夢路(夕)

気ままに色々書いていく予定です。SF、短編小説が好きです。バイクも好き。 色々な方との…

夢路(夕)

気ままに色々書いていく予定です。SF、短編小説が好きです。バイクも好き。 色々な方との繋がりが欲しいです。

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栗拾い的な人生がいい。

 突然だが森の中を歩いてゴールを目指すゲームをしたとしよう。ある者は、「最低限の体力でゴールするにはどうするべきか」と考え、またある者は「どうすればなるべく傷付…

夢路(夕)
1年前
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 短編小説書きました。他人の人生が光の糸として見える人の話です。もし周りの人の運命が見えたら……。

 約1000字です。リンク↓貼っとくので、ご一読頂けたら嬉しいです。
https://note.com/umejiro501/n/n06e448150557

夢路(夕)
1年前
7

運命の光る糸

 俺は特殊な能力を持っている。人の運命が見えるのだ。光の糸として。  真っ暗闇を背景に、光の繊維が絡み合って、どこまでも続く、カラフルで光輝く塊を作っている。近…

夢路(夕)
1年前
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冬の駅
 カップルが手を繋いでる
  弾けるコーラが
   飲みたくなった
 

(俳句というか詩というか…な感じです。私は冬でも炭酸を飲みたくなります。同志は結構多いのでは?)

夢路(夕)
1年前
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アンチ・バレンタイン・レギオン【短編小説】

 「我々ABRこと、アンチ・バレンタイン・レギオンは、この電波をジャックした。時間は限られているので重要なことから言う………」   「我々と共にバレンタインを潰そ…

夢路(夕)
1年前
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手袋の話 【短編】【散文】 

 小学生の頃。アホなガキだったので、しょっちゅう手袋を片方無くしていた。一度や二度なら親も買い直してくれるが、本当にしょっちゅうだったので買ってくれなかった。だ…

夢路(夕)
1年前
7

 雪だぁ。電車が止まったりバスが混んだりしたら困るから本当にやめてほしい。でも子供の頃は雪遊びしたいから降って欲しかったなぁ。そういう時に限ってあんまり積もらなかったけど。
 今日の雪をあの頃の自分に送ってあげたい。

夢路(夕)
1年前
7

 ふと電子とか陽子の中にそれぞれ宇宙が詰まってるんじゃないかって思うことがある。原子一つ一つの中に別の宇宙が広がっている…そう考えると、ホコリもフケも、要らない書類も少し違って見えてくる。
 本当に突拍子も無いけど、逆に突拍子も無さすぎて科学的に否定できなさそう。

夢路(夕)
1年前
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短編小説書きました。この世界が現実であることを証明しようとする天パの大学生と無職がカフェで話す物語です。読んで頂けたら嬉しいです。リンク貼っときます。

https://note.com/umejiro501/n/n93cf3567814c

夢路(夕)
1年前
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この世界の確かめ算【短編小説】

  喫茶チェーンでモカをすすりながら無職を噛み締めていた時だった。  「あの、ちょっと。」大学生くらいの男が勝手に向かいに座りながら話しかけてきた。天然パーマだ…

夢路(夕)
1年前
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 ふとしたきっかけで「childhood」っていう英単語を聞いた。何故か分からないけれどものすごく暖かい感じがする。晴れの日にカーテンを開けて昼寝してるみたいな、ぽわっとした感じ。幼い頃は昼寝してたから、それを無意識に連想してるのかな。嗚呼、幼稚園に戻りたいナリ。

夢路(夕)
1年前
3

思い通りにいかなかった。  【短編小説】

   俺はスローモーションで迫る街灯を見ながら自分の人生を振り返っている。バイクから横向きに、高く投げ出されて。おそらくこのまま街灯に激突し体はくの字に、くしゃ…

夢路(夕)
1年前
9

猫のごろごろ ~キャット・エフェクト~ 【ショートショート】

  猫とベッドの上で昼寝していた。俺も猫もウトウトしながらいちゃついていた。猫の胸毛をわしゃわしゃ、もふもふする。猫は俺の腕を両肉球でホールドしながら喉を鳴らし…

夢路(夕)
1年前
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筋肉増強手術【短編小説】【SF】

 やっとここまで来た。夢にまで見た筋肉増強手術を裏で行っている組織を突き止めた。裏社会の何でも屋としての立場を存分に活用して組織の末端と連絡をとった。金さえ出せ…

夢路(夕)
1年前
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僕が世界を消せるなら 【ショートショートSF】

