新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASC

地域に転がっている色んな表現をまちの文化にしたいと考えています。 このnoteでは、私…

新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASC

地域に転がっている色んな表現をまちの文化にしたいと考えています。 このnoteでは、私たちの活動や取材先の情報などを掲載していく予定です。 面白い情報がありましたらぜひご連絡ください。 http://niigata-artbrut.net/

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最近の記事

ふふふ観測所 2024年4月24日

こんにちは。本日はふふふの周りは風が強く曇り空です。 季節は早いものでもうゴールデンウイークが目の前!早い、早すぎるぞ暦!。 さて、ふふふのお店のゴールデンウイークですが、ちゃんと暦通りに休みます!。人の動く時にお休みなんてやる気のないお店ですね。 一応平日の4月30日・5月1日・5月2日は営業予定です。 その間にお休みの方は勇気を出して(?)ふふふのお店にいらしてください。 ふふふ店長は嚙みついたりしないので是非是非おこしください。 ふふふ店長は極度の人見知りをごまかそうと

    • interview 猪俣武さん

       2023年6月。阿賀野市で活動する作り手の猪俣武(いのまたたけし)さんのご自宅に伺い、インタビューをしました。猪俣さんは、2022年の新潟県障害芸術文化祭にてアールブリュット賞を受賞した作家さんです。詩的な作品がどのように生まれたのか、お話を聞くのを楽しみに伺いました。 「花さし」 少し開いた傘と、そこに添えられたスプーンの作品。傘とスプーンの組み合わせが何を意味するのか、タイトルの「花さし」とはなにか……いくつか疑問が湧くものの、傘の色や露先の丸さになんともいえない愛ら

      • ふふふ観測所2024年4月16日(火)

        春を通り越して一気に夏になってませんか?。暑がりで寒がりなふふふ店長です。 ふふふのお店の近くには高田城址公園という日本三大夜桜で有名なお花見スポットがあり 今週日曜日までは観桜会が開かれふふふの周りもとても人通りが多く賑わっていました。 今日になったらふふふの標本木(勝手に任命した近所の木)もほぼ葉桜になっています。 ところが観桜会で賑わっていたものの、ふふふのお店には何故かお客様が来ない…。 来るのは今年もダントツで「トイレ貸して下さい。」が一位でした。 怪しい(?)お店

        • ふふふ観測所 4月12日(金)

          春になりました。ふふふのお店も4年目の春を迎えました。 紆余曲折あり、ふふふ店長が店長になって2年目の春です。 いきなりふふふのお店とか、ふふふ店長とか言われても何だ?コイツ!ですね。 無礼者!名を名乗れ!とご立腹の方もおられると思います。 すみません。申し遅れました。 ふふふのお店は新潟県上越市に存在する主に障害のある方の作品を展示・販売するお店です。 お店は世を忍ぶ仮の姿で、実は新潟県アール・ブリュット・サポート・センターNASCのアジト…じゃなくて事務所でもあります。

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        • ふふふの観測所
          1本
        • 福祉施設での表現活動
          4本
        • Interview / インタビュー
          12本
        • 太陽の女 YOHKO
          40本
        • ファウンドってなあに?見い出すことを考える
          4本
        • 連載:YOHKOとめぐる旅
          50本

        記事

          ふふふ店長、連載企画始めます。

          2021年春に誕生したふふふのお店。おかげさまで4年目の春を迎えました。 主に障害のある方の作品・グッズを販売したり障害のある方の表現活動支援の相談を受ける拠点のふふふのお店ですが、いまいち知名度が低い…。その証拠に郵便物の宛名に「うふふのお店」とか書かれちゃったりする現状…。 そこで、ふふふふのお店の様子や店長の独り言をnoteで連載します。 とは言えふふふ店長も色んな仕事があるので不定期連載。 細く長く続けて行けたらいいな~と思いましたがふふふ店長のことです、やっぱやーめ

          【福祉施設の表現活動】つむぎ

          長岡市栃尾にある児童発達支援・放課後等デイサービス「つむぎ」の表現活動について紹介します。栃尾の商店街にほど近い住宅を改装した、裏庭のある居心地のよさそうな施設に伺い、代表の星野さんにお話を聞きました。 普段の創作活動について  つむぎは、18歳までの児童を対象に放課後デイサービスとして活動しています。法人を立ち上げてから今年で6年目で、2022年6月からは栃尾福祉会内の施設として運営されているそうです。  普段は創作が好きな子どもたちがやりたい時に創作を行っていますが

          【福祉施設の表現活動】おうみだい

          長岡にある生活介護事業所「おうみだい」の表現活動について紹介します。ほぼ毎日行われているという表現活動の成果や過程があちこちに見える、そんなおうみだいで利用者さんと一緒に創作活動を行う職員さんにお話を聞きました。 おうみだいの表現活動 リハビリセンター王見台の中の新たな事業所として開所し4年目になる生活介護事業所おうみだい。立ち上げから関わっていた職員の亀倉さんは、そこに通う利用者さんの中で美術が好きな方や創作的な活動が得意な方がいると感じ、1~2年前から積極的に取り組み

          【福祉施設の表現活動】いずみの里・本間葉子さん

           五泉市にある障がい者支援施設「いずみの里」と、そこに入所されている本間葉子さんについて紹介します。自分を表現する機会の一環として2年前から新たに「アート活動」を始め、施設として独自の位置づけも考えて進められています。 本間葉子さん  鮮やかな色の連なり、重なり。タイトルの通りポンポンとスポンジをくりかえし押しつけて描かれた絵。毎週描いているという絵の中には1色で塗られたものや、顔のようなものが並んだものもありました。どの絵も短い線をポンポンと置いて描いているような印象で

