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祝・SHIPS設立1周年|この1年の振り返りと次の1年のこと。



設立して1年を迎えられることに感謝

ここからあっという間に1年になるのかと思うと、時の流れはどんどん加速するばかりですが、無事1年を迎えられたということで、区切りのnoteを書いています。

2022年3月に、別府へ視察研修で訪れ、「BEPPU PROJECT」なる化け物NPOの存在を知ったところから、この団体の1/10の活動でも白老で出来れば意味があるのではないかと、「SHIRAOI PROJECTS」の立ち上げを意識しはじめました。
環境も課題も人も違うわけなので、ベップロと同じというわけにはいきませんが、1つの姿として今も意識をしています。
最後にも書きますが、本当にたくさんの方に応援していただけて有り難さしかなく、この町の包容力、許容値、懐の深さが白老の素敵なところ。
2年目に向けてもさらに加速していく所存ですが、この1年やってきたことを自分自身の頭の整理のためにも、つらつらと書いていきたいと思います(すみません6000字くらいあります…)。

また、最後には、1周年おめでとう応援キャンペーンとして、寄付ページを作ってみましたので、祝ってやってもいいぞという方は、ぽちっとお願いできればと思います。この後に書きますSHIPSの2024年度の活動におおいに活用させていただきます!!!!!

この1年間取り組んできたことまとめ

一般社団法人SHIRAOI PROJECTS立ち上げ&説明会実施

やっといてよかった、説明会!白老・竹浦・苫小牧で5回開催して、50名近くの人に参加してもらいました。これに参加してくれた方は、私がやろうと思っている活動に対しての理解が早くて(当たり前だけど)、その後何かあった時の相談がスピーディです。年度報告会など定期的にやった方がいいなと思っていたのに企画し損ねていることに今気づく…

説明会の様子。心なしか、自分が若く見える…

白老町萩野の物件「はぎの丸」購入

直接SHIPSの活動というわけではないのですが、萩野の、港の近くに一軒家を購入しています。SHIPSが実施するレジデンスや大学連携などの際の宿泊場所にと思って、ちょっとずつ手を入れているのですが、本格稼働はいつになるのか…(この1年の中で、一番進んでないかもしれない…)
素人でも簡単に塗れるというペンキと漆喰は購入済みなので、とにかくやりたいという方、募集中です…
(自分のペースでコツコツ仕事はダントツ向いてません…)

シン・白老港プロジェクト立ち上げ

昨年9月にキックオフしたのが白老港の魅力化プロジェクト「シン・白老港プロジェクト」。
白老消防本部・樽前山防災拠点施設2階会議室をお借りし行なった決起集会には、町内はもちろん、町外では苫小牧、黒松内、札幌から、さらに北海道胆振振興局、運輸局、北海道開発局、白老町役場、町議会議員、白老観光協会と町内外でさまざまな役割を担う皆さんにご参加いただきました。終盤では、役職等を超えて意見交換が行われるなど、大変ワクワクする時間となりました!
「はまなす財団」の支援授業に採択されたことも大きく、それをきっかけにプロモーション動画の制作をさせてもらったり、人のネットワークを広げていただいたりと、心強いことこの上ない。

実際のプロジェクトの中身については、まだまだというところ。
漁港ガイドツアーについては、数度のトライアルを行っているものの、商品化まで至れていないのが課題。一歩ぐっと踏み出す必要があるものの、マンパワー足らずいまいち進められていない…(私の、漁業についての理解・勉強が足りず、ツアー内容の構築がしきれないのが原因と思っています)。2024年度は商品化まで持っていかねばいけません。
ただ、SHIPSのプロモーション動画でも見られますが、スケソウダラの水揚げの様子はカッコよかった…漁港ガイドツアーの可能性は十分すぎるほどあるなと。
遊漁船の活用と新しい商品サービスの構築については、カズワンの悲惨な事故を受けて遊漁船を取り巻く法律の改変が待っていることもあり、様子見の状況。

そんな中、大きな動きが1つ。
水産庁が水産基本計画及び漁港漁場整備長期計画において、「海業の振興」を位置付け、“漁港を海業に利活用するための仕組みを検討していくことを明記し、地域の理解と協力の下、水産物の消費増進や交流促進など、地域の水産業を活性化する海業の取組を促進”するとの情報があり、白老町もこの流れに乗れませんか?と役場と調整を重ねてきました。

役場や漁業組合との調整を行い、SHIPSが現在シン・白老港プロジェクトで掲げている内容を基本とした活動で水産庁に申請。
今年3月に、無事「海業の推進に取り組む地区」に決定しました。国のこれからの動きも含めて、白老港の魅力化に向けて仕掛けをしていきたいと思っています。

嬉しい!

2024年の、港関係の動きについては、この後改めて!

