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読書感想

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#読書感想文

【読書感想】他者との関わりに悩みを持つあなたへのささやかな1冊

【読書感想】他者との関わりに悩みを持つあなたへのささやかな1冊

「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

これは、『嫌われる勇気』で一躍有名になったアルフレッド・アドラーの哲学である。国内では、200万部の売り上げだったというのだから、耳にした人も多いのではないだろうか。

個人的には、すべてというのは言い過ぎのような気もする。しかし、多くの人が何らかの人間関係の悩みを抱えていることは事実だろう。逆に、人間関係で悩んだことがないという人は存在しないか、か

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【読書感想】習慣と才能はとても地道なもの

【読書感想】習慣と才能はとても地道なもの

こんにちは、Yukiです。
今回取り上げる本は、佐々木典士さんの『ぼくたちは習慣で、できている。増補版』です。

僕はこの本を読んでとても衝撃を受けました。同時に、今まで抱いていた考えが大きく変わりました。

とても良い本だったのでご紹介します。

明日の自分はスーパーマンという誤り何か新しい事を始めようと準備しているときは、ずっと続けられると思ったことは誰でもあると思います。例えばランニングを習

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【読書感想】倫理学の実践の書

【読書感想】倫理学の実践の書

こんにちは、Yukiです。

最近になって、再び暑い日が続いています。僕の住んでいるところでは、8月の初期の頃は、涼しい日があったのですが、最近は外に出るのも億劫になるほどです。

自身の健康を守るように気をつけたいところです。

さて今回ご紹介する本は、平尾昌宏さんの『ふだんづかいの倫理学』です。

時々、衝撃を与えてくれるような本と出会うことがあります。僕の場合、本書がまさにその類いの本です。

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【読書感想】どんな本をいかに読むべきか?~小泉信三『読書論』~

【読書感想】どんな本をいかに読むべきか?~小泉信三『読書論』~

読書をテーマとした本は多い。その中でも、僕が読書論の古典だと考えている本が3冊ある。

ショウペンハウエルの『読書について 他二篇 改版』とM.J.アドラー・C.V.ドーレン『本を読む本』は有名どころであろう。前者が読書という行為を論じているのに対し、後者は読書の技術を説いている。

そして3冊目が今回取り上げる小泉信三の『読書論』である。

本書では、どんな本を読むべきか、いかに読むべきかという

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【読書感想】感染症という視点から文学と哲学を読み解く

【読書感想】感染症という視点から文学と哲学を読み解く

こんにちは、Yukiです。

今回は、福嶋亮大さんの『感染症としての文学と哲学』をご紹介します。

このような状況になってから感染症というテーマに興味を抱いていたところ、丁度合致するような本が出ました。そして期待通り、いやそれ以上に本書は面白かったです。

全部を紹介することはできないので、いくつかに絞って面白かったポイントを紹介したいと思います。

本の内容と感想まず、本書は感染症が文学と哲学に

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【読書感想】とりあえず1度で良いから読んで欲しい1冊

【読書感想】とりあえず1度で良いから読んで欲しい1冊

こんにちは、Yukiです。

今回取り上げる本は、國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』です。

つい最近、新潮社から文庫として出版されました。行きつけの書店で新刊コーナーにあった本書をなんとなく買って読んでみたら、とても面白い。夢中になって読みました。

是非とも多くの人に読んでもらいたいと思い、取り上げようと思いました。

本の内容本書のテーマは、タイトルの通り「暇」と「退屈」です。

「暇」や

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【読書感想】「働く」を問い直したい人へ送る本

【読書感想】「働く」を問い直したい人へ送る本

こんにちは、Yukiです。

今回は、中島義道(著)『働くことがイヤな人のための本』を取り上げようと思います。

仕事に関する本はたくさんありますが、本書はそれらとは大きくことなります。どこが違うのかについては後ほどに譲るとして、ここでは違うに留めたいと思います。

内容まず、本書には年齢も性別も個人を取り巻く状況も全く異なる、A、B、C、Dという4人の人物が登場します。彼らと中島さんの対話を通じ

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タイトルでずっと避けていた本を読んでみたら実はかなり面白かった

