古屋淳二|虹霓社

静岡・朝霧高原の小さな出版社。つげ義春公認グッズ、書籍:新刊『放浪の唄ーある人生記録』(高木護)『杉並区長日記ー地方自治の先駆者・新居格』、『石川三四郎 魂の導師』(大澤正道)、DVD『山田勇男・湊谷夢吉 銀河画報社映画倶楽部全作品集』、育児+田舎暮らし、虹ブックス共同管理人。
    • 地方で出版社をつくる

      東京から地方に移住して出版社というものを未経験で始めてしまったお話し。

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    【B品】杉並区長日記ー地方自治の先駆者・新居格

    【こちらはB品となります】 B品とは:書店から返品されて戻って来た本で、書店店頭で本体が少し焼けたり、汚れたり、カバーが擦れたりしているものです。本文を読むのは全く問題ないのですが、汚れや傷みなどがあるため「B品」として値引きして特別に販売するものです。なるべく汚れがないものからお送りするようにしております。なお、新品をご希望の方は下記ページにてご購入くださいませ。 <新品> https://kougeisha.theshop.jp/items/17286904 ◉戦後はじめて杉並区民が選んだ区長はアナキスト⁉ 敗戦後の廃墟と混沌の中、日本一の文化村を目指して杉並区の初代公選区長に就任、政治・行政の旧弊打破に挑み、小地域からの民主主義を掲げた破天荒でユニークな〝アナキスト区長〟新居格。彼が目指した理想の地方自治とは。区長在任わずか1年、苦闘の記録が約40年ぶりに待望の復刊。 ◉地方行政・地方自治の先駆者として 忘れられた文筆家・新居を、地方自治・地方行政、まちづくりの視点からの復権を試みた小松隆二氏(慶応大名誉教授)による渾身の書き下ろし小伝「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績−典型的な自由人・アナキスト」ほか、ユートピアンであった新居の知られざる一面を当事者が綴った大澤正道氏によるエッセイ「新居格と「世界の村」のことなど」の2編を合わせて収録。 ・(杉並)区には学者、文化人、知識人達が多く在住しているのであるから、わたしはゲーテや、シラーや、ヴィーラントやリストの住んでいたワイマールのような、芸術的香気の高い地区にしてみたいと夢みた。 ・そうした夢の設計が、どの程度にまで実現するか、それともしないか、神様でないわたしには分からない。でも、わたしには夢みるものがあるのでなければ、わたしは区長なんかになっているのはいやだ。 ・天下国家をいうまえに、わたしはまずわたしの住む町を、民主的で文化的な、楽しく住み心地のよい場所につくり上げたい。日本の民主化はまず小地域から、というのがわたしの平生からの主張なのである。(本文より) ・本体1600円+税 ・B6判/並製/272頁 ・ISBN978-4-9909252-0-8 C0095 〔著者〕新居 格/にい いたる/1888-1951 徳島県板野郡斎田(現鳴門市)生まれ。東京帝大卒業後、読売、大阪毎日、東京朝日の各新聞社で活躍。退社後、作家、評論家としての地位を築く。「左傾」「モボ」「モガ」などの造語を生み出す。1920年代半ばからアナキズム陣営の先頭で評論活動を行う。協同組合運動(生活協同組合で知られる賀川豊彦は従兄弟)にも実践的に関与したほか、バール・バック『大地』の翻訳など。時代が悪化する中でも、できる限り戦争協力は避け、あえて街や市井の人の暮らしなどの日常を描き、ささやかな抵抗を試み続けた。 戦後すぐ東京都西部生活協同組合連合会の会長に就任。47年には日本一の文化村を目指して杉並区長に立候補し当選。しかし健康がすぐれず、また区議会や行政に失望してわずか1年で辞任。51年に脳溢血のため永眠。享年63。 〔小伝〕小松隆二「〝地方自治・地方行政の鑑〟新居格の生涯と業績−典型的な自由人・アナキスト」 〔エッセイ〕大澤正道「新居格と「世界の村」のことなど」 〔カバー・表紙デザイン〕成田圭祐(Irregular Rhythm Asylum) 〔企画/編集/本文組版〕古屋淳二(虹霓社)
    968円
    虹霓社/コウゲイシャ
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    高木護『放浪の唄 ある人生記録』

