あずさ@訪問記

山梨県在住。歴史好き、縄文好き、山梨・信州の特色ある博物館、美術館を紹介しています。公…

あずさ@訪問記

山梨県在住。歴史好き、縄文好き、山梨・信州の特色ある博物館、美術館を紹介しています。公開中のnote記事175本。私大文学部卒(歴史分野)。山梨郷土研究会会員。地域の埋もれた歴史や意外な人物のつながりを調べています。ヘッダ画像は教科書で有名な京戸川扇状地

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【山梨県立美術館】特別展「ベル・エポック-美しき時代」を見に行く

はじめに  山梨県立美術館では特別展「ベル・エポック-美しき時代 パリに集った芸術家たち ワイズマン&マイケル コレクションを中心に」(2024.4.20~6.16)を開催しています。  「ベル・エポック」とは、19世紀末から20世紀初頭までのパリを中心に繁栄した華やかな文化とその時代のこと。日本初公開となるワイズマン&マイケル夫妻の絵画コレクションを中心に「美しき時代」の華やかな文化を美術作品で紹介する展示です。  本展は、山梨会場を皮切りに、栃木、東京(汐留)、岡山と全

    • 【井戸尻考古館】藤内遺跡発掘調査 現地説明会に行く(2024.6.15)

      はじめに  本年度、富士見町教育委員会は藤内遺跡について新たな発掘調査を行いました。藤内遺跡といえば国の重要文化財に指定された「有孔鍔付土器」や「神像筒形土器」で有名な中部高地縄文を代表する集落遺跡です。  また、藤内遺跡にとっても実に16年ぶりの発掘となります。発掘は5月の連休明けから始まりました。終了するにあたり、6月15日(土)担当者らによる現地説明会が行われました。  昨年までは曽利遺跡の発掘調査が行われておりました。現地説明会の様子はこちらをご覧ください。 現

      • 【切り絵の森美術館】企画展「前田尋きり絵展 創作の軌跡」を見に行く

        はじめに  少し日が経ってしまいましたが、5月の大型連休の狭間に身延町にある山梨県富士川クラフトパークへ出掛けました。  園内の切り絵の森美術館は企画展「前田尋きり絵展~創作の軌跡 きり絵に刻まれた心のふるさと 四季の詩~」(2024.3.23~6.23)が開催中でした。また、こちらも公園内のバラ園が有名で、訪問時は開花が遅れていましたが、見事に咲いている場所を探して楽しんでまいりました。  富士川クラフトパークについては、こちらの記事をご覧ください。 前田尋きり絵展

        • 【山梨県立文学館】特設展「生誕140年没後50年中村星湖展」を見に行く

          はじめに  中村星湖は富士河口湖町生まれの文学者で、代表作「少年行」で自然主義文学の作家として名をはせました。小説、翻訳、児童文学で活躍し、晩年においては山梨の文芸界や文化界に貢献した人物です。  山梨県立文学館では特設展「生誕140年没後50年中村星湖展」(2024.4.27~6.23)を開催し、節目の年にあらためて星湖という人物に光をあてるものです。  トップ画像は本展には関係ありませんが、「少年行」が登場する藤子不二雄A「まんが道」からのカットです。それだけ「少年行」

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        【山梨県立美術館】特別展「ベル・エポック-美しき時代」を見に行く

          【勝沼・祝橋】ワイン発祥の地に掛かるコンクリートアーチ橋

          はじめに  祝橋は、甲州市勝沼に所在する昭和初期のコンクリートアーチ橋です。  ワイナリーの集中する地域の東寄りにあり、かつては、道路橋としてぶどうやワインの出荷を支えました。めがね橋とも呼ばれ、近代勝沼のシンボル的存在です。現在は歩行者専用橋として、また水路橋としても地域の生活を担っています。  (久しぶりに建築物の紹介です。) ワイナリーの地域  祝橋のある岩崎地区(旧祝村)は勝沼ワインの発祥の地であるとともに、現在もワイナリーが集中するワイン生産地域です。下記画像