 俺の前にはボタンがある。押すか、押さないかの二択。 説明書きを見るに、このボタンを押すと一瞬にしてこの宇宙全ての原子が崩壊し、バラバラの素粒子状態戻るらしい。…

夢路(夕)
1年前
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なぜ俺がモテぬのだ【ショートショート】

 俺はモテない。現役高校生、つまり俗に言うアオハルとやらの真っ只中なはずだが一切モテぬ。普段は意地を張って、モテずとも良いのだ的スタンスを貫く俺だが、その本心、…

夢路(夕)
1年前
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栗拾い的な人生がいい。

栗拾い的な人生がいい。

 突然だが森の中を歩いてゴールを目指すゲームをしたとしよう。ある者は、「最低限の体力でゴールするにはどうするべきか」と考え、またある者は「どうすればなるべく傷付かずにゴールできるか」と考えた。 

 そしてまたまたある者は、「どうせなら落ちてる栗でも集めようか」と考えた。

 このゲームの勝者は誰なのだろうか。おそらく前者2人はスマートにゴールを目指し、速くゴールするなり無傷でゴールしたりするのだ

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 短編小説書きました。他人の人生が光の糸として見える人の話です。もし周りの人の運命が見えたら……。

 約1000字です。リンク↓貼っとくので、ご一読頂けたら嬉しいです。
https://note.com/umejiro501/n/n06e448150557

運命の光る糸

運命の光る糸

 俺は特殊な能力を持っている。人の運命が見えるのだ。光の糸として。

 真っ暗闇を背景に、光の繊維が絡み合って、どこまでも続く、カラフルで光輝く塊を作っている。近づくにつれ、光の繊維一本ずつが見えるようになる。ネオンサインのように輝く、ピンクの糸に目をつけた。それは中ほどでライムグリーンに輝く糸と絡み合って、またほどけていく。ほどけた先ではどの糸とも絡まずに曲がりくねり、終わっている。

 人が心

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冬の駅
 カップルが手を繋いでる
  弾けるコーラが
   飲みたくなった
 

(俳句というか詩というか…な感じです。私は冬でも炭酸を飲みたくなります。同志は結構多いのでは?)

アンチ・バレンタイン・レギオン【短編小説】

アンチ・バレンタイン・レギオン【短編小説】

 「我々ABRこと、アンチ・バレンタイン・レギオンは、この電波をジャックした。時間は限られているので重要なことから言う………」

  「我々と共にバレンタインを潰そう。」

 2月14日の朝、我が家の朝の食卓は凍りついた。普段通りテレビを見ていたら、突然画面が乱れ、束の間砂嵐になり、何か映ったかと思ったら謎の男が机越しにこちらを見ていたのだった。男は続ける。

「我々は名前の如く、バレンタインを亡

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手袋の話 【短編】【散文】 

手袋の話 【短編】【散文】 

 小学生の頃。アホなガキだったので、しょっちゅう手袋を片方無くしていた。一度や二度なら親も買い直してくれるが、本当にしょっちゅうだったので買ってくれなかった。だから手袋は片手だけだった。

 中学生の頃。アホなガキだったので、自分の左手には悪魔が宿っているのだと信じていた。また、手袋は防寒具でなく悪魔を封じ込めるためのアイテムであると考えていたので、右手にははめる必要が無かった。だから手袋は片手だ

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 雪だぁ。電車が止まったりバスが混んだりしたら困るから本当にやめてほしい。でも子供の頃は雪遊びしたいから降って欲しかったなぁ。そういう時に限ってあんまり積もらなかったけど。
 今日の雪をあの頃の自分に送ってあげたい。

 ふと電子とか陽子の中にそれぞれ宇宙が詰まってるんじゃないかって思うことがある。原子一つ一つの中に別の宇宙が広がっている…そう考えると、ホコリもフケも、要らない書類も少し違って見えてくる。
 本当に突拍子も無いけど、逆に突拍子も無さすぎて科学的に否定できなさそう。

