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美術家として世界に殴り込んでいく

SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。
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記事一覧

苦しいこともあるけど、なんだかんだ毎日楽しい それはやっぱり夢や目標があるからなのかな

気づけば5月も終了! 3月4月が金沢でひとりゆっくり思考を成熟させる期間だったとしたら、5月はとにかく動いて人に会いまくってた1ヶ月でした。反動とも言うべきか極端がすごい笑 本当は作品撮影のために1週間のつもで東京来たら、コロナ明けの大学院がすごく面白くて、登校したらステラ・マッカートニー(元ビートルズのポール・マッカートニーの娘)いるし、今や人気YouTuberのWakatte TVいるしw これは金沢でこもってる場合じゃねぇ!講義受けるぜ面白いところ全部顔出すぜ!ス

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大学院修了に向けた「研究計画書」を公開!

東京藝大の先端芸術表現科修士課程に在籍している俺です。 大学院は2年で修了なので、前期のこの時期には修了制作(もしくは修了論文)提出にあたっての研究計画書と、制作スケジュールを提出せねばなりません。 修了制作だとしても16000文字の作品解説を付けねばならず、主査は自分の研究室の教授、副査2名は自分でアポ取って面談して依頼する、という流れになります。無事に副査も決まり、面談で言われたことを揉んで提出した「研究計画書」をマガジン購読者に公開しようと思います。 今年1月の学

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マウントと線形思考を回避する方法としての「ふらふら生きる」

東京滞在ちょうど3週間。この街は最高という気持ちと、地獄だなというアンビバレントな感情が同居しております。笑 人のことを提供価値の大きさでしか測れない人だったり、夢や目標を持つことを強要してきたり、会話の節々で起こる「俺(私)、凄いだろ?」というマウント戦の数々。サバイバル都市東京を漂流しながらそんな状況を俯瞰してモヤついてたりニヤついたりしております。 たまたまオススメに出て来た山田玲司さんのこの動画で、みんな「勝つことが目的となった昭和型のOSをインストールされている

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人生を脱線させていく方法について思考する

5月一発目のマガジン更新です! 100BANCHから出たインタビュー記事、読んでくれましたでしょうか! 藝大入ってからの1年制作してきた作品や活動、最近の思考についてまとめてくれています(ライター/編集者さん感謝です) 端的に言えば ポジティブな意味での「道を外す(脱線する)」方法を試行錯誤しています。まあ、ほら、社会って変化を嫌うじゃないですか…。すぐレールに乗せて固定化してコントロールしてくれるじゃないですか…。 固着や安定に対して絶対アンチ!という訳じゃないけ

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世界を征服するための習慣化と「頑張らなきゃいけない空間」を作るために

4月も残りあと4日もある。 人は4日間もあれば変わることができると思う。 なんだろう。 國分功一郎先生の「暇と退屈の倫理学」と「目的への抵抗」を読んだからか、いまなんとなく「大丈夫」という気持ちがずっとある。 「暇ではないのに退屈している」という状況はとても辛い。本書でも語られているが、それはまるで映画「ファイト・クラブ」の主人公のように、毎日忙しく働きながらも心のどこかで飛行機が墜落しないかなと願っているあの状態…。いや、わかる。 自分も新卒で会社員をしていたときは

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音楽やサウナで発散してはいけない

ずっと、ずっとずっと 本を読み、思考を続ける日々。 正直、本をそんなに信用していない。これは以前から言ってることでもある。 経験主義な自分にとって所詮、本は本、文字は文字、言葉は言葉でしかない。 そうした疑いを抱えながら、それでも今は読み進めるしかない。 毎日変わり映えのない日々に発狂しそうになることがある。「暇と退屈の倫理学」でも述べられているが、現代人は部屋の中で「じっとすること」ができない。特に多動で刺激物大好きな自分はそうだ。広告が、メディアが、消費社会が、あ

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孤独もクソもやりたくもない仕事を、やってる暇など到底ない

金沢にいる時は基本的に人と会うことはない。けど、なぜか寂しさを感じることもない。結局本や何かを通じて、それを作った人と対話のようなものをしているからだと思う。こう言うとカッコイイがただの引きこもりである。 なんなら今は、大量の本を抱えてもっと誰の声も届かないところに行きたい気持ちすらある。 基本的に(特にフランス人)思想家の言ってることは難解だ。わかりやすい入門書を読むところからはじめたり、都度ググりながら注釈を入れて、投げられた問いを自身の経験と結びつけて、バーっと書き