          【勝沼・祝橋】ワイン発祥の地に掛かるコンクリートアーチ橋

          【南アルプス市ふるさと文化伝承館】テーマ展「身だしなみの民具展」を見に行く

          はじめに  南アルプス市ふるさと文化伝承館については、前回、常設展示の内容を紹介しました。今回は、同時に開催していた「身だしなみの民具展」(2024.1.26~4.17)を紹介いたします。  この展示は明治から昭和時代に使われた身だしなみに関する民具を紹介しています。また、展示スペースを共用している常設展示の民俗資料も併せて紹介いたします。(続きましたが、これでひとまず終わりです。)  常設展示(考古関係、水との闘い)の模様はこちらをご覧ください。 身だしなみの民具展

          【南アルプス市ふるさと文化伝承館】テーマ展「身だしなみの民具展」を見に行く

          【南アルプス市ふるさと文化伝承館】縄文から水との闘いまで「にしごおり」の歴史資料館

          はじめに  これまで、南アルプス市ふるさと文化伝承館についてはミニ企画「鋳物師屋遺跡 全点公開」の機会にて紹介いたしました。  紹介しきなかった、常設展示の縄文時代から中世の考古、水害や干ばつといった地域と水の関わりについて紹介いたします。(ずっと後回しにしておりました。スミマセン。)  「重要文化財鋳物師屋遺跡出土品 205点全点特別公開」の模様はこちらをご覧ください。 常設展示  常設展示は、「足下に眠る 旧石器~縄文」(2階展示室)、「足下に眠る 弥生~中世」「

          【南アルプス市ふるさと文化伝承館】縄文から水との闘いまで「にしごおり」の歴史資料館

          【笛吹市青楓美術館】ぶどう畑の中の最古の美術館(9) 市が統合計画を白紙撤回

          はじめに  ぶどう畑の中の最古の美術館こと笛吹市青楓美術館については、2025年度までに笛吹市内の春日居郷土館・小川正子記念館への統廃合が計画されていました。その件について、美術館の存続を願う立場から以前note記事にして紹介しました。  その後、署名運動の広がりを受け、市は統合計画をいったん白紙に戻すことを表明しました。本稿では、白紙撤回までの経過と今後の懸念点をまとめます。 統合計画は白紙となる  美術館存続のための署名運動の広がりを受けて、昨年(2023年)の12

          【笛吹市青楓美術館】ぶどう畑の中の最古の美術館(9) 市が統合計画を白紙撤回

          【芸術の森公園】バラ園を見に行く(2024.5.18)

          はじめに  山梨県立美術館などがある芸術の森公園では、園内のバラ園が見頃を迎えています。開花時期は昨年よりやや遅れ大型連休後になりましたが、満開を迎え家族連れやご近所なのか散歩の方などが訪れていました。  また、山梨県立美術館では特別展「ベル・エポック-美しき時代」(2024.4.20~6.16)を開催中です。  昨年のバラ園の模様はこちらをご覧ください。 バラ園  バラ園は1090平方メートルの広さに48種類およそ1300本のバラが植えられています。美術館の正面を通

          【芸術の森公園】バラ園を見に行く(2024.5.18)

          【井戸尻考古館】春の縄文体験レポ(2024.5.5)

          はじめに  富士見町の井戸尻考古館では、こどもの日恒例の春の縄文体験が行われました。  今年も5月5日は晴天に恵まれ、昨年より多くの人が考古館を訪れて思い思いに縄文文化を楽しんでいるようでした。  トップ画像のセメダインと石は穴あけ中に割れてしまった飾り玉です。思わぬアクシデントもイベントにはつきもの。そんな縄文体験イベントの様子を紹介いたします。  昨年の縄文体験イベントの模様はこちらをご覧ください。 思わぬ人出の多さ  新型コロナの感染症対策も5類へ移行し早1年、

          【井戸尻考古館】春の縄文体験レポ(2024.5.5)

          【井戸尻考古館】建館50年の日、トークイベント(2024.4.30)

