され楽しみの場所になりつつある。

ただおっちゃんの圧が徐々に増してくる。

そりゃそうだ。
おっちゃんとしては

「息子と繋いで欲しい」

これが一番!
おっちゃんが別れ際に

「寺さん、私はもう長くないからなるべく早めによろしく」

¨は、はい……¨

この日は22時からDJイベントのために渋谷のクラブにいく。おれのSNSを見た知り合いが、DJをやってた?やってる?

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