夢乃くらげ

クィア/精神障害者/虐待・いじめサバイバー/元風俗嬢/ポリアモリー/絵と文章かく人/占…

夢乃くらげ

クィア/精神障害者/虐待・いじめサバイバー/元風俗嬢/ポリアモリー/絵と文章かく人/占いもする/たまにイベンター│パートナーと文芸サークル「うにゃむにゃ」やってる│嫉妬インタビュー再開しました│ ※基本的にコメントへは返信しません

マガジン

  • 嫉妬のインタビュー

    「あなたにとっての嫉妬って何ですか?」と、夢乃くらげが聞いた記事。6月から再開予定。

  • よく読まれている記事

    なぜ、よく読まれているのか分からない。誰か理由を教えてほしい。

  • インタビュー記事

    わたしがインタビューしたり、されて書いた記事たち。

記事一覧

嫉妬のインタビューを再開します

以前やっていた「嫉妬についてのインタビュー」を再開します。 今までとは少し違うやり方でやっていくつもりなので、気になると思ってくださる方は、最後まで読んでね。 …

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自然の中に身を置くこと - 2024/05/02

「鴨川行く?」 そう言ったのはパートナーだ。鴨川とは、京都にある大きな一級河川のこと。川沿いにベンチや芝生があるので、ゆっくりするにはとてもいい場所だ。 わたし…

4

終わらせない矛盾、くだらない葛藤

最近、イスラエルのパレスチナに対するジェノサイドに反対するシールを作って配っている。 パレスチナで起きていることは大量虐殺だ。イスラエルは、パレスチナの人々をど…

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無名人インタビュー受けてきた

今回はインタビューしてもらったので、その感想を書きます。 インタビューした内容ではなく、された側の感想なので、どんな話をしたのか細かいところは無名人インタビュー…

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うにゃむにゃ通信No,1できました!【うにゃむにゃ】

うにゃむにゃで初のフリーペーパーを作りました! その名も「うにゃむにゃ通信」です。たくさん作って配りたいですね。 うにゃむにゃってなに?という方は以下のホームペ…

夢乃くらげ
12日前
3

生きながら死んでいたとき

自分が心地いいと思えたり、楽しいと思えることが減ると、人は病んでしまうと思う。それでも多くの人は生きていくことをやめられない。 死ぬのが怖かったり、そもそもそん…

夢乃くらげ
12日前
6

無加工の自分を直視できるか

4,5年前に写真家の方に撮ってもらったことがある。それがサムネイルの写真なのだが、めちゃくちゃ派手なところで撮影した。 それが、むしろ良くて、派手な背景で撮られてい…

夢乃くらげ
2週間前
4

夢乃くらげは何者なのか

水族館に行こうと言い出したのは自分か、パートナーか。記憶は定かではないが⁡、初めて地元の水族館に行った。⁡ 新しく水族館がオープンした、という話を聞いたのはもう…

夢乃くらげ
3週間前
10

さよなら、大好きだった君たち。

昔、大好きだった人たちのことを、10年以上経っていても覚えてるのは、僕が依存しているからだろう。 辛いことも、嬉しいことも、全てをくれた君たち。 真冬でも自転車に…

夢乃くらげ
1か月前
4

出会う前のパートナーと時間を共有する体験

今日はパートナーが先に眠くなって布団に入った。 最近の僕は外出が難しい。緊張が強く、周りに人がいるだけで強くストレスを感じる。話し声がたくさん聞こえると、頭の中…

夢乃くらげ
1か月前
3

被害妄想の線引き

最近の僕は、引きこもっている。 外出すると「見られている感覚」に襲われる。なぜだろうか、ある日から急にそうなった。 人の話している内容が耳から頭に入ってきて、視…

夢乃くらげ
1か月前
2

できることを少しでもやりたい

今日はいい天気で、日差しが暖かく、風がなければあったかい。家から最寄りのバス停に行って、パートナーと「なかなか来ないね」と話す。 しばらくすると、バスが到着。 …

夢乃くらげ
1か月前
2

誕生日を迎えた僕は、最近、引きこもっている。

目が覚めると、スマホの通知が溜まっていた。 僕はすぐに返せる元気がなくて、とりあえずパンを食べることにした。朝ごはんは、楽だからパンになっているだけで、そこまで…

夢乃くらげ
1か月前
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「見られること」への執着 - 2024/03/06

今日も家から出なかった。 昨日、一週間ぶりくらいに少しだけ外出した。パートナーがいてくれたから、まだ落ち着いていられたけど、帽子は必須だ。 帽子を被り、足元を見…

夢乃くらげ
2か月前
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自分のことが分からない。

「人に見られている感覚がある」 それは、自分の視界に人がいなくても、家の外に行くと感じる。肩に重くのしかかるような視線が、点や線ではなく、大きな塊のようなものと…

