アーティストインレジデンス

本当に帰りたかった場所

“本当に帰りたかった場所”
それは自身の内側にあって、自分でも気付けないほど奥深くにある。
右も左も上も下も、なにも分からない。
真っ暗なところに身を置いて、まずはじっと目を瞑るように静かに観察する。
すると、少し離れたところから、ちらちらと微かな灯が見えてくる。
その光はそっと近づかないと消てしまうほど弱々しく、目を離すといなくなってしまう。
だから真っ暗な中をその方向へむかい、ゆっくりと確かに

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絵を送るならゴザを使えばいい

大きなキャンバスの絵をいかに安く安全に送るかは、画家の永遠の悩みであり試練かもしれない。

先月、スウェーデンに送った絵が、ちょっとしたトラブルでうっかり上海に戻ってきた。
正直、ロストして手元にもどることはないだろうと諦めていたので、戻ってきただけでありがたい。
しかし、展示のためにもう一度スウェーデンに送る。

ちなみに戻ってきたキャンバスの入った箱はこんな感じだ。

ザ・破損。

これは中

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パッションって、つまりは清濁併せ呑むってことなんだと思った話。

先日自宅に招いた人が、わたしにかけてくれた思いがけない一言。脳内リフレインが止まらない。

「まつもん(わたしのあだ名)って、パッションの人だよね。」

パッションを「情熱」だと理解していた。己の内側にはパッションはあるのかと自問自答を繰り返した。

どちらかというと、平常時のテンションは低い。ポジティブかと言われると微妙だし、感情もあまり表に出さない。根っこはしっかり生えていて、頑固とも、揺らぎ

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須崎途中経過

「茶色いところと、深緑のところがあるでしょう」と言う視線の先を見つめると、山脈が確かに二色の毛糸で編んだセーターを着ているように見えてくる。ぽつぽつと点在して見える茶色い木々はもとからの自然、山を覆う大部分の緑部は戦後に植林したヒノキや杉なのだそうだ。

緑色の山、という印象を構成する要素が、人が一本一本手で植えてつくった色彩の集合体ということにおどろく。

かつて印象派の画家たちが、光の粒子ひと

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英国に見初められた陶芸家・細野仁美さんとの再会

陶芸家の細野仁美さんに再会した。初めて会ったのは仁美さんのロンドンにあるスタジオ。たくさんの作品に囲まれたその場所は、仁美さんのパワーが集約されていた。

仁美さんの作品は力強くも、とても繊細なので、デリバリーがなかなかに困難で、日本で作品を観ることがなかなかに難しい。今回、日比谷で展示されている作品は、ウェッジウッドとコラボレーションしたアイテムたち。こんな間近ですべてのラインアップを一度に目に

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地方創生の新手法。地方と創作者を繋ぐ「◯◯・イン・レジデンス」の取り組み事例

こんにちは!
ブランディングテクノロジーの公式noteに寄稿をさせていただいております、山崎です!

日本で人口減少が叫ばれるようになってから、地方はその影響を大きく受けています。人口が減り続ける中、移住者を呼び込もうと様々な策を講じるもなかなか定住人口の増加につながらずに悩む声も伺います。

これまでの地域への関わり方といえば定住・移住するか、観光に訪れるか、その二択がほとんど。

そのような中

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中国 -上海- スーパー

今滞在している場所「朱家角」は都心から2時間ほど離れているので選択肢がほぼないのだが、メモとしてお世話になっているスーパーを書いておく。

家乐福(Carrefour)

中国全体にあるスーパー
聞いたことがある名前だな、と思ったらフランスに本社があるスーパーらしい。元々ヨーロッパ系なためか、お菓子やコーヒー、チーズなどヨーロッパのメーカーのものを多く取り揃えている。

中国産のチーズを買ったらス

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光とやる気

今日、部屋の電球を買った。

中国に滞在制作へ来てから妙にやる気がでなかった。
しかも部屋の電球が暗く、陽が落ち始める夕方4時頃には描くことが困難なくらいだった。
ここに来て約3週間目。制作の進行が遅く、イライラしてきた自分に気が付いたので、夜でも制作できるよう、とりあえず明るい電球を買った。

デンマークにいた時、明かりをつけずにパソコン作業をする人がほとんどだった。日照時間が短い冬でも明かりを

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無料で海外に数ヶ月滞在してアート制作しよう!~アーティスト・イン・レジデンス攻略法

2017年9月のフィンランドでのアーティスト・イン・レジデンスに参加中のOuma。これでレジデンス参加は5回目です。さらに上海、デンマークでのレジデンスが決まったので、人生で最低でも7回はレジデンスに参加することになりそうです。
記事ではアーティスト・イン・レジデンスについて、数回にわたり詳しくご紹介していきたいと思います^^
※こちらのnoteは2017年9月に公開したブログ記事の転載です。

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幸せをありがとう^^
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海外アーティスト・イン・レジデンスの探し方、応募、費用について

初めまして。美術作家の板垣と申します。

2019年7月の1ヶ月間、ハンガリーのザラエゲルセグという街でアーティスト・イン・レジデンスに参加してきました。
どんな事をやってきたかをまとめて頂いたので、よろしければこちらをご覧ください。
https://www.fuji-gs.jp/residence

「アーティスト・イン・レジデンス」とは、様々な分野の芸術制作を行う作家を一定期間ある土地に呼び、

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