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ちょっと人生を生きやすくするための知識

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人生で辛さや苦しさを感じている人を和らげるような内容の記事を集めています。
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2020年10月の記事一覧

いつの間にか「あこぎ」な商売だと思われないように

いつの間にか「あこぎ」な商売だと思われないように

1.「人助け」と「あこぎ」な商売は紙一重世の中には「人の弱みにつけこんで…」というような「あこぎ」な商売があると思います。

やせたい、もてたい、人前で堂々としゃべりたい、など、誰もが抱えがちなそうした悩みにフォーカスして、

その悩みに応えるような画期的に思えるサービスを提供するビジネスのことを「コンプレックスビジネス」と呼ぶそうです。

あるいは病気の世界で言えば「末期がんが治る!」なんて広告

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辛いけど仕事を辞めるわけにはいかないと考えている方へ

辛いけど仕事を辞めるわけにはいかないと考えている方へ

1.仕事を辞めるという重大な決断私は働く人たちの健康を守る「産業医」の資格も持っているのですが、

近年、「ブラック企業」という言葉が耳慣れるようになってきているように、

働く人達が心身の健康を崩すというケースは増加してきており、

「健康経営」という言葉で健康の観点で職場の環境を整えるということも最重要課題の一つとして認識されてきています。

そんな中で目立つのはメンタルの調子を崩してしまう人

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「特効薬」が欲しくてたまらない人へ伝えたいこと

「特効薬」が欲しくてたまらない人へ伝えたいこと

1. 「特効薬」が欲しいですか?病気というのは自分自身の反映だと私は考えています。

何も理由がなくて病気は起こりません。西洋医学は病気の原因を外部の何かに求め、それを除去することに一生懸命になっているのですけれど、

生まれつきの病気を除いて、実は自分自身がこれまで行ってきたことの帰結として病気が起こっていることがほとんどです。

ウイルスが原因とされるウイルス感染症でさえ、それが発症するのは常

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社会貢献なんてできないよって思う正直な人へ

社会貢献なんてできないよって思う正直な人へ

1.正直自分が一番かわいい「社会貢献」とは聞こえのよい言葉ですが、

どこか綺麗事というか、理想論というか、正直なところ自分のことで精一杯で、社会に貢献している余裕などないと感じられる人も多いかもしれません。

コロナ騒動にまつわって出てきたマスクやトイレットペーパーの買い占めという現象は、

社会に貢献しようという姿勢が容易に崩れ去るものであるということをある意味で示したように思えるものでした。

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「集中力がない」のは必要なことです

「集中力がない」のは必要なことです

1.誰にでも集中力はある「あなたは集中力がある方ですか?」と聞かれて、「はい」と断言できる人はどのくらいいるでしょうね。

勉強に集中できないとか、仕事に集中できずスマホをいじってしまうというような話はそこかしこで聞かれます。

おそらく多くの人が「自分は集中力がなくてダメだ」と感じていることだろうと想像します。

しかし人生で一度も集中したことのない人はおそらくいないはずです。

誰しも夢中にな

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「プライド」に悩まされないようにするために

「プライド」に悩まされないようにするために

1.医者には「プライド」が高い人が多いですプライドの高い人っていると思います。

私は医師ですが、周りの医師を見ているとプライドが高い人が多いように感じます。

具体的には自分の仕事に自信を持っている、その反面何かしらの間違いを指摘されると立腹する、ゆえに「ごめんなさい」と謝ることができない。

偉そうに言いますがそんな私自身もプライドが高いところがあるように思います。

というのも医師という職業

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わかりやすい説明がいいとは限らない

わかりやすい説明がいいとは限らない

1.うまく教えられるようになりたいけれど・・・誰かに何かを教えることは、自分の理解度を格段に高めるといいます。

これは実感としてもよくわかりますし、教育学者のエドガーデールという方が提唱した「学習の法則」の中でも、

情報を聞いた場合の定着率は10%、情報を読んだ場合の定着率は20%、

情報について議論した場合の定着率は70%で、誰かに教える場合の定着率は90%だという試算を出しています。

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優れた他人へ嫉妬しそうになった時に思い出してほしいこと

優れた他人へ嫉妬しそうになった時に思い出してほしいこと

1. 嫉妬をコントロールするたった一つの原則イケメンや美女が活躍している姿を見たり、

仕事で大成功を収めている同業者の話を聞いたりするにつけ、

嫉妬や羨望の感情の一つや二つ、誰しも浮かんでくるものではないでしょうか。

私にもしっかりその感情は湧き起こってきています(^^;;