フリーペーパー「百舟」発行

当初はより町内の情報を掲載しつつ、広告収入も得たいと思って構想していたフリーペーパーですが、まずはスモールスタートが良いのではというアドバイスもいただきつつ、マンパワーにも不安があったので、ひとまずSHIPSの活動報告+αの形で、4号まで発行中です。

苦手がものの1つであり広報を生業としているものとしては致命的なのですが、「書くことの苦行」に対して真正面から取り組まねばならぬ、フリーペーペー制作(このnoteもそうですが)。
ありがたいことに、「次の百舟の発行はいつですか?」と詰めてくれる人が近くにいることで、ぜーぜーしながら4号まで発行できております。(※白老町の広報誌「げんき」に出張号があるので、正しくは5号かな)
本当にありがとう(笑)

先日、カイザーで飲んでたら「あ、百舟さんだ」と声をかけていただき、最近たまに「百舟の人」と言ってもらえることがあります。これも大変嬉しかった!そして皆さんがことあるごとに、百舟を宣伝してくれるのも(涙)

事例として、「百舟」を活用して、ルーツ&アーツしらおいとのコラボした企画展開できたのは良い機会でした。こういうことを定期的にちゃんとやっていきたい…

アーティスト・イン・レジデンスの実施

私の独断と偏見で一緒に取り組みたいアーティストを白老に招いてリサーチと企画会議をしている「SHIPS AIR(アーティスト・イン・レジデンス)」。
これまで、お二人をお招きしています。
やっぱり住むと少しずつ失われていく町を新鮮な気持ちで見る目を、彼らと一緒に歩くことで蘇らせてくれたり、気付かせてくれたりする存在であり、その機会としてAIRは面白いのだと思っています。
これを2024年はさらに拡大します!のちほど。

白老町魅力相関図づくり

町でさまざまなことを仕掛ける上で、絶対やらねばと思っていた白老町の魅力相関図。これも発表してから色んな反応をもらっていて嬉しいです。
賞味期限が長いものなので、色々な場面で活躍してもらえたら嬉しいですし、さらにこれを深化させていくこと、町の将来へのビジョンと照らし合わせてまちづくりにも活かしていけるものだと思っていますので、それもタイミングを見てできるとよいなと思っています。

発表してからのリアクションの1つに、うちの町でも作りたいけど難しいだろうな…という声はちょこちょこお聞きしているけど、なんかちょっとやってみるってだけで、企画や取り組み方が全然変わっていくる代物ではないかと思っています。
なんだろうか、深みというか、旨みというか…

町内イベントの連携・協力・企画

・しらおい春のピッツァ祭り2024 主催
・白老町文化団体連絡協議会主催「まちはキャンバス 〜チョークでアート〜」協力・告知物制作
・商工会青年部主催「ちびっこフェスティバル」協力・告知物制作
・札幌学院大学「第48回学術交流会」 企画・協力
・「海と港となつこの部屋」
 なつこの部屋、思いつきで3回(本当は4回だったのが、アキレス腱を切ったことで3回になってしまった)実施してみたのですが、いまだに次はいつやるのか、またやらないのか…など、なんなら一番期待されている可能性がある企画となっています…(笑)。どうしていこうか。

その他

・北海道開発局 シーニックバイウェイ北海道 アドバイザー
・白老町社会教育委員会  委員選出
・胆振社会教育主事研究会の講師で登壇
・白老町環境長民会議 監事 就任
・未来へ胆振をつなぐ会(ミラ★ブリ)登壇・話題提供
・白老町政70周年記念事業企画応募
など…

2024年の取り組みについて

上記の取り組みと合わせて、今年また次のステップに進めるべく、色々な仕掛けを用意しています。その計画の一部を以下に!

胆振エリア広域でのアーティスト・イン・レジデンスの展開

公益財団法人福武財団から「アートによる地域振興助成」に採択をいただきまして、胆振エリアを舞台に展開するアーティスト・イン・レジデンスをスタート。アートを媒介にして、白老のみならず胆振各地域のプレイヤーと連携し、地域を面白くする切り口やネットワークを構築する事業を展開します。
今月あたりから本格的に動かないと間に合わなくなる…という状況。近々正式に発表します!

港での事例とにぎわいの風景をつくるための仕掛け

「シン・白老港プロジェクト」を前進させていくことの1つとして、やっぱり小さいところからちょっとずつ事例をつくっていく必要がある(突然大きいことはできない)と思い、現在役場の協力も得ながら、白老港でのイベントをいくつか計画中です。
その1つに、「海の家」をつくりたいというのがあります。
絶対ひとりでできるものではないので、興味がある方はぜひ一緒にやりませんか?
胆振の東側の海岸は基本的に泳げない海なので、海の家という文化もないわけなので、海の家ができるというのはそれなりにニュースになると思うのですが、最近聞いた話では「若い人はそもそも海に行っても泳がない」というのがあるようで、あれ?それなら泳げない海でもやり方によっては戦える可能性あるんじゃない?と思っているところです。
こちら、現在企画を詰めているところです!

