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あなたのあの椅子、どうしましたか。
「捨てられた椅子に座るシリーズ写真展」二○一七年六月に始まった“捨てられた椅子に座ってみる”というこのアクティビティ。足掛け五年の歳月を経て1,000脚の椅子に座ることを達成。それを記念する展示イベントが「捨てられた椅子に座るシリーズ写真展」だ。
1,000脚の椅子に座ってきたのは、
クリエイターで俳優のスミマサノリさんだ。
コロナ禍明けには、チェアリングをしたいなぁと思っていた私は、
この展
「パークに行かない? とウラディミールが聞いた。」
「わたしは、わたしは行きますと返信した。十三時に、と返ってきた。」
わたしとは、『春の庭』で芥川賞を受賞した柴崎友香さんである。
これはアイオワでのできごとだ。
アイオワ大学のインターナショナル・ライティング・プログラム(IWP)に参加した柴崎さんが滞在三か月のできごとを記した本が『公園へ行かないか? 火曜日に』(2018)だ。
以前読んだ、『死んでいない者』で同じく芥川賞をとった滝口悠生
「わからなさ」というのりしろ。
「どんな別れのときを迎えるのか、それを思うと一読者である自分も寂しくなった」
そんな内容の、とあるTwitter氏の投稿が目に入った。彼をフォローしているのかもしれなかったが、Twitter氏とは直接的なつながりはないと思う。
だが、この言葉は妙に私の気持ちの中に飛び込んできた。
書き手と同じように、一読者に過ぎない自分自身も登場人物たちとの別れが寂しい。そんなことを思わせる本とはどんなものな
周回遅れの回転木馬。
2017年から三年間。
僕はとあるソーシャルプロジェクトに熱中していて、仕事以外の、いや仕事を犠牲にしている面もあったかもしれないが、ほぼすべてのプライベート時間をそのプロジェクトに使っていた。
そのプロジェクトには、二十歳前の若者もいれば、年金暮らしの老人もいた。何かしらの不自由を抱えている人もいれば、日本以外にルーツをもつ人もいた。これから何かになろうとしている人も、何かであったかもしれな
hinata_longboardさんが人々を魅了するわけ。
最近、毎日、毎日、何度も、何度も見てしまう
インスタがある。
熊本に住む11歳のひなたさんがロングボードを巧みに操り
ボード上で軽やかにステップを踏む何本もの動画たちだ。
フォロワーは1.3万人もいる(私がフォローしたときは1.1万人だった。ものすごい勢いでフォロワーが増えている)。撮影者はお父さん。
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何度見ても全く飽きない。
私は全くこの手のカルチャーに興味はないのだが、
なぜ、彼女の動画が
湖面を滑る小さなボート。
誰もいないチミケップ湖。
湖を取り囲む木々の濃淡が湖面に写り込んでいる。境目は曖昧で、どこまでが山の木々でどこからが湖面に映るそれなのか、わからない。そんな風景に見とれていると、視界の外から、音もなく手漕ぎボートがフレームインしてくる。櫓は上げられていて、滑るように湖面を渡ってくるのだが、やがて水の抵抗に負けてスピードは緩みそこに佇む。まるで致景の風景画が完成するがごとく。
わずかばかりボートが