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ピンチをアドリブで乗り越える技

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#演劇

ピンチをアドリブで乗り越える技 91/100(スピーチ8 -ミスダイレクション)

ピンチをアドリブで乗り越える技 91/100(スピーチ8 -ミスダイレクション)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、スピーチをする空間によって、観衆の視線が向いてくる方向が違うというお話をしました。

今日は、その視線をどのようにコントロールするかというお話をしたいと思います。

正直、これはマジシャンの方々のほうが専門分野かと思うのですが、役者としての考え方を綴ってみ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、スピーチをする時、観衆の目線をどうコントロールするかという話をします。

観衆の視線というのは、動いているところへ注がれます。

癖で、脚をやたらと組み替えたり、指でペンを回してたりすれば、聴く側の注目はそちらへ向いてしまうでしょう。

これを意図

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ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先週は、これまでのまとめとして、ケーススタディー的に『スピーチ』に関してお話ししてきました。

今日は、さらに掘り下げて、「目線コントロール」について考えていきたいと思います。

以前、「目線」の話は書いてますが、それは表現する方の立場として、どこに目線を向けるか

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ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

他にカバーしておきたいことが多すぎて、本題の、壇上を左右に歩き回るスピーチについての考察が先延ばしになってます。

いつの間にか第5回になってしまいました…

そもそも、ピンチに陥りやすいシチュエーションの一つとして、スピーチという題材をケーススタディー的に取り上

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ピンチをアドリブで乗り越える技 87/100(スピーチ4 -バネ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 87/100(スピーチ4 -バネ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチシリーズも4回目となりました。

昨日、オバマ前大統領が目線を上げるために、アクリル板のテレプロンプターを使い始めたという話をしましたが、後から確認してみると、演台は使っているみたいですね。

演台は、威厳を出すためにも有効ですが、観衆との間に距離を生む、

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ピンチをアドリブで乗り越える技 74/100(独創)

ピンチをアドリブで乗り越える技 74/100(独創)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

『The Stick』エキササイズのご紹介も、今日で3日目です。

このエキササイズで、前の人たちの真似をするためには、『傾聴』が欠かせないという話をしました。つまり、洞察力と、受け取った情報を処理する解析力、この双方が求められるのです。

正解の棒の持ち上げ方と

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ピンチをアドリブで乗り越える技 71/100(エヴァ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 71/100(エヴァ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先週は3回に分けて「忘我の境地」とは何かを考えてきました。

これは思いつきなのですが、役との距離感や、それによって『己』が侵食されていくという感覚が、『新世紀エヴァンゲリオン』を想起させたので、今日はそこを少し探っていってみようと思います。

フィクションの世界

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ピンチをアドリブで乗り越える技 68/100(ガマン)

ピンチをアドリブで乗り越える技 68/100(ガマン)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今日は半分お遊びの投稿です。

「急にトイレに行きたくなった」

ピンチですよね。

こんなとき、そもそも文明が発達する前の人類は、きっとトイレを我慢することとか、無かったんじゃないかな?

と、思うのですがどうでしょうか?

狩猟中に、隠れてなきゃいけないのに、

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ピンチをアドリブで乗り越える技 67/100(ベント)

ピンチをアドリブで乗り越える技 67/100(ベント)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

引き続き、同じテーマで3回目の連載です。

イギリスの演劇学校での授業内容です。

「小学校で起きた無差別殺人事件の、加害者と被害者家族の和解プロセス」

という題材で、創作演劇のために即興を続けるのですが、イギリス式の演技技術を持って挑むので、一触即発な掴み合い

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ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日の続きです。

「小学校で起きた無差別殺人事件の、加害者と被害者家族の和解プロセス」

という題材で、それぞれ綿密に役作りをした上で、一つの部屋で対面するという即興劇を行います。

経緯は思い出せないのですが、私は被害を受けた生徒たちの教師、という役柄で参加し

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ピンチをアドリブで乗り越える技 62/100(集合体)

ピンチをアドリブで乗り越える技 62/100(集合体)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」の第三弾です。

このテーマで書き進むにあたり、いま時事問題となっている事柄に触れずにはいられない、と思います。

皆さんが持っているイメージとは違い。じつは能狂言の世界と、歌舞伎界の間にはあまり交流がありません。

このふたつの業界、そもそ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 52/100(感情)

ピンチをアドリブで乗り越える技 52/100(感情)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「もっと感情込めて!」

というダメ出しをされるのが演技である、というイメージが強いのではないでしょうか?

英訳するとすれば、「Bring out more emotions!」ですかね?

欧米の現場では、こういったことを言われることは、まずありません。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 51/100(演技論入門)

ピンチをアドリブで乗り越える技 51/100(演技論入門)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

さあ、今日から後半戦です!

それを記念して、画像を違う角度からのものに変えてみました。

前回までの方が気に入ってるのですが、取り敢えず、もう25回ぐらいこれでいきます!

今回からは、ロシアのスタニスラフスキーという人の演技メソッドをベースに、独自の進化をして

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ピンチをアドリブで乗り越える技 45/100(自己認知)

ピンチをアドリブで乗り越える技 45/100(自己認知)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

仕事の仮面

仕事の時のあなたと、家庭内でのあなた、

同じ人格を持っているでしょうか?

ピンチに陥った時、その人格には何が起きますか?

人格とまで言わずとも、相手によってキャラを変えるようなことは、しますか?

それって、「八方美人」的で、あまり良くないこと

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