白老文化観光推進実行委員会への復帰

私が白老町に移住するきっかけになっているのが、ルーツ&アーツしらおいを主催する白老文化観光推進実行委員会ですが、昨年はSHIPSの立ち上げに注力するという理由もあり、距離をおく選択をしていました。
今年から大きく体制や組織の在り方が変わっていくことや、その動きの中にSHIPSも参画しているべきだろうと考えたこと、近い将来は、SHIPSが事務局機能を担えるような形が理想だとも考えており、復帰を決断しました。

大きく文化観光に舵を切って進んでいくわけですが、町の文化やアートと経済をどういう形で融合させることが出来るかは、大事な視点になっていきそうです。

それ以外にも…

THE OLD GREY BREWERYがいよいよ本格的に稼働していく2024年。現在プロジェクトメンバーとして参画させていただいていますが、町の新しいエコシステムをつくりだすプロジェクトとして本当にすごいことになると感じていて、SHIPSとして、山岸奈津子としてどう関わり機能できるか、これからがポイントだなと思っています。
(併設するギャラリーもかっこよくて、ここまでのクオリティに持っていける菊地さんや栗原さんが凄すぎるなと刺激をもらっています)

「brew gallery」初回の展示は、白老町を拠点に活動する国松希根太さんでした。
6月8日からは、國松明日香さんの展示がスタート。

また、文化芸術団体と連携したイベント協力や、町のイベント告知物の相談を受けることなども増えてきました。
町の機能としてのSHIPSの形をじわじわとつくっていきたいと思っています。

7月に2回目の実施を予定している「まちはキャンバス」企画
白老町文化団体連絡協議会との連携イベント!

今考えているあれこれ

いろいろな繋がりとチャンスをいただいており、またこれからSHIPSが地域の機能として意味を持っていくことができるかもしれないと感じることができた1年。個人的な繋がりはもちろん、役場や公共団体、企業、メディア、ご近所の方、飲みに出るときにしか出会わない酒飲み仲間(?笑)、またこれまでお付き合いさせてもらった企業・団体とのまた新しい関係への発展の機会など、沢山の方に応援いただけているこの状況が得難いものだと感じています。本当にありがとうございます。

まだ足りない!もっとやれとうるさく頭の中で叫ぶ私がいながらも、グータラしちゃう自分の意志の弱さを日々実感しているわけですが、こうして書き出してみると、まぁそれなりにやってるな(笑)と、少しか自分を褒めてもよいかなと…思ったり思わなかったり。

こういう仕事をしていると「地域のためー」みたいな話もありますが、頼んでもいないのに「あなたのためだから」とか言われるの嫌な私でもあるので、地域のためにやってます!なんてことはなく、自分がやりたいこと、やれたらワクワクするんじゃないかという思いつきやエゴの部分と、地域が持つ課題や発掘されていない魅力の原石みたいなものを掛け合わせて、結果本当にワクワクするものが表出して、それが結果的に地域のためになれば最高に幸せだろうというイメージでいます。

そして、今取り組んでいるあれこれも、その種まきなわけで、2024年度はそれらの芽が出て、本当に数年、十数年と水を上げながら育てていくものだろうと思っています。

最近考えるのが、私が何かで仕事ができなくなる、動けなくなる、はたまた死んでしまったら…ということです。自分なりにSHIPSが地域にある意味合いを信じて行動して、さまざまな人に関っていただいてプロジェクトが進んでいくと思いますが、これ私死んだら止まっちゃうのかと。
それはあまりに無責任だなと。
決意と形式的な意味合いで設立したけど、今までいまいちピンときていなかった法人化ですが、プロジェクトが、活動が、止まらないようにするための仕組みなんだよなと、初めて腹落ちしたのがこの数日前(笑)。
改めて、SHIPSがかがけている「可能性を拡げる舟をだす」という基本理念とそれを根っこにおいたプロジェクトを理解してくれて、一緒に動いてくれる仲間が必要なのだと思っています。
(これは個人事業主のときには全く考えなかったことで、すごく新鮮な気持ちでもあります。)

ということで、本気で仲間探しを、その仲間に支払えるお金を稼がねばいけないと、1周年を迎えて思うところです。

「1周年おめでとうキャンペーン」作りました!

長くなってしまいました…ここまで読んでいただいた皆さんは、きっとSHIPSを猛烈に応援いただいている方に違いないと思います!!
もし1周年お祝いしてやってもいいぞという方のために、応援キャンペーンを作成しました!なんと500円から寄付が可能です!

上記のように新しいプロジェクトを運営するための経費などを考えていくと、しっかり収入を得る、協賛を得る動きが重要だなと感じています。組織運営(特に金銭面)は初めての体験でもあるので、試行錯誤していきたいと思います!

引き続き、一般社団法人SHIRAOI PROJECTS、そして私、山岸奈津子を、叱咤激励いただき、たまに一緒に飲んだり遊んだりしていただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします!
2年目、より一層頑張ります。

2024年6月5日

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