山口塁 Rui Yamaguchi

美術家・プロの無職|2022~東京藝大院先端→パリ国立美術学校(Beaux-Arts …

山口塁 Rui Yamaguchi

美術家・プロの無職|2022~東京藝大院先端→パリ国立美術学校(Beaux-Arts de Paris)に留学中|noteでは主に「遅くて、退屈で、つまらない場所」という概念について考えてます。

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どうしたらもっと本質的にこの世界を味わえるのか。 圧力やダルいことに従わずも反発もせずすり抜けられるのか。 そういった技芸について考えたり、知識や経験を共有する「場」をはじめます。 イメージはコーヒー片手に焚き火囲って話す、くらいの距離感・温度感でしょうか。 ざっくりカテゴライズすれば「教育」になるのかもしれませんが、そんな偉そうで押し付けがましいものではありません。 学校や会社、サロンのような上下の構造をできるだけ回避し、メンバーも固定させず、思想や価値観を押し付けるものにせず 来るもの拒まず去るもの追わず、流動性ありつつも一定の人はいて、拒絶するわけでも、かと言って安易な共感も求めず、ただ横にいる人の存在を感じられる場所。 そうした場や空間の創成は可能なのか、みんなで考えながら実験しませんか。

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  • 遅くて、退屈で、つまらない場所

    SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。

  • 個人的に大きい気づき

    過去執筆した記事の中で個人的に今も"活きている"気づきについてピックアップしています。

最近の記事

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遅くて、退屈で、つまらない場所について考える

大変急ですが、noteで運営している月額マガジンのタイトルを「遅くて、退屈で、つまらない場所」に変更し、メンバーシップとも名前を統一しました。両者の違いはこんな感じです。 「遅くて、退屈で、つまらない場所」という考えが現れたのは、2022年にドクメンタ15とヴェネツィア・ビエンナーレを観にヨーロッパを旅した時でした。 3週間毎日、アートという遅くて退屈でつまらないメディアを観賞していたら、消費サイクルの早い現代においてアートやアートが生み出す空間が存在する意味について考え

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遅くて、退屈で、つまらない場所について考える

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メンバーシップ

  • 「遅くて、退屈で、つまらない場所」について考える上で読んでいる図書(2024.01.10編集)

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  • 近況_新作制作について

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  • 欲望の街で消費を繰り返した友人の告白と「おせっかい」

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  • 対策としての「遅くて、退屈で、つまらない場所」について

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記事

    東京帰ってきて感じていること、所信表明

    藝大のリサーチプロジェクトでウズベキスタンでの10日ほどの滞在を経て、無事日本に帰国しました。非常にバタついておりますが、なんとかこのnoteを書いてます。 帰国して2日ほど経って、いまなんとなく感じている違和感というか、そういうことをちゃんと残しておこうかなと思ってます。

    東京帰ってきて感じていること、所信表明

    落ちた直後に通る公募!日本に帰るのが楽しみになってきた

    ちょ待って。

    落ちた直後に通る公募!日本に帰るのが楽しみになってきた

    「目的が明瞭なプロポーザル」を提出しなければコンペや助成金は通らないのか

    うわぁぁぁぁぁぁぁぁ ※悔しさと反省が混じりながら勢いで書いてます 約1ヶ月前に書いたこの件についてなんですが

    「目的が明瞭なプロポーザル」を提出しなければコンペや助成金は通らないのか

    どうしようもないわたしが歩いている

    33歳になった。全く、びっくりするほど感情が無ですね。7月31日に生まれた記憶がないのだから。そして自分が「33年生きている」という実感もない。20年そこらのような気もするし、逆に40年分以上の経験をさせてもらってる気もする。 抱負とかは、一応考えたけど特にない。とにかく、相も変わらず生きています。ただただ、生きている。そうした生を、まだまだ連続していけると思っている。最近は何かを持つ・得るというより、色んなものを良い意味で手放したり諦めることができて、どんどん身軽になって

