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〇〇について考えたもの

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何かしらのモノ・コト・現象・思想などが考察してあって、本質的だな等の共感を得た文章のclip
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これからの知性とは、知識や経験を手放し「もう一度考える」こと(篠田真貴子)

これからの知性とは、知識や経験を手放し「もう一度考える」こと(篠田真貴子)

「篠田真貴子が選ぶすごい洋書!」第18回
"Think Again: The Power of Knowing What You Don't Know" by Adam Grant 
Viking, 2021年2月出版

アダム・グラントの新刊 "Think Again" (もう一度考える)を読みました。これからの世の中を生きる知恵が詰まっていて、幅広い人々に手にとってほしいと思いました。

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変革を妨げるのは「変わったら困る人」ではなく「今困っていない人」

変革を妨げるのは「変わったら困る人」ではなく「今困っていない人」

恐るべき「今困ってないからまあいいか」の呪力

今年もこの時期がやってきました。年に一度の恐怖イベント。このイベントは、年を重ねるごとに恐怖が増します。本来寿命を延ばすためのものですが、フィナーレでは寿命が縮む思いがします。さて、これなーんだ。答えは健康診断です。体の不調というのは冬に出やすいもの、ということで、毎年冬の一番寒い時期に受けるようにしているのです。

今年の結果は、というと、コレステ

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「スリランカの三人の王子」が、分断したこの世界を救うのかもしれない

「スリランカの三人の王子」が、分断したこの世界を救うのかもしれない

先日COMEMOにこんな記事を投稿しました。

自分で書いておきながらなんですが、記事の最後は救いがなくって、「最近分断が進行してるって話をよく目にするけど、そもそも結束してたってのが幻想で、最初からずっと分断してたよね。単にそれがコロナ禍で劇的に可視化されただけですよね」と言う感じで話を進めてます。でもね、救いがないかもしれないんですが、この認識からスタートしないとダメだと思ってるんです。その理

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DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実

DXコンサルが絶対に言わない後ろめたい真実

【お知らせ】200名以上の有名企業のCxO / 責任者クラスのトッププレイヤーを、月額定額でアサインできる「SHARE BOSS (シェアボス)」というサービスを運営しています。DXや事業開発に関するお困りごとや、お悩みがございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。
https://shareboss.net/about/

2019年くらいから、デジタルトランスフォーメーション (DX)

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「面白いということ」について早野龍五先生にお聞きしてすんごい学びをいただきました 1/2

「面白いということ」について早野龍五先生にお聞きしてすんごい学びをいただきました 1/2

こんにちは、フィラメントの宮内です。今回、新著『「科学的」は武器になる』が話題の東大名誉教授/ほぼ日サイエンスフェローの物理学者・早野龍五先生に独占インタビューするという、なにがどうなってこうなったみたいな栄誉に恵まれました。テーマは「面白いということ」について。QUMZINEを運営するフィラメントは、「面白がり力」という概念を提唱しています。さらに大企業の新規事業をサポートするための「面白がり力

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「面白いということ」について早野龍五先生にお聞きしてすんごい学びをいただきました 2/2

「面白いということ」について早野龍五先生にお聞きしてすんごい学びをいただきました 2/2

こんにちは、フィラメントの宮内です。引き続き、東大名誉教授/ほぼ日サイエンスフェローの物理学者・早野龍五先生・独占インタビューの後編です。新著『「科学的」は武器になる』でも展開されている「面白がる・それを周りに伝える」ということの大切さ。そこからCEOの角が思わず乗り出し、フィラメントが提唱する「面白がり力」の図解を、おこがましくも披露させていただいたりして(笑)。これからの時代を生き抜く上でのヒ

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なんとか思考リスト

なんとか思考リスト

以前に外山滋比古さんの「思考力」を audiobook.jp で聴きました

この本では、知識を教える教育はあれど、考えるを教える教育は実現できていない、というところからスタートします。そこからの思い付きなのですが、考え方をパターン化したものとして世にあふれており、目にしたことのある「なんとか思考(シンキング)」を列挙してみます(順番には意味はありません)

