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第八弾 西成編

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「出会った人と作っていくぜ西成編」 ”路地裏の舞台にようこそ2022”に誘われ樋口綾香さんとBobuuunというユニットを結成して参加。延々と西成でクリエーションして「包容の渦」…
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「包容の渦」レポート

「包容の渦」レポート

路上で座り込み酒を飲む人たちがところどころに存在して大声で喋っている。道路をみると酒の缶やタバコの吸い殻が散乱している。長テーブルが路上にせり出しており丸椅子がチラホラ置いてある決して綺麗とはいえない居酒屋に私達3人は手書きの品揃えをみながら酒を飲んでいた。
そうか、これが西成か。そう、私達は西成にいる。
例の如く寺越に呼ばれ西成にまできてしまった私はどうかしているんだろう、本当に。
私とインタビ

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なかなか帰してくれない、西成

なかなか帰してくれない、西成

「包容の渦」は終わったと思ったが、この作品を気にいってくれた西成のEBUNEという団体のKORYOUさんが

「この作品を配信でやりませんか?」

と誘ってきてくれた。

「ただいつもやっていた公園はいろんな人が写ってしまうため配信ができないのでEBUNE×EARTH(彼らのビル)の前の路上はどうですか?」

う~~ん。

「包容の渦」は四角公園でそこにいる住人たちが存在してるからいいと思ってるし

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これこそ渦!

これこそ渦!

この日がついに「包容の渦」最終日。
ラストのパフォーマンスも勿論3回。もうここまできたら疲労困憊の状態にも慣れてきたね。

この日の1回目はあれていた。
一眼レフを首からかけた謎の4人組がきていた。恐らくこの「路地裏の舞台にようこそ2022」を一通り見てる人たちかな。なんか悪い予感がする。
パフォーマンス中に一眼レフをおれに向けめちゃくちゃ撮る謎の4人組に対して四角公園の住人たちが徐々にキレ始める

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住人たちと演劇へGO!

住人たちと演劇へGO!

この日もパフォーマンス「包容の渦」3回本番。
連日のパフォーマンスにだいぶ疲労が溜まってきているのを感じる。やはり3回はやり過ぎだ。

身体バキバキのこの日1回目は四角公園の住人や外から足をとめてみてくれてる人が多かった。土曜日だからかな。
おれと樋口さんの集中力も高く、Bobuuunに引き寄せられたのだとしたら嬉しい。

疲労困憊のこの日2回目は静かだった。
住人も外を歩いている人も少ない印象。

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西成の住人と化す

西成の住人と化す

この日から本番3回。
今思えばなぜ3回やることにしたのかよくわからん。ただやる度に四角公園の空間は変化していき、一つとして似たような雰囲気な回はなかったし、おれと樋口さんのパフォーマンスは回を増す事にブラッシュアップされていったから回数重ねてよかったのかな、ただ身体しんどかったわ〜。

雨が降っていだが、ちょうどやんだ位にこの日の1回目が始まった。雨のせいか四角公園にいつもいる住人たち(共演者)が

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天然?樋口さん

天然?樋口さん

パフォーマンスの本番2日目。この日も2回。
1回目の四角公園の住人たち(共演者と勝手に捉えてる)は普段あんまり来てない人が多いのかな…コチラに対して意識が薄い気がした。
だからなのかなぁ、おれはあまり空間に溶け込む事が出来なかった。

樋口さんの知り合いの女性二人組が来てくれ、公園の端っこの方で、こわごわ見てくれていたがラスト前に早々に退散していた。そのあと樋口さんに連絡がきて

「あそこにいるの

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パフォーマンスがはじまる

パフォーマンスがはじまる

「包容の渦」のパフォーマンス本番が始まる。
この日は2回。いつもと変わらない感じになるのかぁと思っていたけど、やはり¨パフォーマンスを見に来た¨というスタンスの人がいると空気が違ってくるし、コチラのテンションも変化する。

それのせいか1回目は二人の体感が早くなってしまって今までで最短の時間で終わった。5分位早かったのかな。
まぁでも内容はヤバかったわけではないのでこういうもんだろうと。次はより丁

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本番に向けて、うんがつく

本番に向けて、うんがつく

この場所にBobuuunの存在が馴染んできたのを実感する日だった。クリエーションしている時や通しをしている時に明らかに周りの意識が強くなっているのを感じた。

始めは自分たちのお喋りに夢中でコチラの存在なんか全然気にもしてなかった、四角公園の住人たち。数日たって「何あれ」となっていき、それから
「またやってる」に変わってきた。

この日は「あの二人は夫婦だ」と考察している、住人たち。おれらへの意識

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「包容の渦」

「包容の渦」

西成のフィールドワークでBobuuunが感じたものはどんな人でも許され受け入れられるからこそ強い引力がある渦のようなイメージ。
それをパフォーマンスとして具体化するために四角公園のオブジェ(多くの人が座れるスペースがありここに大抵誰か座って飲んでいる)を西成としてそこに引き寄せられてしまう人(寺越)とそこに対しての世間の目線(樋口)によるパフォーマンス。
そのオブジェに座っている人達はコチラとして

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怪しい人たち続々と

怪しい人たち続々と

この日も四角公園に集まりクリエーション。
こういう知らない土地では同じ場所に存在し続けて、より目撃されるのが大切かなぁと思ってる。
一見さんではなく少しでも常連にならなければ興味をもってもらえない。

欲を言えば、もう何ヵ所か常連になるところを作りたいのだけどクリエーションの方で頭がいっぱいになっている。

身体と頭をフル稼働させクリエーションしていると、そこに怪しい(西成の多くは怪しいからむしろ

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四角公園

四角公園

西成には三角公園という有名でデカい公園がある。始めはここでやろうと思いいろいろ考えていたが空間がデカすぎてどうもしっくりこない。
フィールドワークしている時に三角公園の近く(警察署の裏手)にこぢんまりした公園も見つけた。西成ではここを四角公園と呼んでいる。

今回パフォーマンスをやるならどちらかなぁ。
この日はとりあえず四角公園に集まって前日の続きのようにクリエーションを重ねる。
おれと樋口さんが

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身体中にこびりつく感じ

身体中にこびりつく感じ

「路地裏の舞台にようこそ2022」という大阪の西成開催の芸術祭に誘われ、身体詩人の樋口綾香さんとBobuuun(body blow unit)として参加する事になった。ここでBobuuunが誕生した。
ユニット名を話し合い樋口さんの閃きにより生まれたBobuuun(体当たりユニット)。樋口さんが生み出す言葉というのはとても面白い。
始めはしっくりこなかったが今現在は自分たちにピッタリな気もする(現

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