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遅くて、退屈で、つまらない場所

SNSには書かない(書けない)ことを中心にnoteを月に4本更新します。中身は藝大院の話、プロジェクトの過程、アイデアの種、苦しんでいる葛藤の様子などを書き散らかしてます。
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パリ残り3ヶ月...もう一度やっていく

4月1日。日本の新学期。 こちらは昨日からサマータイム(あまりよく理解してない概念)に入り、日がいきなり伸びました。 4月から気持ちを入れ替えて新生活をはじめてやろうという気概になるのは俺だけじゃないはず。あれ、もしかして、甥は明日から小学1年生かも…?!姪に至っては小学5年生だ。信じられない…。 ともかく!白状しましょう。3月は怠惰だった気がします。怠惰故に、とても早く過ぎ去っていったように感じる。いやおそらく、実際はそんなことはないんですが。 カレンダーと日記を振り

パリで面白いと思える作品に出会えてない理由

マレのギャラリーなどを巡り、一休みしてこれを書いてます。 パリに来て半年、面白いと感じる展示がほぼないことに気づきました。一番興奮したのは昨年のマルセル・デュシャン賞のノミネート展くらいだった気がする。

制作が難航しているときの突破口「よく寝る・読む・喋る」

こんにちは。絶賛、遭難中の僕です。 何に遭難しているかと言うと、まごうことなき「制作」です。 先月から新しく入ったアトリエの展示が3月18・19日に開催されるんですが、制作が難航しております。(パリにいる方ぜひお越しを!) ひとりで考えていてもらちがあかない。そんな時はどうしたらいいものか。

期待せず諦め、歩くことで自分とふたりきりになるということ

気づけば3月も6日…秒速で過ぎていきますね。最近読んだ本から考えていたことについて。 作家業をしていた作者が結婚し子供をもうけたことで書くことから離れてしまった。そんな作者が家族と別れ、旅をし、また「書く」ということを取り戻していく実体験に基づく文学作品。 「歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術」というタイトルは、このnoteをお読みの皆さんなら分かるかもしれませんが僕の性癖にドンズバです。歩くためにパリに来ているみたいなもんですからね。 旅をしながら「

大学院終了後のキャリアプランについて_流されていく場所にピンを指す

前回の続き〜。

自分の現在地を知るために「出す」ということ

今週は非常にエキサイティングというか、「動き出してきたな」と実感する1週間でした。気温が暖かくなり日照時間も伸びて来たパリと心の軽さが比例するように。 相変わらずClaude Closkyスタジオで毎週エキシビジョンを打ち返して(こういう感じでプレゼン&ディスカッションしています) 今期からセカンドアトリエを取ろうと思い、同じスタジオの子に紹介してもらう。結果としてJulien Prévieuxのアトリエに所属することに。ようやく学校に自分の作業場所ができた…! 早速来

同年代アーティストに追い付くために

前回のnoteを書いた直後に思ったこと。 自分は「流されずに流される」ということを大切にしているのですが、それで言うといま「流されてない」なと。 むしろ、「流されずに」の部分だけ強くなってしまっている感じがあります。 偶然性に対しては常にオープンでいる気持ちはあるんですが、もう騒がしい飲み会はいいやとか、語学の勉強ダリィとか、早く会話を終わらせてしまいたいとか、1人で勉強するか映画観てるほうがいいやで。 結局孤独を愛してしまっています。オープン・ダイアローグ、つまり対

本当に困った困った

気づけば2024年も2月6日、留学してから154日が経過。 年末に、念願のロードバイク(中古)を手に入れました。 運転が荒過ぎるパリのドライバー+信号無視しまくる歩行者を交わしながらの運転に慣れるのに1ヶ月かかりましたが、今では背中に羽が生えたような気分。スイスイと、どこにでも行けます。 しかし、肝心の行きたいところがどこにもないのです。 本当に、パリで行きたいところがない。3~4ヶ月で行き尽くしてしまったのかもしれない。いや知らないだけで魅力的な場所はたくさんあるだ

ふざけたことで深いを語る

前回書いたnoteの続きになります。 「傘」の持つ意味性を広げる

傘を指先に乗せてパリを歩く、パフォーマンスの裏側・理論構築

つ、つ、ついに。 留学先の大学の前期が終了しました! 最後に、大学で交換留学生によるグループ展を実施。 自分はパフォーマンス映像作品を展示しました。1分版のダイジェストは以下から視聴可能です。 以下、書いた日本語のステイトメントです。 当初はこの展覧会にあまりモチベがなく(おい)先月東京で展示した《ホットサンドメーカーズクラブ》を出そうと思っていたのですが、CAF賞で見つけた課題を全然まだ消化できていなかったのと、展覧会タイトルを聞いて、突如意思を変更。10月に撮影し

来年の制作・生活実践の場について考える

最近衝撃を受けた動画がありまして、こちらです。 料理研究家の土井善晴さんが味噌汁を作る動画。情熱大陸の公式チャンネルから上がっているのですが、野菜のヘタを取らずにそのまま入れたり、まな板汚したくないからと豚肉切らずにそのまま入れたり、アクも出汁も取らない…フレンチと和食を極めた料理人が逆説的に「料理なんてこれでいいんだよ」というのを、たった一杯の味噌汁を作りながら、言葉を使わずその姿勢のみで伝えます。 これなんか、フライパンで焼いた卵焼きを、そのまま味噌汁にぶこみますから

遅くて、退屈で、つまらない場所について考える

大変急ですが、noteで運営している月額マガジンのタイトルを「遅くて、退屈で、つまらない場所」に変更し、メンバーシップとも名前を統一しました。両者の違いはこんな感じです。 「遅くて、退屈で、つまらない場所」という考えが現れたのは、2022年にドクメンタ15とヴェネツィア・ビエンナーレを観にヨーロッパを旅した時でした。 3週間毎日、アートという遅くて退屈でつまらないメディアを観賞していたら、消費サイクルの早い現代においてアートやアートが生み出す空間が存在する意味について考え

2024年の目標「自分の意見を持つ」ということ

あけましておめでとうございます。 今年も激しく生きていこうと思ってます。 大晦日は在仏のアーティスト仲間たちと集まって餃子鍋や年越し蕎麦、日本から持ってきたお餅を食べました。 寝ずに語り続け、そのまま初日の出を見に行こうとなり、日の出を待ってる時に(8時半ごろ)石川県で震度7の地震が起こったことを知りました。友人達といましたが、心のザワつきハンパじゃなかったです(曇りとビルで日の出も見れず) 金沢にいる家族は無事っぽかったですが、津波警報出てるから安心できないし、特に

CAF賞2023 反省と振り返り②

続きです。前回はCAF賞2023の敗因や反省を振り返っていきました。書いててまたしっかり落ち込みました。笑 今回は展示を通して起こったことや、ポジティブな側面について書き出していこうと思います。(そうしないとやってられねぇよ) 「〇〇料理」と定義することについてまずはパフォーマンスで、都内にあるウズベキスタン、ロシア、ウクライナ、イスラエル、パレスチナ料理屋を巡りました。それを友人たちと回れたのが良かったですね。「こんな機会がなければ行かなかった」と言ってましたが、僕も、