    どうしようもないわたしが歩いている

    今の気持ち日記

    ここは自分の感情に素直に、そのまま吐き出せる場だと思っているので、つらつら書いていきたいと思う。

    衝撃のフランスでのバカンス【12日間】

    人生で初めて「フランスのバカンス」を経験してきた。 「フランス人は夏のバカンスのために生きている」「こんがり小麦色に焼いた肌を見せるのがバカンスを楽しんできた証拠」など、よく話には聞いてきたし、フランス映画などで見ていたやつだ。

    衝撃のフランスでのバカンス【12日間】

    いただいたありがたいチャンス

    常に予期せぬ出来事にオープンにしておきながら、それが来た時、即興的に応答していく。

    いただいたありがたいチャンス

    帰国の予定日がおおよそ決まりました

    バタついててあれですが、約1年のパリ国立美術学校(ボザール)の交換留学を終えました! こちらの学期末は日本のエモーショナルな別れ…とは全く異なり3日間本気のパーティ。思えば最初大変だったけど結果めっちゃ良かったなぁと。 流石に先週のロンドン訪問から今日までぶっ通しで来て、いま寮の退去の荷造りに追われているので、またゆっくり振り返ります。 そして意外な展開で帰国の予定も見えてきました。

    帰国の予定日がおおよそ決まりました

    ロンドン、熱い夜、大いなる刺激

    3泊4日で弾丸でロンドンに行ってきた。 半年ぶり2度目の渡英。前回も1泊2日とタイトだっためフランス滞在中、絶対にどこかのタイミングで行こうと決めていた。アートコーディネーターの三木茜さんと別件でやり取りしていた時に「6月末までロンドンにいるんですが来る予定ないですか?」と来たので、ユーロスター(新幹線みたいなやつ)をノリと勢いで予約。物価が恐ろしいことになっているので(1ポンド=200円)、フランスのワインとお弁当を持ち込み向かったのであーる。 テートモダンでオノヨーコ

    ロンドン、熱い夜、大いなる刺激

    歩くことが生き方そのものと関わっているとしたら「ゆっくり歩くことができる」ということについて

    6月なのにまだ半袖1枚で出かけることを許されない、春と夏のあいだを彷徨い続けているパリの気候。しかし、歩くのにはちょうど良い気候。はじめ外に出た時は「うわ今日の服装ミスった」と大体思うが、10分、20分、30分と歩いてる内に身体が温まり、上着のカーディガンを腰に巻き付け、最も最適なコンディションで足取りが進む。 「パリは歩くのが楽しい街」 大体みんなが口を揃えて言う。どのエリアを切り取っても迷宮のような街並みが連続しており、歩くことを飽きさせない(道に落ちまくっている犬の

    歩くことが生き方そのものと関わっているとしたら「ゆっくり歩くことができる」ということについて

    パリ留学終わるので「まとめ」に入ろうとしている

    昨日正午、意気揚々と家を出た。 目指すはパリ市内から北に40km離れたジャン=ジャック・ルソー公園。行きたい理由はなんとなく。ヨーロッパに来てから、すっかり「森」というものが面白くてたまらねぇ!となっている。こっちの公園は「公園」とは名ばかりでほぼ「森」だったりする。 森は「遭難」や「迷うこと」、「さまよい歩くこと」を象徴するイメージでもある。都心の喧騒や目的思考から離れ、当てもなく感覚に任せてふらふらと歩くのにうってつけの場所だ。ブリュッセルのカンブルの森を歩いた経験は

    パリ留学終わるので「まとめ」に入ろうとしている

    「日本人」で「日本語ネイティブ」で「シスヘテロ」の「男性」

    旅から帰ってきて、徐々に回復に向かっていく過程がたまらなく好きだったりする。それは身体の疲労という意味もあるし、内省し言葉を紡ぐことによって経験を振り返るという意味でもある。 旅の間、友人宅やホステルのドミトリーに泊まっていたら100%熟睡できる訳がなく、それでいて普段より重い荷物を持って歩くので身体にダメージが蓄積されていく。だけど自分ドM気質あるので、そうやって朦朧としたトランス状態で旅をするのも、別の角度から新しいことを吸収できそうな気がして好きだったりする。流石に旅

    「日本人」で「日本語ネイティブ」で「シスヘテロ」の「男性」