          【福祉施設の表現活動】いずみの里・本間葉子さん

          【福祉施設の表現活動】しろやま

          新潟市にある就労支援B型作業所『しろやま』と、そこに通う三村さん、湯田さん、伴さん、山口さんについて紹介します。 施設での表現活動について  しろやまでは、シフォンケーキやそば殻の枕などオリジナル商品の製造・販売の他、部品加工や袋詰めの作業などを行っており、商品はときどきバザーにも出店して販売しています。そういったメインの作業が落ち着いて時間が空いたときに創作活動を行っていて、それぞれ好きな創作活動の他、商品を入れるバッグに使う絵を描いていることが多いそうです。  これま

          【福祉施設の表現活動】フルールこすど・粟森俊輔さん

          新潟市秋葉区にあるフルールこすどと、そこに通う粟森さんについて紹介します。もくもくと新聞と向き合う粟森さん、そしてそれに目を留め、初めて作品として公募展に応募してくださった職員さんたちに話を聞きました。 「あたまの体操」 カラフルに文字を色分けされた新聞の記事。テレビ欄、政治の記事、スポーツの記事・・・一面すべてではなく、一部の記事がびっしりと一文字一文字違う色で塗りつぶされています。 よく見ると、母音が「あ」のものは赤、「い」のものは黄・・・というように規則性があります

          【福祉施設の表現活動】フルールこすど・粟森俊輔さん

          『家族の風景』 -山岸かおるさん

          NASCでは障がいを持っている方の表現活動についての相談を随時受け付けています。2023年の7月、新潟市の福祉施設十字園の職員さんから相談がありました。「壁に画を描く利用者さんがいる。その方が別の施設に移るにあたって、壁を張り替えることになりそうなので、その前に見てなにか残しておきたい」という内容でした。相談を受けて私たちは、福祉施設に伺って撮影した作品や、作者さん・職員さんたちに伺ったお話を記事として残すことにしました。 1.『家族の風景』 【お話を聞いた方】 ◆山岸か

          第3回「ものと語りオンライン発表会」レポート

          2022年12月16日13:30~15:30 オンライン上にて開催 NASCでは、作品発表にまつわる相談が多く寄せられています。これまで、全県を対象としたアール・ブリュット公募展(2019年度、2022年度)や、地域の障害当事者や施設職員を対象とした参加型展覧会、コロナ禍ではオンラインで発表する機会など、その場のニーズに応じて発表の機会を広げるように試行してきました。 今回行った「ものと語り オンライン発表会」は、作品を見てもらいたいけれど、「障害を持っている人の作品」と

          第3回「ものと語りオンライン発表会」レポート

          UNusual RE:port…

          UNusual RE:port... 先日、開催されました「UNusual Museum #あ・にゅーじゃーみゅーじゃー」は 2022(R3) 3/18(FRI) 10:00 ~ 3/22(TUE) 18:00 の全日程を無事に完走することが出来ました。 ご来場の皆さま、ご助力いただいた皆さま、とりわけNASCのご協力、NASCセンター長の坂野さまのお力添えに、深く感謝申し上げます。 https://note.com/niigata_artbrut/n/n41fb

          ロングラン 大橋加奈さん《ケアと表現についての事例 第2回》

          《登場人物:大橋加奈さん》1996年生まれ 。 知的障害・自閉症・強度行動障害 。 2015年4月~よりロングランFステーションに通っている。 お盆に描かれたものをよく見ると、顔の目鼻が描かれずに髪型や服装のみが描かれていているものが多い。特にヘアスタイルに関してはバリエーションが多く、正面だけではなく背面からも描かれている。自身もカチューシャやヘアバンドを使って、髪をセットすることを日々の日課として楽しんでいる。 言葉でのコミュニケーションは単語を通して行っているが、大橋

          ロングラン 大橋加奈さん《ケアと表現についての事例 第2回》

          まち・らぼ 菅美帆さん《ケアと表現についての事例 第1回》

          《登場人物:菅美帆さん》1990年生まれ。イヤーマフ(※1)が大きく書かれた、菅さん作のオリジナルTシャツには、イヤーマフとともに自らの障害名(自閉症・強度行動障害)とその特性が書かれている。積極的に自身の障害について知って欲しい気持ちがあり、その背景には家族間や施設内でのコミュニケーションで大変に苦労してきた経験を持つ。時に他害・自傷行為に至ってしまうこともあり、福祉施設を転々と利用してきた。自身のコミュニケーションの苦労から、障害特性について本などで学び[意思表示カード(

          まち・らぼ 菅美帆さん《ケアと表現についての事例 第1回》

          「ケアと表現についての事例集」をはじめます《企画紹介》

          当センターでは「ケアと表現についての事例集」として、生活の中で表現をしている障害のある人の現場(福祉施設等)を訪問し、障害のある人がおこなう表現を周辺の家族や支援者がどう捉えているかを調査しています。今まで出会った方をこのnoteで紹介し、冊子化する企画を立ち上げました。 この企画を立ち上げる前提として、2019年に企画・実施した「上越アール・ブリュット公募展」があります。ここで、私たちは作品と呼んでいいのかさえわからない、些細な日常の表現を、それを作る人と、その周りの人と

          「ケアと表現についての事例集」をはじめます《企画紹介》