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囲炉裏と珈琲と、日常的実践のポイエティーク

1週間、石川県の能登に住んでる友人宅に滞在。多くの友人と時間を共有した。 仕事を持ち込まないと決めていたので、代わりにいくつかの本を持って行った。いまの研究テーマに関連する(しそうな)本である。テキストが難解で読むのに躊躇していた箇所を、この機会にようやく重い腰を上げて読んでみたりした。 暴力的にいまの研究内容をまとめると「道の外れ方」なんだと思う。

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35歳を越えると変われなくなる

新学期、本日から藝大大学院も2年生がスタートです。 1週間ほど名古屋を経由して東京に行ってました。 名古屋では友人が運営しているコミュニティスペースで久しぶりにホットサンドパーティーを開催。ホットサンド(小麦)食べ過ぎてアレルギーになって封印していたので久しぶりでした。 日本人だけでなくアメリカ、フィリピン、ブラジルなど国際色豊かメンツ。やはりTOYOTAの街、特にこの地区だからでしょうか、在日外国人が多いそうです。 東京ではコロナ以降会えてなかった友人と久々の再会ラ

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余計なものを積みすぎてしまった自分がフランスに留学するための作戦会議

夜23時半には眠くなり、朝7時に勝手に目が覚める金沢生活も3週間が終了。分かりやすいくらい環境に影響を受けやすい自分が好きです。 さてこの3週間は、先月の滞在制作と過去制作した作品をまとめながら、新たな道に進むために研究内容のブラッシュアップを進めてきました。 半年後に迫ったパリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)への留学…この大学はドラクロワ、ドガ、モネ、シスレーなどの西洋美術史におるけ巨匠を多く輩出してる名門。そんなことはつゆ知らず選んでしまったのですが。 藝

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世界的アーティスト「川俣正」を見て思うこと

金沢で1人こもり、ひたすら理論を構築する日々。 過去作品をポートフォリオにまとめながら、なぜこれを作ったのか、なぜ私が作る必要があったのか、私がフランスで研究する必然性は何か、などをひたすら深掘りして言語化しています。 それと並行してポートフォリオサイトもリニューアル中。新しくアーティスト用の名刺も作成しました。 どうしても自分でやる時間が厳しく、デザインやカスタマイズをクラウドソーシングサイトで依頼したのですが、爆速且つ丁寧に仕事をしてくれて助かりました。ただこんなこ

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ヌーヴェル・ヴァーグとシチュアシオニスト:パリ留学に向け映画を観まくってみる

金沢に戻ってきてちょうど2週間。 荒れに荒れていた生活習慣を整えることに集中し、なんとかルーティンのようなものが出来上がってきました。生活の乱れは心と腸内環境も乱すので花粉症直撃していたのですが、なんとか完治。(小麦減らす!ビタミンD3!グルタミン摂取!) 引き続き生活改善に取り組みつつ、並行して進めているアトリエの整理/断捨離も進めていきます。両手が塞がっていては、新しいものは手に入らない。 ヌーヴェル・ヴァーグを観まくるさて前回の投稿にも書いたんですがルーティンの中

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パリへ交換留学、研究内容精査、コンペ、リサーチ...やるべきことをやる、ということ

すいません。前回の投稿からめっちゃ時間空いたな…と思ったらまだ1週間ちょいしか経ってないんですね。金沢に帰ってきて自分の生活を取り戻すことやってたらまだ12日目なのに、すでに1・2月の滞在制作が遠い昔と言いますか、他人事だったように感じている笑 いま何をやっているかと言うと、主に4つあります。 ひとつめは交換留学の準備。今年の秋学期からフランスのパリ国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)に行こうと考えてます。審査で藝大側の承認は降り、ようやくボザールから願書のお知らせ

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「問いを投げっぱなしみたいな作品は面白くない」 アーティストは暫定的な解答を要する

やっとのこさ文章を書く気持ちが戻ってきたのでこのnoteを書いてます。 1月中旬から新有楽町のソノアイダにて滞在制作、および成果展を行ってました。素敵な機会をくれた株式会社アトムさん、そして制作のご協力・ご支援頂いた皆さん、ご来場頂いた方々本当にありがとうございました。 レジデンス、ぶっちゃけ辛すぎましたww 短い時間でその土地の歴史や違和感を発見し、作品にしてプレゼンすることの難しさ。元々アトリエにこもらず外出てくタイプなので、中で通りの人に見られながら考えたり(しか

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