    最後の放浪詩人・高木護の原点 人間賛歌の自伝的エッセイ復刊 九州一円の野山を放浪しながら、その日暮らしの日雇い仕事。闇市番人、露天商、ドブロク屋、立ちん坊、人夫…。社会の底辺で出会った哀しくも愛すべきニンゲンたちとの交流をユーモラスに描き、放浪詩人・高木護の名を世に知らしめた出世作。半世紀ぶりに復刊。 稀有な放浪経験をもとに人の在り方を鋭く問うた『人間浮浪考』『人夫考』『野垂れ死考』など数々の優れたエッセイを遺した詩人の原点とも言える名編。しあわせなんてそこらにころがっているー放浪の末に高木がたどり着いた人間/自然讃歌は、生き方を忘れた私たちへの希望の唄である。 「わたしのような、何の取柄もない男の生き方は、一つしかない。 どんな逆境でも、のんべんだらりと、それなら、それになりきって、ささやかなたのしみを見つけることだ。」 「ニンゲンなんて、おもしろく、おかしく生きるが儲けではないか。」(本文より) 【仕様】 B6変型判/350ページ/並製 発行日:2022年5月20日 【解説】 澤宮優「放浪詩人は戒める」より 「今、世の中の歯車がとめどなく狂っていると感じるのは私だけではないだろう。〔…〕その原因を見つけるのは簡単ではないが、戦後の歩みが正しかったのか考察するときに、高木が書いた著作を読むことで得られるものは大きい。そのスタートは勿論『放浪の唄』である」 「地位、学歴、金銭、人は余計なものを持ちすぎる。天にいる高木から「今は本物の人間は一人もいない」と喝破されないよう戒める必要がある。これから高木の数多くの著作は燦然と輝き、私たちを魅了し、ひとつの生きる道筋を示してくれる」 【著者プロフィール】 高木護 (タカキ マモル)  1927(昭和2)年に熊本県山鹿市(旧鹿本郡鹿北町)に生まれる。就職した博多の丸善書店で文学と出会い、詩や小説を書くようになる。1944(昭和19)年、陸軍気象部に少年軍属として入隊。南方戦線でマラリアに罹り九死に一生を得る。復員後は後遺症に悩まされ職に就けず、放浪の旅に。農家の日雇いをはじめ、劇団役者、闇市番人、露天商、ドブロク屋などで糊口をしのぎ、福岡県久留米市の詩人・丸山豊の詩誌『母音』で詩作を本格化させる。同人には松永伍一、川崎洋、谷川雁、森崎和江らがいた。  1954(昭和29)年、初の本格的な詩集『夕御飯です』刊行。翌年頃から、ときおり町で立ちん坊や乞食見習い、拾い屋等をしながら、九州の野山をひたすら歩く。この経験が後に『野垂れ死考』『木賃宿に雨が降る』など数々の作品を生む。北九州・八幡の労働下宿で人夫をしていた1963(昭和38)年、雑誌『女性自身』で特集が組まれ、同誌を読んだ女性と結婚し上京。詩人・文筆家としての道を歩んでいく。  1965(昭和40)年、自伝的エッセイ『放浪の唄ーある人生記録』を発表、反響を呼ぶ。以降、『天に近い一本の木』『鼻歌』などの詩集、『人間浮浪考』『人夫考』『あきらめ考』『忍術考』などのエッセイ集を次々と刊行する。  九州一円の放浪(高木は「ぶらぶら歩き」と呼ぶ)や人夫仕事の体験を元に、どん底で生活する人間の哀しみと逞しさ、明るさ、愛しさをユーモアを交えて描いた。〝敢然と用を果たさない〟 高木が放浪の末にたどり着いた思想は、我々の足もとを揺さぶる。自由と反骨の人。2019年、急性心不全のため逝去。享年92歳。 【目次】 放浪の唄 プロローグ 働きはじめる──葉ちゃん─その他のこと 十六歳の陸軍軍属──葉ちゃんの自殺と南方転属 十七歳のスパイ──とマライ娘 終戦・重労働刑二ヵ月──武装解除と軍事裁判 死の島の抑留生活──飢えとたたかった死の島レンバン島 ふるさとに帰る──両親は既に亡く喀血する体で鍬をもつ おなごはこわい──飢えに泣く幼い兄弟のために作男になる 村でのいろいろのこと──ジープのハヤノ先生 口へらしのために家出──わたしは卑怯といわれてもいい チャンバラ劇団の役者になる──劇団脱走・新劇団創立・スターの死 熊本市のバラック長屋に住みつく──政治結社理想協会の松介氏 担ぎ屋になる──闇屋のはじまり、はじまり 闇市場番人になる──わたしは、弱虫だ 飴屋の手伝いをする──花びらのような雪が降る 屋台店を共同経営する──満天の星は美しかった 古物商を兼ねる──古下駄の唄 易者になる──人生なんて 焼き芋屋になる──ミッチも好きだ 再び村のこと──ストップ、出来ない 豚小屋番人になる──おもしろく、おかしく生きるべし 趙家顧問になる──凄い小娘たち 金属回収業をはじめる──バサ、テツ、イモノ、ナマリ プレス工場の重役になる──重役とは? ボロ選別工になる──気の向くままに ポン引きになる──それもおもしろいじゃないか 紙芝居屋になる──奥サンと女房 ドブロク屋をはじめる──人夫の神様のような 飲食店をやる──オール密造酒だ 露天商になる──サッちゃんのオッパイ 印刷工になる──愛が見えない 村へ逃げ帰る──弱虫も重病である タブシバ工場を共同経営する──水車は、ひねもすカッタンコットン 座元になる──旅芸人の娘たち トラック助手から、三輪車助手に格下──事業は五万円の車から 石工見習になる──嫁ごをもらおう 隠坊になる──芋生の源ヤンは、トンネルの番兵 最後の家出──永遠にさようなら 立ちん坊になる──イッちゃん、遊ぼうよ 乞食に弟子入りする──師匠のシャッポ君の乞食訓 唄い屋になる──デッカイキボウノクモガワク 拾い屋になる──歩きながらの昇天 パチンコ屋の用心棒になる──趙家の娘にまた逢った 三助になる──汝の名は男なり、アーメン! 木賃宿に住みつく──一発百円の夜の天使 旅館番頭になる──おなごの歴史は、アベック旅館から 飯場人夫から同帳場になる──出ツラーめし代と酒代=おけら 下請け会社の人夫になる──谷川雁と森崎和江夫妻 労働下宿の人夫になる──ドン底には、底がある 結婚──さらば九州よ 独りごと──または結論 あとがき 【解説】放浪詩人は戒める(澤宮 優)
    2,200円
    虹霓社/コウゲイシャ
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    石川三四郎 魂の導師