でも、私はたったひとつの原則でそのような感情を意識的にコントロールするようにしています。

それは「自分と他人は別の

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「何をしても長続きしない・・・」という方へ伝えたいこと

「何をしても長続きしない・・・」という方へ伝えたいこと

私の尊敬する師匠は歩く百科事典のような方で、

実に様々な領域について詳しい知識を備えています。

そして世間での常識とは異なるけれど、事実を重視して新しい理論を構築することもできて、

さらにその理論が周囲から認められずともぶれずにその主張を行い続ける心の強さがあります。

加えて色々な趣味を持っており、特に音楽の演奏はプロ並みの腕です。

「何でそんなに色々なことを続けていけるんですか?」と師

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今日が人生最後の1日だと思って生きられはしないけれど

今日が人生最後の1日だと思って生きられはしないけれど

「もしも今日が地球最後の1日だったらどうする?」というのを考えたことがありますか?

おいしいものを食べるとか、豪遊するとか、行きたかったところに行って過ごすとかがパッと思い浮かぶかもしれません。

あるいは明日地球が滅亡するのなら「もうどうなってもいいや」と犯罪に走る人がいても不思議ではないかもしれませんね。

そんな想像はお遊びくらいでやったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、

一方

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断食に親しんでおけばいざという時に強い

断食に親しんでおけばいざという時に強い

1.「断食」って苦しい修行だと思いますか?皆さんは「断食」を経験したことがありますか?

一口に「断食」といっても色々なレベルがありますが、ここでは3日以上固形物を食べず水分だけを摂るというというレベルの「断食」のことです。

「断食」というと「苦しい」とか、「修行」といった厳しいというイメージを思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

あるいは食べないとどんどんやせていくだけで不健康になっ

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なぜお金を稼ぐことを悪いと感じるのか

なぜお金を稼ぐことを悪いと感じるのか

皆さんはお金をたくさん稼いでいる人をどう思いますか?

誰もがうらやむ大富豪は別として、身の回りでちょっと見かけるような高級外車を乗り回したり、

高価なアクセサリーをつけて楽しんでいるような人達のことをイメージしてみて下さい。

そうした人達に「いいな、自分もいつかそんな風にお金が稼ぎたいなぁ」とポジティブな感覚を持つ人がいる一方で、

「あんなに見せびらかして…。どうせ悪い稼ぎ方をしているに違

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旅行の意義を再考する

旅行の意義を再考する

皆さんはGOTOキャンペーンを利用されましたか。

私は何度か利用しましたが、やはり旅はいいものですね。

GOTOの是非はともかくとして、少なくとも旅をするきっかけにはなってくれたと思います。

これまで自粛自粛と閉鎖的なムードが全国に漂っていたので、それを発散する意味でもよかったのかもしれません。

これを機に旅行の意義について整理してみようと思います。

ここでいう旅とは「普段の生活圏とは離

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リアルでの情報量は多いけれど

リアルでの情報量は多いけれど

クラシック音楽の生演奏を聴く機会があったのですが、

とても心に響いて、そこに感動を覚えました。

ところがその演奏と同じ内容のものをCDで聴いても、

同じような感動が得られず、何か物足りないという感じが残りました。

なぜ同じ音楽を聴いているはずなのに、そのような違いが生まれてしまうのでしょうか。

今回はその疑問から、このオンライン時代における対面とオンラインの使い分けについて考えてみたいと

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