          はじめに  富士見町の井戸尻考古館がこの地に建設され50周年を迎えました。  井戸尻考古館では、建館50周年記念ミニ企画展示「井戸尻考古館ができるまで」(2024.4.30~6.30)を開催しています。  50周年の当日である4月30日には記念トークイベントが行われました。  大型連休の谷間の夜ですが、当時高校生として発掘調査に参加し、その後長野県考古界でも著名な研究者になられた高見俊樹氏、三上徹也氏からお話を伺うものです。  建館50周年記念ミニ企画展示はこちらをご覧く

          【井戸尻考古館】建館50年の日、トークイベント(2024.4.30)

          【井戸尻考古館】建館50周年「井戸尻考古館ができるまで」を見に行く

          はじめに  富士見町の井戸尻考古館がこの地に建設され50周年を迎えました。  井戸尻考古館では、建館50周年記念ミニ企画展示「井戸尻考古館ができるまで」(2024.4.30~6.30)を開催しています。  井戸尻考古館建設に伴う曽利遺跡の発掘調査(第3次~第5次)について当時の写真、資料、発掘された遺物を紹介する展示となっています。  有名な土器たちは登場しますが、今回は発掘調査の様子にスポットを当てる少し趣の異なる展示になっています。 建館50年  井戸尻考古館では「

          【井戸尻考古館】建館50周年「井戸尻考古館ができるまで」を見に行く

          【やまなしプラザ】上映会「フジヤマコットントン」を見に行く

          はじめに  山梨の映画館事情は非常に脆弱です。昨年の暮れより甲府市内に映画館は一軒もありません。常設の映画館は郊外型シネコンでイオンモール(昭和町)の東宝シネマのみです。  そんな事情で映画「フジヤマコットントン」は地元出身の監督作品にもかかわらず、単館系ドキュメンタリー作品のため東宝シネマにはかかりません。単館系の作品を見たい場合は、都内まで行くしかないのですが、本作品の地元上映会が計画され「やまなしプラザ」の「オープンスクエア」で行われると聞いたので足を運びました。

          【やまなしプラザ】上映会「フジヤマコットントン」を見に行く

          【アトリエアッシュカ】「能登半島地震チャリティー展」を見に行く

          はじめに  甲府市の旧甲州街道の近く「柳小路」という昭和時代の香りを残す横丁の飲食店街があります。その奥に一昨年オープンしたギャラリースペースがアトリエアッシュカです。  以前紹介したアーティスト・イン・レジデンス「AIRY」の代表坂本氏から案内をいただきアトリエアッシュカの「NOTO AGAIN 能登半島地震被災地復旧・復興チャリティー展」(2024.5.3~6、5.10~12)に足を運びました。 柳小路  柳小路は飲食店を中心に最盛期には35店舗が軒を連ねました。ピ

          【アトリエアッシュカ】「能登半島地震チャリティー展」を見に行く

          【歌舞伎文化公園】團十郎家の紋にちなむぼたん園(2024.4.27)

          はじめに  甲府盆地を望む市川三郷町の三珠地区は、市川團十郎家(堀越家)発祥の地であり、先代團十郎が熱心に携わって開園した歌舞伎文化公園があります。  團十郎家の紋(替紋)である牡丹にちなみ、園内にはぼたん園があり4月下旬に見頃を迎えます。  訪問時は、すでに見頃を過ぎていましたが、それでも色とりどりに花が残っていました。以前記事で紹介したのは猛暑の時期でした。すっかり雑草に覆われていたぼたん園でしたので、今回は咲いている牡丹の様子を紹介いたします。  團十郎家発祥の地で

          【歌舞伎文化公園】團十郎家の紋にちなむぼたん園(2024.4.27)

          【山梨県立考古博物館】春季企画展「一の沢遺跡出土品展」を見に行く

          はじめに  一の沢遺跡は縄文時代中期を主体とする集落遺跡で、山梨を代表する遺跡のひとつです。本年は一の沢遺跡が国の重要文化財に指定されてより25年となります。  山梨県立考古博物館では、春季企画展「重要文化財指定25周年記念 一の沢遺跡出土品展」(2024.4.20~6.16)を開催し、出土資料の持つ意味や魅力を再確認しようとするものです。一の沢遺跡の重要文化財全176点が一堂に展示されるのは初めての機会となります。 重要文化財指定25周年記念 一の沢遺跡出土品展  一

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