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TAKA
2021年6月19日 00:09
夜の1時。眠気を待ちながら目を閉じていると、枕の後ろの壁に飾ってある絵から「カサカサ」と音がしやがった。僕は耳を疑った。本来なら、僕以外の生物が存在しない我輩の部屋から「カサカサ」なんて音がするわけがないからだ。絵が勝手に動いたなら、まだ、トイストーリー感があって許せるが、残念ながら僕の部屋の絵は動かない。僕の脳裏には一つの可能性しか浮かばなかった。布団を跳ね除ける勢いで、ベッド
2021年6月5日 10:19
むかーしむかしのある日。僕は、友人二人とカフェで喋っていた。友「TAKAってタンブラー使わないの?」僕「使わないなぁ〜、洗うの面倒じゃない?」この会話が全ての発端だった。タンブラー使わない派の僕 VSタンブラー使えよ派の友A.友Bという縮図で謎の戦が始まった。僕の意見としては、バッグがかさばる。毎回洗うのが面倒。家でコーヒー作らない。こぼれた時が怖い。内容量が少ない
2021年5月9日 17:52
あんまり話したくはないが話す。あれは、大学一年生の12月だった。剣道の大会が東京武道館で開催され、僕ら一年は8時くらいに集合しなければならないため、東京武道館に近い場所に住んでる同期の家に泊まる計画を立てた。僕は剣道部の同期のもじゃもじゃ頭(以下、【モジャ】と称する)の家に泊らせてもらいに行くことになった。そこに泊まる人は、僕ともう一人いた。そいつは、タバコが大好きなので【タバコ
2021年4月7日 17:34
これは僕が大学二年の時の話だ。僕はその日、部活の飲み会があり、終電間際の電車に乗った。先輩のお酌ばかりで酒をあんまり飲んでいないため、シラフな状態だった。また、車内は人だらけという程ではなく、席が満席になっている程度だった。僕は電車に座りながらスマホをいじった。しばらくして、ある駅についた途端、乗ってた人がゾロゾロと降りて行った。車内の人は一気にいなくなった。「ドアが閉まり
2021年4月4日 16:38
電車で席を譲るか、譲らないか。僕は迷う時がある。目の前に立っているこの人は年寄りなのだろうか、席を譲って「まだそんな歳じゃありません!」と嫌な気持ちにさせないだろうか。「べつに座りたくないんですけど」とならないだろうか。なんてことを考えてしまう。実際、過去を振り返ると、席を譲った場合、50%くらいで座って貰える一方、「あ、次でおりるんで大丈夫です。」「立つことは健康だから大丈夫よ
2021年3月29日 14:35
上の続き。数日前、その先輩(以下、A先輩と称す)からラインがきた。内容は、部活のある後輩の大学卒業を祝ってあげようよ、とのことだった。嬉しく思った。「やりましょ!」僕は返信した。メンバーは、大学三年の時に一番一緒に過ごした四人だ。当時、四年の二人、三年の僕、二年の後輩だった関係だ。当日。A先輩と早めに集合して、プレゼントを探すことになっていた。もう一人の先輩は、仕事
2021年3月26日 13:02
数日前、部活の一つ上の男の先輩からラインがきた。内容は、後輩の大学卒業を祝ってあげようよ、とのことだった。僕は、変わってないなと嬉しく思った。少し過去の話をする。1、僕が大学三年の時僕が大学三年の時。週に3.4もご飯に誘ってくれる部活の先輩がいた。ピアスとかネックレスをするマフィアのような風貌な一方、中身は優しさに溢れた先輩だった。大体遊ぶ時は、その四年生の先輩を含めた2人
2021年3月11日 15:31
一昨年の11月、地元の友達と二人でイタリアに行った。ヴェネチアとローマの二つの街の旅だ。その友人は海外に何回か行ったことがあり、経験豊富なのに対し、僕は海外初体験で、なにもわからない状態だった。そのため、僕自身は不安と期待という相反する感情に包まれた旅だった。僕は予習として、英語を勉強してはいたが、実際はあまり使わなかった。全力でジェスチャーすれば大体伝わるのである。出川イングリッシュ
2021年3月5日 16:20
僕は時々やらかす性格なのだが、これは割と恥ずかしい話である。数年前のある日、僕は一人カラオケに行った。カラオケはみんなで行ってわいわい騒ぐのも好きだが、一人で思う存分歌いまくることも割と気に入っている。この日も、一時間半歌いまくって僕は満足だった。毎回、温泉に入った後のような清々しいリフレッシュ感を覚えながら、店員さんに会計を渡して、店を後にする。その日行ったカラオケのレジは
2021年2月11日 10:54
大会の終わりとにかく、みんなのいる場所に行こう。重い腰を上げ、同期の元へ向かいました。「後輩が先輩より先に昼飯を食っていた」ことは、すでに先輩たちの中で広まっていたようでした。大会中、僕は一年の仕事をしつつもずっと下を見ていました。とくに事務的なこと以外話すこともなく、大会も終わりました。帰りの電車に乗り、家に帰ります。帰りの電車はずっと放心状態でした。川での決断家に着いたの