夢乃くらげ
2か月前
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さよならを教えて - 2024/02/26

通り過ぎる人たちが、みんなこちらを凝視しながら横切っていく。 首がグルっと回って、有り得ない動きでこちらを見ていく。 僕はただ真っ直ぐ前を見る。しかし、視界の端…

夢乃くらげ
2か月前
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嫉妬のインタビューを再開します

嫉妬のインタビューを再開します

以前やっていた「嫉妬についてのインタビュー」を再開します。
今までとは少し違うやり方でやっていくつもりなので、気になると思ってくださる方は、最後まで読んでね。

なぜ、インタビューするの?嫉妬のインタビューは、わたしの「嫉妬がわからない」という気持ちから始まったものです。

わたしにはパートナーがいますが、パートナーには強い嫉妬があるように思います。しかし、わたしには狂うような嫉妬も、しんど過ぎる

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自然の中に身を置くこと - 2024/05/02

自然の中に身を置くこと - 2024/05/02

「鴨川行く?」
そう言ったのはパートナーだ。鴨川とは、京都にある大きな一級河川のこと。川沿いにベンチや芝生があるので、ゆっくりするにはとてもいい場所だ。

わたしはふたりで出掛けられることが嬉しくて、パートナーの手を握る感触を、いつまでも感じたいなと思った。

鴨川へ向かうために電車へ乗ると、思いの外、人が乗っていた。車内の真ん中あたりに立ってしまったわたしに「掴まったら?」と腕を出してくれる。

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終わらせない矛盾、くだらない葛藤

終わらせない矛盾、くだらない葛藤

最近、イスラエルのパレスチナに対するジェノサイドに反対するシールを作って配っている。

パレスチナで起きていることは大量虐殺だ。イスラエルは、パレスチナの人々をどんどん狭い場所へ追いやって、そこを空爆するという恐ろしいことをやっている。

自分がパレスチナの、壁に囲まれたガザにいたなら、きっと「外にいる人たちの力でどうにかしてほしい」と思だろう。パレスチナの人たちは満身創痍だし、どうにかできるほど

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無名人インタビュー受けてきた

無名人インタビュー受けてきた

今回はインタビューしてもらったので、その感想を書きます。
インタビューした内容ではなく、された側の感想なので、どんな話をしたのか細かいところは無名人インタビューさんから出る記事をご覧ください。

今回、インタビューしてくださったのは、ericaさん。
丁寧な口調で話してくださって、しっかり話を聞きながらインタビューしていただきました。

インタビューは、現在・過去・未来について、それぞれ20分ず

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うにゃむにゃ通信No,1できました!【うにゃむにゃ】

うにゃむにゃ通信No,1できました!【うにゃむにゃ】

うにゃむにゃで初のフリーペーパーを作りました!
その名も「うにゃむにゃ通信」です。たくさん作って配りたいですね。

うにゃむにゃってなに?という方は以下のホームページをご覧いただけると疑問が解決されます。

最初にうにゃむにゃ通信を置いてくださったのは、パーラー喫茶結社さん。
京都の千本上立売にある素敵な喫茶店です。最近、よく行ってます。

カセットテープがBGMで、丁寧な接客が印象的なお店です。

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生きながら死んでいたとき

生きながら死んでいたとき

自分が心地いいと思えたり、楽しいと思えることが減ると、人は病んでしまうと思う。それでも多くの人は生きていくことをやめられない。

死ぬのが怖かったり、そもそもそんな気はなかったり、身内や友人などに悲しい思いをさせたくないとか、理由は様々あるだろう。

わたしは、ここ数年で楽しいことができるようになった。環境が変わって、付き合う人が変わったのが大きな要因だ。

それまでは辛い日々だった。
「妻」にと

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無加工の自分を直視できるか

無加工の自分を直視できるか

4,5年前に写真家の方に撮ってもらったことがある。それがサムネイルの写真なのだが、めちゃくちゃ派手なところで撮影した。
それが、むしろ良くて、派手な背景で撮られているという非日常的な状況が楽しかった。