    ーー吾等の生活は地より出で、地を耕し、地に還へる、是のみである。之を土民生活と言ふ。真の意味のデモクラシイである。地は吾等自身であるーー(石川三四郎「土民生活」) 幸徳秋水、大杉栄と並んで日本のアナキズム運動の先駆者と称されながら今や忘れられた思想家・石川三四郎。エドワード・カーペンター、エリゼ・ルクリュ、田中正造を生涯の師と仰いだ石川の思想を深化させたのは七年に及ぶ亡命先のヨーロッパでの百姓生活だった。その思想は「土民生活」に昇華し、後半生は東京郊外で農耕と共学の半農生活を実践した。戦争下にも自給自足の土民生活を続け、八十年の長き生涯を少数者として生き抜いた。 その石川が晩年に放った〝光と薫〟を一身に受けた著者が、評伝の枠を超えて著した一巻の紙碑、ここに復刻。 解説は森元斎。 「石川の思想や行動には、未だにくめども尽きぬ源泉が噴出している」(本書解説より) *本書は1987年にリブロポートより刊行された『石川三四郎ー魂の導師ー』(大原緑峯名義)に「新版あとがき」及び「解説」を加えて復刻したものです。    ×   ×   × 今や「石川三四郎」と聞いてもピンと来る方はあまりいらっしゃらないかと思います。それは、同じ平民社の幸徳秋水や大杉栄が若くして権力から抹殺されたのと違って80歳まで生き抜いたことや、自分の思想を広めることを第一に考えなかったからかもしれません。 森元斎さんが解説で書いてくださっています。「全てにおいて奇跡的なタイミングで、戦後まで生き延びた石川は、少数者であり続けた。そこに石川が人生をかけて生きた思想を見出すことができる」と。石川が百姓生活を実践した欧州亡命から帰国して100年。少数者になることを厭わず、後半生を〝地〟とともに生きようと半農生活を実践した「忘れられた思想家」をこの評伝で知っていただければばうれしく思います。 【仕様】 B6判/234ページ/並製 発行日:2020年8月31日 【目次】 Ⅰ 美しい死顔 一生勉強おし/別れの日に/思い増す人/光と薫の紙碑を Ⅱ 家を離れ、恋に破れる 利根川の産湯につかる/たらい廻しの書生生活/一波が万波を呼ぶ/永遠のペアトリーチェ Ⅲ 十字架と社会主義 黒岩涙香の秘書として/「いささか犬王だね」/飛躍する魂ー徳富蘆花/飛躍する魂ー木下尚江/ 師田中正造と共に/十字架は生命/監獄という道場 Ⅳ 流人、ヨーロッパへ 「虚無主義者」となる/ミルソープへの巡礼/「一人前になれた!」 Ⅴ 深く、静かに土着する 西欧文明を疑う/帰国第一声/半農生活に入る/美の革命へ/「法の如く修行する」 Ⅵ 天皇と無政府主義者 昭和二十年八月十五日へ/今上天皇を擁護する/「心底を永遠に据える」 あとがき 新版あとがき 石川三四郎・年譜 [解説]大澤 正道『石川三四郎ー魂の導師ー』について/森 元斎
    1,650円
    虹霓社/コウゲイシャ
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    つげ義春トートバッグ「ねじ式」新