短編小説書きました。この世界が現実であることを証明しようとする天パの大学生と無職がカフェで話す物語です。読んで頂けたら嬉しいです。リンク貼っときます。

https://note.com/umejiro501/n/n93cf3567814c

この世界の確かめ算【短編小説】

この世界の確かめ算【短編小説】

  喫茶チェーンでモカをすすりながら無職を噛み締めていた時だった。
 「あの、ちょっと。」大学生くらいの男が勝手に向かいに座りながら話しかけてきた。天然パーマだ。
 「なんすか?」マルチかなんかだと思ったから、少し無礼だったかもしれない。でも天パに悪い奴はいないから、それだけで殴りかかって来たりはしない…はず。

 「お時間宜しいですか?」天パは中々真剣な眼差しでこちらを見つめている。それでもマル

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 ふとしたきっかけで「childhood」っていう英単語を聞いた。何故か分からないけれどものすごく暖かい感じがする。晴れの日にカーテンを開けて昼寝してるみたいな、ぽわっとした感じ。幼い頃は昼寝してたから、それを無意識に連想してるのかな。嗚呼、幼稚園に戻りたいナリ。

思い通りにいかなかった。  【短編小説】

思い通りにいかなかった。  【短編小説】

   俺はスローモーションで迫る街灯を見ながら自分の人生を振り返っている。バイクから横向きに、高く投げ出されて。おそらくこのまま街灯に激突し体はくの字に、くしゃっと曲がるだろう。そして内蔵破裂で死ぬだろう。

 何十台もの違法改造されたバイクが、打ち捨てられた街に集まる夜。そいつらは決まってレース直前になると、「ブン、ブン、ブン、ブン」と一定のリズムを刻んで空吹かしして、レーサーを無責任に焚き付け

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猫のごろごろ ~キャット・エフェクト~ 【ショートショート】

猫のごろごろ ~キャット・エフェクト~ 【ショートショート】

  猫とベッドの上で昼寝していた。俺も猫もウトウトしながらいちゃついていた。猫の胸毛をわしゃわしゃ、もふもふする。猫は俺の腕を両肉球でホールドしながら喉を鳴らしている。
 ごろごろ。ぐるぐる。いつ聞いても癒される音だ。猫も上機嫌で喉の音はどんどん大きくなっていく。しばらくもふもふし続けると、音というより工事現場から発せられるような振動になった。ついにはパイプベッドと窓のサッシがビリビリ言い出した。

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筋肉増強手術【短編小説】【SF】

筋肉増強手術【短編小説】【SF】

 やっとここまで来た。夢にまで見た筋肉増強手術を裏で行っている組織を突き止めた。裏社会の何でも屋としての立場を存分に活用して組織の末端と連絡をとった。金さえ出せばいつでも受けられるとのことだったので、真夜中だが彼らのアジトへバイクを走らせている。そしてこの瞬間も、超人的な力へ少しずつ近づいている訳だ。なぜか金は後払い、かつ現金とのことだから、身軽に走っていった。

 ついにグレーの豆腐みたいな建物

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僕が世界を消せるなら 【ショートショートSF】

僕が世界を消せるなら 【ショートショートSF】

 俺の前にはボタンがある。押すか、押さないかの二択。
説明書きを見るに、このボタンを押すと一瞬にしてこの宇宙全ての原子が崩壊し、バラバラの素粒子状態戻るらしい。なのでこの世界は終わる。だが人々の体を構成する原子も一瞬にして素粒子状態になる訳だから、痛みや苦しみ、恐怖を感じる人は一人もいない。ある意味では環境問題や経済問題なども全て消える、どころか人類が一人一人、それぞれ持つ悩みや苦しみも一瞬で消え

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なぜ俺がモテぬのだ【ショートショート】

なぜ俺がモテぬのだ【ショートショート】

 俺はモテない。現役高校生、つまり俗に言うアオハルとやらの真っ只中なはずだが一切モテぬ。普段は意地を張って、モテずとも良いのだ的スタンスを貫く俺だが、その本心、モテたいね。

 さて、なぜモテないのか。学校の中でも成績優秀な俺。運動神経が良いだけのやつより圧倒的に将来性があr…………こんなこと言っちゃいけない。他人を僻んでばかりの男、モテる訳無い。
 

 ポジティブにならねば。他人をうらやむだけ

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