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「Performance Residence in Museum 2024-25」滞在アーティスト決定!


2024年10月から11月までの期間に計15日間、短歌を詠むダンサー/振付家の涌田悠が世田谷美術館に通い、「からだとことばで世田美と触れ合う!~日常生活とアート/アーティストと鑑賞者のあわいを繋ぐ営みとは?~」をテーマに滞在します。

■美術館にパフォーマンス分野のアーティストが滞在する、アーティスト・イン・レジデンス

世田谷美術館とNPO法人アートネットワーク・ジャパンは、身体表現やパフォーマンス表現を行う若手アーティストを対象としたアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムの実施を通して、アーティストの創造環境・活動のフィールドを拡張し、幅広い視野で自身の作家性を追求し表現する、次代を担う若手アーティストの支援・育成を目指しています。これまでに、作曲家・演出家の額田大志、演劇家の藤原佳奈が参加し、実験的でユニークな活動を展開しました。

■滞在アーティストは、短歌を詠むダンサー/振付家の涌田悠

2024年度の滞在アーティスト涌田悠は、自作の短歌と身体表現を融合させた表現に取り組むダンサー/振付家。言葉と身体の関係にフォーカスを当てた創作を続けてきた涌田が、日常生活とアート、アーティストと鑑賞者など、世田谷美術館において様々な形で展開されている「あわいを繋ぐ営み」に注目して滞在します。

※滞在期間中は、活動の様子をどなたでも見学して頂けるオープンデーやワークショップを実施するほか、2024年11月24日(日)には、滞在報告会を一般公開します。(詳細は後日発表)

■滞在アーティストプロフィール|涌田悠(わくた・はるか)

Photo by 金子愛帆

短歌を詠むダンサー/振付家。3歳よりモダンダンスを始める。
振付家として、“からだと世界の触れ合うところに生まれる言葉と踊りの関係性”に興味を持ち、2014年より自作短歌と共に踊る作品〈短歌deダンスシリーズ〉を展開。
2017年『涌田悠第一歌集』が台北に招聘。2020年『涌田悠第三歌集』がSTスポット主催【ラボ20#22】にてラボアワード受賞。
近年は異ジャンルアーティストと協同して行う街歩きリサーチによる創作に力を入れ、初の単独主催公演となる『涌田悠第四歌集 川風の星』(2022年・STスポット)、ヴォーカリスト/田上碧との共作『千年とハッ』(2022年・吉祥寺シアター)、田上碧と俳優/石原朋香との共作『ヤッホー、跳べば着く星』(2024年・水性)などを精力的に発表。
ダンサーとして、岩渕貞太、KENTARO!!、横山彰乃、ジュリー・アン・スタンザック、杉原邦生等の作品に出演する他、ダンス未経験者や子どもを対象としてからだと言葉を使った街歩きWSを開催。歌人として、【第四回笹井宏之賞】大森静佳賞受賞。
haruka-wakuta.com

Photo by 金子愛帆 /『千年とハッ』(2022年・【吉祥寺ダンスLAB.vol. 5】・吉祥寺シアター)
Photo by 前澤秀登 /『ヤッホー、跳べば着く星』(2024年・【涌田悠企画 新作公演〈じっくりとみんなでつくる短歌deダンス〉vol.2】・水性)
Photo by 黑田菜月 /『いちばん近い宇宙』(2024年・【円盤に乗る場presents NEO表現まつりZ】・旧小台通り防災スポット)


■プログラムの特徴

・若手アーティストによる実験的な創造活動を支援
滞在アーティストは、3年以上の活動実績があり35歳以下、もしくは活動を始めて15年以内の方を対象としています。コラボレーションワークや地域とのかかわりを通して、表現の〈越境〉や〈拡張〉に意識的に取り組むアーティストの活動を支援します。

・美術館に滞在するからこそできる、対話や実験を重視
アーティストの活動計画立案から滞在中のリサーチや活動を、担当学芸員・プログラムディレクター・コーディネーターがそれぞれの専門性を活かしてサポート。その他にも、アーティストの関心に応じて、美術館で働く人、訪れる人などとの対話や交流の場を設けます。

●2023年度
滞在アーティスト:藤原佳奈(演劇家)
滞在テーマ:「世田谷美術館を戯曲だと捉え、それをいま、上演するとしたら?」

滞在中の様子 撮影:加藤甫
上演冒頭の様子 撮影:加藤甫
上演の様子(俳優・坂口彩夏) 撮影:加藤甫

●2022年度
滞在アーティスト:額田大志(作曲家・演出家)
滞在テーマ:「ボーダレスな音」

オープンデーの様子 撮影:加藤甫
パフォーマンスの様子 撮影:加藤甫
滞在報告会の様子 撮影:加藤甫

■プログラム情報 / クレジット

プログラム名 |世田谷美術館×アートネットワーク・ジャパン「Performance Residence in Museum 2024-25」

実施日程 |  2024年滞10月4日(水)〜2024年11月24日(日) ※予定
会場 | 世田谷美術館
プログラム特設サイト(note)| https://note.com/sam_anj_air/

プログラムディレクター | 米原晶子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
プログラムコーディネーター | 武田侑子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
主担当学芸員 | 吉田絵美(世田谷美術館)
副担当学芸員 | 木暮絵理(世田谷美術館)

主催 | 世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、NPO法人アートネットワーク・ジャパン
後援|世田谷区、世田谷区教育委員会
広報お問合せ | NPO法人アートネットワーク・ジャパン(担当:武田)050-5527-2731 /p-air@anj.or.jp

■主催団体紹介

世田谷美術館 https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

砧公園の一角に位置する、世田谷区立の美術館。芸術家が多く在住している世田谷区の特殊性を活かし、在住作家の作品調査、研究、収集活動を通じ、それらの作品を展覧会などで紹介する一方、幅広い分野の芸術を国内や海外の美術館・博物館と交流しながら積極的に紹介している。また「世田谷美術館 美術大学」や地域の学校・ボランティアとの連携による数多くの教育普及活動は、国内における先駆的な事例として注目を集めている。
内井昭蔵による建築は、建物の内部にいながら外部の自然環境を楽しめる展示室、パフォーマンスなどの会場となり得るエントランスなどを有し、多様な芸術ジャンルを横断する活動が館内で展開されることが建築コンセプトに組み込まれている。そのため1986年の開館当初から、館内の様々な場所で音楽・演劇・ダンスなどのパフォーマンス事業を多数展開している。

NPO法人アートネットワーク・ジャパン  https://anj.or.jp/

2000年に設立。「芸術と社会をつなぐ」「文化芸術で未来を描く」という理念のもと、舞台芸術を中心とした文化芸術の活性化と推進、次代を担うアーティストやアートマネージャーの育成、国内外における文化交流の促進に取り組む。先鋭的・実験的な活動に取り組むアーティストを積極的に紹介する一方で、教育機関や福祉施設など地域課題の解決に取り組む組織との協働による文化事業にも取り組んでいる。国際舞台芸術祭の開催、廃校を活用した文化芸術の創造拠点「にしすがも創造舎」「たちかわ創造舎」の運営、美術館や地域の教育施設、福祉施設と連携したプロジェクト等を展開している。
世田谷美術館とは2011年以来、閉館後の美術館エントランスを実験的な表現の場とするパフォーマンスシリーズ「トランス/エントランス」の制作・運営協力などで協働の実績がある。

プレスリリースはこちら


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