    当社大人気の「ねじ式」Tシャツと同じ柄のトートバッグを作りました。 カラーはブラックとカーキの2色。 公認グッズの証としてつげ義春氏がふだん実際に使用している落款を一枚一枚布に手押しをしてタグを製作、さらにそれを一枚ずつ手作業で縫い付けしたという、他のT式シャツ同様、オリジナル布製品も手がける虹霓社ならでは手の込んだ一品。 【発送につきまして】 ・当店は基本的にクリックポスト(日本郵便)にて配送するため、日時指定はできません。  *クリックポストのラベルには内容品を記載いたします。 ・プレゼント包装は承っておりません。 ・個人情報保護や経費削減により納品書は同梱いたしません。 どうぞご了承くださいませ。 <商品仕様> 内容量:約10L サイズ:本体:約W360×H370×D110mm、持ち手:約25×560mm 幅36cm×高さ37cm×マチ12cm×持ち手長さ55cm 素材:コットン100% (12オンス) *MARKLESS STYLE(TR-0105)キャンバストートM使用 【取り扱い上のご注意】 ●プリント部分に直接アイロンをあてないでください。 【返品・交換について】 お客様都合(サイズ違いなど)によるキャンセル・返品・交換、また商品到着後5日以上経過した商品、お客様自身が使用された商品につきましては返品できかねますので、ご了解ください。 商品に汚れ、縫製不良等がある場合は、大変お手数ではございますが、商品到着後5日以内にご連絡の上、送料着払いにてご返送下さい。新しい商品をお送りさせて頂きます。 ※品切れの場合はご返金いたします。 【商品画像(カラー)について】 お客様のパソコンのモニターの特性や設定により、商品の色や素材感については若干実物との違いが生じる場合がございます。
    2,700円
    虹霓社/コウゲイシャ
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【6/19まで全文無料公開】『杉並区長日記 地方自治の先駆者 新居格』

区長日記区長はスタンプ・マシンなり わたしは、当選し就任すると早速、議長、副議長のところへいつ挨拶に行きますか、ときかれた。わたしはもちろん、「ノー」とはっきり…

500

地方で出版社をつくる【其の七】新刊を出す

其の六で書いた復刊の本がようやく5月末に刊行(予定)できることになった。題名は『放浪の唄ーある人生記録』。最後の放浪詩人と言われている「高木護」の名を世に知らし…

地方で出版社をつくる【番外編】山のなかに読書室をつくる

昨年7月に「山の読書室/虹ブックス」という私設図書室+コワーキングスペースを夫婦で始めた。冬に入り、朝霧高原はあまりにも寒いので(だから夏は最高)、予約営業(事…

地方で出版社をつくる【其の六】復刊書籍の許諾を取る

日本における著作権の保護期間は、著作者の死後70年と著作権法で定められている(2018年12月以前は50年間だったが改「悪」されてしまった)。だから、基本的に死後70年が経…

《ユートピア》に出会った男/海老原弘子

『石川三四郎 魂の導師』を巡って、スペインのアナキズムがライフワークの海老原弘子さんにエッセイをご寄稿いただきました。(虹霓社編集部) スペインのアナキズムをラ…

地方で出版社をつくる【其の五】版元ドットコムのこと

久しぶりの更新になってしまった。さて今回は版元ドットコムのお話。 小さな出版社を始める人は、そもそも出版社など本に関わる仕事の経験があるケースが多いと思う。書店…