タイトルでずっと避けていた本を読んでみたら実はかなり面白かった

僕にはずっと避けていた本がありました。
それは、ピエール・バイヤールの『読んでいない本について堂々と語る方法』です。

この本を読まないでいた理由はとてもシンプルです。僕の読書に対する考え方とこの本の主張が全く異なるからです。僕は、ある本について語る場合には、その本の内容を理解しなければならないと考えていました。内容を完璧には理解できなくとも、最低限一度は読むべきであり、でなければ正確にその本につ

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【読書感想】天才すぎて「人間のフリをした悪魔」と呼ばれた男の生涯

【読書感想】天才すぎて「人間のフリをした悪魔」と呼ばれた男の生涯

こんにちは、Yukiです。

今回ご紹介する本は、高橋昌一郎(著)『フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔』です。

本題に入る前に「ジョン・フォン・ノイマン」という人物をご存じでしょうか?彼は一言で言えば、超天才なのですが、それとは裏腹に日本ではあまり聞きなじみのない名前かもしれません。

かくいう僕も、この本を読むまで、彼の存在は知りませんでした。

しかし、彼は日本と関係の深い人物でも

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【読書感想】この本を読んで、やっと大学での学び方が分かった

【読書感想】この本を読んで、やっと大学での学び方が分かった

こんにちは、Yukiです!

今回ご紹介する本は、東谷護(著)『大学での学び方 「思考」のレッスン』です。

僕は、大学に入学してから今までずっと悩んでいたことがありました。

それは「大学でどうやって勉強したらいいの?」という悩みです。

しかし、この本を読んだことで僕が抱えていた悩みがあっさりと解決されました!「もっと早くこの本に出会いたかった。。。」と読んで思いました。

今回はそんな本を見

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【読書感想】『才能の正体』

【読書感想】『才能の正体』

こんにちは、Yukiです!

今回ご紹介する本は、坪田信貴(著)『才能の正体』です。

坪田さんといえば、「ビリギャル」でおなじみの『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者です。

坪田さんは、ビリギャルことさやかさん以外にもいろんな生徒の指導をされてきました。その数は1,300人以上だそうです。

そんな坪田さんが考える「才能」とは何なのか?

今回はこの本を

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【読書感想】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』

【読書感想】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』

こんにちは、Yukiです!

今回ご紹介する本は、山口周(著)『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』です。

かなり話題になった本なので、もしかしたらあなたも一度は耳にしたことがあるかもしれません。

僕は前から存在は知っていましたが、しっかりと読んだのは今回が初めてです。

昨日立ち寄ったジュンク堂で大々的に宣伝されていたので、思わず買ってしまい

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【読書感想】『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』

【読書感想】『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』

こんにちは、Yukiです!

今回ご紹介する本は、楠木建(著)『すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法』です。

楠木さんは最近メディアで、見かけるようになりました。個人的にも好きな方で、楠木さんの本はこれまでにも何冊か読んできました。

今回はそのうちの1冊を見ていくことにします。

本の紹介この本を一言で言えば、「楠木さんの「好き嫌い」論を展開している本」です。

まず、楠木さ

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【読書感想】『経営参謀-戦略プロフェッショナルの教科書』

【読書感想】『経営参謀-戦略プロフェッショナルの教科書』

皆さんこんにちは、Yukiです!

今回ご紹介する本は、稲田将人(著)『経営参謀-戦略プロフェッショナルの教科書』です。

この本は、『戦略参謀-経営プロフェッショナルの教科書』の続編となります。

本当は『戦略参謀』を先に読みたかったのですが、残念ながら書店では売り切れていたため『経営参謀』を先に読みました。

初めて小説を紹介しますが、最後まで見ていただけると嬉しいです!

本の紹介この本を一

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