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なぜお金を稼ぐことを悪いと感じるのか

皆さんはお金をたくさん稼いでいる人をどう思いますか?

誰もがうらやむ大富豪は別として、身の回りでちょっと見かけるような高級外車を乗り回したり、

高価なアクセサリーをつけて楽しんでいるような人達のことをイメージしてみて下さい。

そうした人達に「いいな、自分もいつかそんな風にお金が稼ぎたいなぁ」とポジティブな感覚を持つ人がいる一方で、

「あんなに見せびらかして…。どうせ悪い稼ぎ方をしているに違いない」などというネガティブな感覚を覚える人も珍しくないのではないでしょうか。

私は、少なくとも自分から見て「荒稼ぎ」と感じるようなお金の稼ぎ方に対して、あまりよくない感情を昔から抱いてきていました。

でも今、自分が自分の日銭を稼がなくてはならない自営業の立場になってからというもの、

このネガティブな感情が今度は自分がお金を稼ごうとする際の罪悪感として私の前に立ちはだかるようになりました。

はたしてお金をたくさん稼ぐことは悪いことなのでしょうか。


冒頭で、私はあえて大富豪の話をいったん脇に置きました。

なぜそうしたかというと、皆がうらやむぱっとイメージしやすい大富豪の人達の稼ぎ方は、

ほとんど全人類といっていいほどの人達に恩恵をもたらしうる商品やサービスを提供していることが多いからです。

この偉業に私はネガティブな感情を抱くことはありません。むしろ羨望の眼差しで見つめています。

要するに私はお金を稼ぐこと自体をネガティブに感じているわけではありません。

どうやらそこには「どうやってお金を稼いでいるか」というプロセスが関わっているようです。

例えば何の科学的根拠もない健康商品を、あたかも効果があるように見せかけて高額で売りつけるような商売にはネガティブさを感じます。

ただよくよく考えればそうした高額商品販売のビジネスであっても、顧客と販売者のニーズがマッチしているのなら他人がとやかくいう筋合いはないようにも思います。

一方で、顧客と販売者のニーズがマッチさえしていればなんでもいいのかと言われたらそうでもなく、この原則でいけば世の中のあらゆる詐欺は容認されるということになってしまいます。それは何か違う気がします。

商売において顧客と販売者のニーズをマッチさせることはあくまでもお金を稼ぐための条件の一つに過ぎず、

何を目指してその商品やサービスを提供しているのかというビジョンが大事なのではないかと思うのです。

大富豪にならえば、そのビジョンが「人類貢献できているかどうか」が重要です。

でも私達はたとえを「人類貢献」できている商品やサービスで稼いでいたとしても、

「荒稼ぎ」と感じられるような金額を稼いでいる人に対してはやはりネガティブな感情を感じてしまいがちです。

しかしそのネガティブの源泉は、「何をよいと感じ、何を悪いと感じるかという自分の中での善悪のものさし」なのではないでしょうか。

その人が自分にとってどれくらい身近な存在かも関係してくるように思います。絶対的なものではなく、結構うつろうもののような気がします。

言い換えれば、「お金を稼ぐことが悪い」と感じる時、そこには個人的な感覚が入っていることが多い、ということです。

万人に共通する感覚から生じているとは限らない、ということです。

逆に言えば、万人に共通するポジティブな感覚に支えられた商品やサービスであれば、

理論上は何のネガティブ感情を感じることなく商売を展開することができるということになります。

しかし人々の善悪のものさしはそれぞれに違います。最大多数のものさしに一致させることはできても、

すべての人のものさしに一致させるようなビジョンを持つ商品やサービスを提供することは不可能に近いと思います。

だからこそお金を稼ぐ商売というものは、

ある程度の反感はあったとしても仕方がない中で、

それでもそれを提供し続けることができるかどうかという想いを支えるビジョンが大切になってくるのではないかと思います。

それがあれば少なくとも自分の中での罪悪感は薄まります。

それでも罪悪感がなくなりきらないのは、集団から離れることへの恐怖もあるのかもしれませんね。

お金を稼ぐことを悪いと感じてしまう自分を何とかしたいと思うのであれば、

自分自身の想いや価値観を見直すことが必要な作業ではないでしょうか。

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