その頃はあまり自分の見た目についてネガティブに考えていなかった。家で筋トレをし、体重も少なめで頑張っていたし、割とポジティブに捉えていたと思う。

だから、撮影するのが楽しみだったし、実際やってみ

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夢乃くらげは何者なのか

夢乃くらげは何者なのか

水族館に行こうと言い出したのは自分か、パートナーか。記憶は定かではないが⁡、初めて地元の水族館に行った。⁡

新しく水族館がオープンした、という話を聞いたのはもう何年も前のこと。行ってみたいという気持ちはあったものの、いつでも行けるだろうと思って、行っていなかった。⁡

水族館に入ると、サンショウウオがお出迎え。10匹くらいがデカい身体を重ね合わせて、端っこでほとんど動かない。しんどくないのだろう

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さよなら、大好きだった君たち。

さよなら、大好きだった君たち。

昔、大好きだった人たちのことを、10年以上経っていても覚えてるのは、僕が依存しているからだろう。

辛いことも、嬉しいことも、全てをくれた君たち。

真冬でも自転車に乗って、いろんなところへ連れて行ってくれた。雪が降る中、待ち合わせ場所に走って迎えに来てくれた。真冬の夜を外で一緒に過ごしてくれた。

寒いのに、いろんなところに行った。いつでも君たちの後ろを歩いて、背中について行く。

冬はポケット

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出会う前のパートナーと時間を共有する体験

出会う前のパートナーと時間を共有する体験

今日はパートナーが先に眠くなって布団に入った。

最近の僕は外出が難しい。緊張が強く、周りに人がいるだけで強くストレスを感じる。話し声がたくさん聞こえると、頭の中に入ってきて本当に辛い。

こういった話を少し前にパートナーにした。すると、棚の奥をゴソゴソと探って、「これ使ったらどう?」と、ある物をくれた。

それは、パートナーが大学生のときに使っていたウォークマン。白い本体は黄色く変色していて、裏

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被害妄想の線引き

被害妄想の線引き

最近の僕は、引きこもっている。

外出すると「見られている感覚」に襲われる。なぜだろうか、ある日から急にそうなった。

人の話している内容が耳から頭に入ってきて、視線が重く肩に乗る。背中に冷たい感触がして、緊張していく。

今は外出していると人の顔を見たり、咄嗟に話すことが難しい。

「他人にどう見られているのか?」ということが気になる。
帽子を深く被り、周りを見ないようにしている僕のことを「変な

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できることを少しでもやりたい

できることを少しでもやりたい

今日はいい天気で、日差しが暖かく、風がなければあったかい。家から最寄りのバス停に行って、パートナーと「なかなか来ないね」と話す。

しばらくすると、バスが到着。

僕は帽子で視界を遮りながら、パートナーの後を付いて歩く。2人がけの椅子に座れた。

バスを降りてすぐにそのお店はあった。

「シスターフッド書店 kanin」というのがお店の名前。入ってすぐに本棚に囲まれた小さな部屋があり、奥の部屋へ行

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誕生日を迎えた僕は、最近、引きこもっている。

誕生日を迎えた僕は、最近、引きこもっている。

目が覚めると、スマホの通知が溜まっていた。

僕はすぐに返せる元気がなくて、とりあえずパンを食べることにした。朝ごはんは、楽だからパンになっているだけで、そこまで美味しくない。

目が覚めてきてから、通知をひとつずつ確認する。

LINE、Instagram、X、SMSの通知を上から押して、返事を簡単にして、次の通知を押して、また簡単な返事をする。

久しぶりに母親から返事が来ていたけど、正直、ど

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「見られること」への執着 - 2024/03/06

「見られること」への執着 - 2024/03/06

今日も家から出なかった。
昨日、一週間ぶりくらいに少しだけ外出した。パートナーがいてくれたから、まだ落ち着いていられたけど、帽子は必須だ。

帽子を被り、足元を見て歩く。危ないと思ってはいるけど、前を向くことができない。パートナーの動きを見ながら、なんとなく安全そうなところを歩いていく。

コンビニでも、人の顔を見ないように帽子で遮る。別に見たいものがあるわけでもないのに、人を避けるために棚へ目を

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自分のことが分からない。

自分のことが分からない。

「人に見られている感覚がある」
それは、自分の視界に人がいなくても、家の外に行くと感じる。肩に重くのしかかるような視線が、点や線ではなく、大きな塊のようなものとして、ずっと浴びている感覚がするのだ。

その体験は、なぜ起こるのか。

この感覚を初めて持ったのは、小学生の頃。
僕は同じ学年、全ての同級生からイジメを受けていた。

毎日、登校して教室に向かうまでに「なんで来たん?」「気持ち悪い」と陰口

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さよならを教えて - 2024/02/26

さよならを教えて - 2024/02/26

通り過ぎる人たちが、みんなこちらを凝視しながら横切っていく。
首がグルっと回って、有り得ない動きでこちらを見ていく。

僕はただ真っ直ぐ前を見る。しかし、視界の端で横切る人たちが僕の顔を、凝視する。

右側から、左側から、次々と人々の顔に覗き込まれる。

胸のあたりから肩にかけて、力が抜けるような感覚がする。「ふぅ」と息を吐いて、胸に手をあてる。

落ち着け、いろんな人が自分の顔を見ながら歩くわけ

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