#推薦図書
『世にも危険な医療の世界史』(2019年の書籍)
世間では液体のりに新しい治療の可能性が見つかったのだとか。(前にもなかったっけ?と思ったら新しいやつらしい)
ちょっと前であれば「よし、液体のりを万能治療薬と喧伝して大儲けしようとするインチキ詐欺師の小噺でも書くか!」くらいのことを考えるのだが、『世にも危険な医療の世界史』を読んだ私は一味違う。
「よし、液体のりを万能治療薬と喧伝して大儲けしようとするインチキ詐欺師の小噺でも書くか!」同じだけ
科学的根拠に基づく迷信ほど厄介なものはない(個人の感想です)『世にも危険な医療の世界史』
実は昨日から(超オモシロ時代小説『十兵衛両断』を中断してまで)この本を読んでいる。
『世にも危険な医療の世界史』かつて世界に蔓延した「危険な医療」の歴史をジャンル別に紹介した大変たのしい書物である。これは親愛なるニンジャ学会代表のかせいさんからの推挙で手に取りました。
これはなに?水銀、ヒ素、金!様々な金属を飲み、塗り、摂取しながらあらゆる病魔に抗おうとした人々の冒険の日々が描かれた書籍です。
アベンジャーズロスのためのKindle Unlimitedで読めるMCUアメコミガイド
どうもお望月さんです。
そろそろエンドゲーム公開から一週間くらい経ちますので、少しずつ内容に触れていこうと思います。とはいっても、ここで触れていくのは「コミック版」を中心としています。
アベンジャーズ・エンドゲーム映画本編についての記事はこちら。
ご注意(ネタバレではないが映画のネタバレになる可能性がある)MCU(マーベルシネマティックユニバース)と原作コミック群は全く異なる世界線に存在してい
エンタメSF「あなたの人生の物語」(2003年の短編小説集)
テッド・チャン「あなたの人生の物語」を読みました。
短編のそれぞれが、エグいほどの切れ味を持った作品ながら、たのしい!たのしい!という読後感に包まれるという稀有な体験でした。
なお、現在Kindle版が 60%引きくらいで購入できる。(2/26時点)
「あなたの人生の物語」
それぞれがとても面白い短編であり、SF考証とエモーショナルな部分が高度に融合したエンタメであり、頭がゆだってしまうほど難
『幻想再帰のアリュージョニスト』の第一話から第三話を振り返る。(第一章再読)
よく来たな。お望月さんだよ。
先日、第二章完結まで読み進めた『幻想再帰のアリュージョニスト』の再読をしてみる。これまで意味不明だった描写が高解像度で読み取れるようになるはずだ。
この記事は「おまえならやれる」とおだてられたお望月さんが「ジャンル知識皆無で挑戦」「何を読んでも胡乱に感想出力する」という前提で高い山を登ろうとする感想まとめです。
再読してみて全体的に描写が丁寧。初読の時にもたもたし
『幻想再帰のアリュージョニスト』を第28話まで読んだよ(第二章完結)
(前回まで)
『幻想再帰のアリュージョニスト』というWeb小説を読み始めた。読み応えとしては「霧に包まれた山」であり、少しずつ手探りでとっかかりを見つけて読み始めるという苦行を強いられることになった。
(これまでのあらすじ)
日本から迷宮都市へ転生したシナモリアキラ(ハンドルネーム)は、言葉が通じず意思疎通のできない迷宮都市で暴力に明け暮れていた。下心で彼に接近した氷血の魔女コルセスカと鮮血の魔
「幻想再帰のアリュージョニスト」という山を登りはじめた。
高い山を登っている。頂上がまるで見えない。
その山の名を「幻想再帰のアリュージョニスト」という。
故郷で待つ酒浸りの子供が(ぼく……もう一度、山の頂からの景色が見たいな……ぼくの代わりに見てきて……くれる……ゴホッゴホッウェーゲホゲホヒック)と言い残して緊急治療室に運び込まれた。俺はその約束のために「小説家へなろう」へ登山申請を出した。
まだ山を登っている。視界は霧に包まれている。手探りで岩の
【デビルハンター】「ジュディ婆さん」シリーズを読もう【老いと人生】
よくきたな。お望月さんだよ。
たったいま【デビルハンター】シリーズの第五話が完結したところだ。俺は拳を握り人生を全うする難しさと悔しさと美しさの奔流に耐えている。俺は近々渋谷へ足を運ぶつもりだ。
今日はNote屈指の高濃度ババアアクションノベル「ジュディ婆さん」シリーズを紹介する。ジョン久作先生(あえて"先生"と呼ぼう!)の連載シリーズは多くのパルプスリンガーを虜にして、なお連載中だ。しかし、ま
夢の商品カタログ「どこかにいってしまったものたち/クラフト・エヴィング商會」(1997年の書籍)
「クラフト・エヴィング商會」をご存じだろうか。明治に創業し大正昭和と駆け抜けて珍品奇品を寄せ集めた雑貨店である。本書は商會の蔵から発見された珍品やチラシや宣伝文句を掲載して往時をしのばせるノスタルジックな商品目録である。
取り扱い商品は多種多様で、地球の重力の強弱を読み取り「蝙蝠のように天井に立つ」ことを目的とした「硝子蝙蝠」。あらゆる物質を完全に癒着させる「瞬間永遠接着液」。心ウキウキの自家製