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男だって化粧もネイルもするんです。
僕の父は最近の若者男子が化粧をしているというのをテレビで見て、鼻で笑っていた。きっと、『化粧は女性がするもの』という固定概念から自然に出た反応なのでしょう。
だが父よ。あなたの目の前にいる息子の僕も、時と場合によっては化粧をしているのだぞ。
そう言ったら腰を抜かされそうだったので、叫ぶのは心の中でだけにした。僕は日常的に化粧しているわけではないけれど、コロナ前は外出をする際によく化粧をしていま
北川眞也さん(三重大学人文学部准教授)前編・1 働かないですべてが欲しいーイタリア、反労働という叙事詩
オペライズモとは何か
杉本 北川さんが翻訳されたビフォ(フランコ・ベラルディ)さんによる本書のタイトルは『ノー・フューチャー─イタリア・アウトノミア運動史』(廣瀬純氏と共訳、洛北出版、2010)。文字通りセックス・ピストルズの曲からのものですね。
北川 パンクですね。まさに。
杉本 そのピストルズの曲のタイトルは『ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン』ですが、歌のキモは「ノー・フューチャー」という節
《ユートピア》に出会った男/海老原弘子
『石川三四郎 魂の導師』を巡って、スペインのアナキズムがライフワークの海老原弘子さんにエッセイをご寄稿いただきました。(虹霓社編集部)
スペインのアナキズムをライフワークとする私が石川三四郎に興味を持ったのは、スペインのアナキズムの源流「第一インターのアナキズム」の重要人物ルクリュ家と交流があったと聞いたからだ。亡命者として欧州に辿り着いた石川に支援の手を差し伸べたポールの父親は、著名なアナキス
「NHK出版新書を探せ!」第6回 近代の「民衆暴力」から何を学ぶか?――藤野裕子さん(歴史学者)の場合〔前編〕
突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。
「NHK出版新書を探せ!」第8回 アメリカ例外主義に別れを告げて――三牧聖子さん(国際政治学者)の場合〔前編〕
突然ですが、新書と言えばどのレーベルが真っ先に思い浮かびますか? 老舗の新書レーベルにはまだ敵わなくても、もっとうちの新書を知ってほしい! というわけで、この連載では今を時めく気鋭の研究者の研究室に伺って、その本棚にある(かもしれない)当社新書の感想とともに、先生たちの研究テーマや現在考えていることなどをじっくりと伺います。コーディネーターは当社新書『試験に出る哲学』の著者・斎藤哲也さんです。
香港の罪が中国で裁かれる「逃亡犯条例」|周庭
香港の社会運動家・周庭(アグネス・チョウ)さんの連載『御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記』。今、香港を騒がせているのが「逃亡犯条例」の改定。香港・マカオ・台湾の犯罪者を、中国に引き渡し可能にするという条例です。香港の法的な自立性が脅かされつつある背景について語ります。(翻訳:伯川星矢)
御宅女生的政治日常――香港で民主化運動をしている女子大生の日記
第25回 香港の
【着物旅行記】着物で歩くレトロな街 尾道(広島県尾道市)
こんにちは、着物コーディネーターさとです。
少し間が開きましたが、着物旅行記の続きを書こうと思います。
私の夫の実家、愛媛県八幡浜市から少し離れ、
今治市に一泊してから広島県尾道市に行きました。
(移動手段はレンタカーです。)
尾道は観光スポットとしても有名ですし、
どんな街なのかご存知の方も多いとは思うのですが、
一言で表すと「高低差の激しい街」だと私は思っています。
北側に山、南
#01 尾道編① 瀬戸内屈指の観光地の次なる変化
風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。
広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、「尾道デニムプロジェクト」や高感度な複合施設「ONOMICHI U2」など、地域発信型の取り組みを次々と打ち出し、
#01 尾道編④ “観光で行く街”から“住みたい街”へ
風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。
広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、地域発信型の取り組みで、大きな注目を浴びています。
尾道に新たな人の流れを呼び込んだ複合施設「ONOMICHI U
本屋を旅する店の日々 2019.2.27 尾道旅行3日目
9時くらいに起床。一階のあくびカフェに行き朝飯を食べる。前日と同じ和定食。やっぱり美味しい。チェックアウトをして山を登る。
申し訳ない連絡が入る。完全に自分のせいなので謝って行動を直していくほかないのだが、そもそもの互いのスタンスの違いに根本原因があると悟る。自分はやっぱり鈍感で、や、鈍感というか気付けるセンサーはあるのだけどOSが大雑把なことを是としているというか細かいことは気にしないことを良
【翻訳】結婚(エマ・ゴールドマン)
訳者より:去年翻訳して、未完成のまま眠らせていたのですが、もったいないので公開します。アナーカ・フェミニスト、エマ・ゴールドマンによって1897年に書かれたものです。
原文:Marriage by Emma Goldman
結婚。どれほどの悲しみが、悲惨が、屈辱が――どれほどの涙と呪いが――どんな苦しみと煩悶が、この言葉によって人類にもたらされたことか。そのそもそもの初まりからまさに今日現在ま