進化思考(太刀川英輔)

思考地図(エ

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寝たきりの親友と話していた「自信」に対する考察

寝たきりの親友と話していた「自信」に対する考察

生前、よく自宅からリモートで働いていた番田雄太と「一緒に働くってどういう事?」「所属してるって何?」「自分を好きになれって言われても・・・」というような話を、それはもう頻繁にしていた。
 
いかに人は絶望状態から希望を得て、自分を信じる状態へ至るのか。私と番田の経験に則り、5段階仮説としてまとめてみる事にした。

番田はよく「孤独」を私に訴えた。
番田雄太とは、2013年12月から2017年9年に

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この割れ切った世界の片隅で

この割れ切った世界の片隅で

コロナウイルスが社会に与えた最も大きな影響は、見えづらかった社会の分断を可視化したことではないでしょうか。

ステイホームできない、明日を生きるのすら精一杯な人。パソコンを持っておらず、家では完全に社会から隔離されてしまう人。勉強ができるような家庭環境でない人。外で遊ぶ自分を自慢げにSNSに載せる人。「クラスターフェス」と称し、コロナに積極的にかかろうとする人。感染者を引っ越しにまで追い込む地方の

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今回コロナでわかったこと。動き始めた人、動かなかった人。

今回コロナでわかったこと。動き始めた人、動かなかった人。

16年間、借りていたオフィスを解約した

「これは何かを変えろ、というサインだな」

 新型コロナウイルスがやってきて、緊急事態宣言が出て、真っ先に頭に浮かんだのは、この思いでした。せっかくなので、思い切ったことをやってみようと考えました。

 まず、4月末で六本木ヒルズレジデンスに借りていたオフィスを解約しました。東京にいるときにミーティングに使ったり、夜、仲間たちと集まり、ワインを楽しんだりし

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フォートナイトの急成長、テックジャイアントが注目するインターネット2.0「メタバース」とはなにか

フォートナイトの急成長、テックジャイアントが注目するインターネット2.0「メタバース」とはなにか

自己紹介こんにちは、宮武(@tmiyatake1)です。これまで日本のVCで米国を拠点にキャピタリストとして働いてきて、現在は、LAにあるスタートアップでCOOをしています。Off Topicでは、次世代ゲームの話や最新テックニュースの解説をしているポッドキャストもやってます。まだ購読されてない方はチェックしてみてください!

はじめに日本ではそれほど盛り上がってないかもしれないが、グローバル、特

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外山滋比古さん「ラジオ版学問ノススメ スペシャルエディション」

ゲスト:外山滋比古(お茶の水女子大学名誉教授)

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2009年にインタビューさせていただいた際のスペシャルエディションです。ご冥福をお祈ります。

「退屈」と「暇」の価値を「Well-Being」と「アート思考」から見直す。

「退屈」と「暇」の価値を「Well-Being」と「アート思考」から見直す。

お疲れさまです。uni'que若宮です。

自粛生活も早2ヶ月近く、せっかくのGWもどこも出かけられず、、、退屈だわ、、、暇だわ、、、とストレスが溜まっている方も多いと思います。

「飽き」と「退屈」と「暇」「飽き」と「退屈」と「暇」という似たような言葉があります。どれもわくわく楽しい状態の対義語ではありますが、それぞれ少しずつ違いがあります。

まず「することdoing」の量のちがい。「doin

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ルサンチマン

ルサンチマン

ルサンチマンという言葉があって、確かニーチェが広めた言葉で、弱者の強者に対する怒りや憤りの感情という意味合いだったと思う。ルサンチマンを発端として、強者が崩れ落ちる様をみて溜飲を下げるというところまでを意味の中に入れて使っている人も見かける。

ルサンチマンという感情がなぜ生まれたというのかはさておき、私は以下の三つの理由から、日本社会においてルサンチマンが生まれやすいと考えている。
・固定化され

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