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札幌で人文社会系のインタビュー活動をしています。自由と社会を軸に考えつつ、時々、道外にも取材に行っています。マガジンも充実中。 「インタビューサイト・ユーフォニアム」運営。サイトURL https://www.kenjisugimoto.net/

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あれから1年(ぶっちゃけるはなし)

7月30日 火  考えてみれば亡き母。昨年のいま時期、ショートスティからコロナをうつされて戻ってきて以来寝たきりになり、自宅で2週間余り在宅療法、病院で中心静脈療養入院二ヶ月。そして秋に中心静脈療法できる老人ホームに移ってから今年の3月8日になくなった。その原因の頃から1年過ぎたことになる。確かに去年のいま時期は自分も口から物を取ることを拒絶したままの母には狼狽させられたし、移り先として本当に良かったかと多少疑念も思わざるを得ない老人ホームで力尽きる今年の3月まで、同居が半世

    • 鳥獣戯画 京都高山寺展 北海道近代美術館

       北海道に日本のいわばマンガの、あるいはアニメのオリジンである鳥獣戯画図(正確には、鳥獣人物戯画)がやってくるというので、午前の仕事だけの日。自分はバイト終了後に早速北海道近代美術館に見学に行ってきました。   今日から絵巻の甲の部分の後半から最後の部分。特に一般にいちばん馴染みのある部分の実物を拝見しました。ちなみに実際には「鳥獣人物戯画」というのが正しく、絵巻は”甲乙丙丁“の四つに分かれていまして、甲部はマンガの原型と言われる我々がよく知るウサギ、カエル、サル、キツネな

      • 熊野旅行記(2012年3月)

        2012年3月23日金曜日 熊野旅行記 久しぶりの書き込みです。 この3月19日から3泊4日にて和歌山県熊野地方の熊野古道を歩いてきました。 中世より由緒ある中辺路歩きです。 今回はツイッターを通して知り合った地元にお住まいのarahikiさんによる全面的な古道歩きお付き合い、3泊4日の宿泊提供とお食事、そして各種のお付き合い、車での白浜温泉や新宮、地元の歴史的な場所へ連れてくれたりなど、本当に何かと良くしてくれました。ネットで興味や関心、人柄などはおおむね相互に理解が

        • 京都旅行最終日ー広隆寺、西本願寺

          5月24日 金  さすがにあちこちずっと寺などを見て周り、今日は特に太秦にある広隆寺に行けるくらいでいいと思ったが。なぜか国宝第一号となった超素晴らしい半跏思惟像(奈良・中宮寺の半跏思惟像と並び立つ)超素晴らしい古刹であるにもかかわらず、京都の観光誌含め、真面目な古寺ガイドブックにおいてもほとんど広隆寺には触れられず、また京都の著名なお寺たちもいまや時勢柄か、美麗なホームページを作っているのに、広隆寺はHPも作っていない。古本含めて情報を漁ると重要・国宝クラスの素晴らしい仏像

        あれから1年(ぶっちゃけるはなし)

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        • 認知症の母親の介護日記シリーズ
          17本
        • アナキズム、人文地理学研究者インタビューシリーズ
          46本
        • 旅行記
          10本
        • NPO読書会 プレゼン資料
          8本
        • 訪問と居場所 漂流教室 相馬契太さん インタビュー
          10本
        • 認知症母との日々
          15本

        記事

          京都旅行4日目ー六波羅蜜寺、京都国立博物館、智積院、相国寺

          5月23日 木 今日は踊り念仏の開祖、空也上人のリアルな立像、そして人々がよく知る平清盛像を拝観できる六波羅蜜寺から。市内近郊、交通機関の混雑を避けて歩いていきます。でも思った以上には近くということはなかったのではないかと。 ・六波羅蜜寺  やはり空也上人立像と、御教本を持ちこちらを見ている平清盛像は大変リアルで素晴らしかった。空也上人は思ったよりも背中が曲がり杖を持っておられ、有名な「南無阿弥陀仏」6文字の言葉が仏となって口から出ています。  平清盛像もやけにリアルで素

          京都旅行4日目ー六波羅蜜寺、京都国立博物館、智積院、相国寺

          京都旅行3日目ー大徳寺、永観堂、南禅寺

          今日はまず特別拝観がある大徳寺へ向かう。京都駅からはバスで50分あまりあるから結構遠いと言えば、遠い。朝、京都市バスで9時ごろに三十三間堂や清水寺へ向かう修学旅行生などが列をなして並んでいるのでこれは大変だと思ったが、幸い大徳寺に向かう北大路は座れるくらいには並んでいない。それでも駅河原町、河原丸田町あたりから結構人は乗り込んでくる。99年にバスを利用して観光の移動した時も、自分を含め観光客に地元の人はかなり混雑に巻き込まれてるなと思ったし、その辺は地元のひとも複雑な思いが多

          京都旅行3日目ー大徳寺、永観堂、南禅寺

          京都旅行2日目ー比叡山延暦寺、銀閣寺

          5月21日 火  今日も京都は天気が良い。我ながら晴れ男だと思う。 今日は比叡山へ。八瀬比叡山山口というところまで電車で行って、そこから急峻な山坂をケーブルカーとロープウエーで登ると比叡山の延暦寺東塔前に着く。  比叡山は本当に鬱蒼とした大きな山で、京都と滋賀県にまたがっている。開祖・最澄の力に驚かされる。平安朝を造営した桓武天皇に特に気に入られたが、当時の仏教主流派であった奈良の南都六宗には嫌われ、天台宗開祖として奈良仏教と対峙する(桓武天皇も政治化した南都六宗の奈良を遠

          京都旅行2日目ー比叡山延暦寺、銀閣寺

          京都旅行 Part1

          前日 明日から京都。二週間予報とさいわい違って。比叡山ふもとの修学院離宮や、比叡山に行く火・水曜も天気は悪くならないようで安心しました。  京都はインバウンド観光客が今年特に多いようなので、そこも素朴に不安なのと、やはり歴史の堆積する重さに歴史が明治以降の北海道札幌に生まれ育った者には「うわ〜」というものがあります。変に予習しすぎると。今回は短期滞在も含めると三回目ですが、4泊5日と結構長期滞在。 どうしてもお寺巡り中心ですが、何しろ京都は平安時代初めの天才、空海の真言密教

          自民党政治の変容 中北浩爾 〜 宇野重規「保守とリベラル」七章、終章の付録資料として。

          岸信介と小選挙区法案の挫折 1955年、左右両派の日本社会党、10月に再統一 11月に日本民主党と自由党が合併し、自由民主党を結党。 55年体制の成立をもって、階級対立が政党システムの形状を規定することになった。 保守合同を後押ししたのは財界(経団連、日経連、同友会(経済同友会)日本商工会議所) 社会党を主導したのはマルクス主義に基づく左派社会党(階級闘争を標榜する総評とその支援を受けた穏健左派の全労(社会党右派)。 1959年、社会党は安保改定をめぐる論争を一因

          自民党政治の変容 中北浩爾 〜 宇野重規「保守とリベラル」七章、終章の付録資料として。

          宇野重規 日本の保守とリベラル 第七章〜終章

          1979−1980年 日本の戦後保守主義の転換点 全ては1979年に始まった? ・イデオロギーから市場化と宗教の時代の始まりの年  この年は世界にとってと同様、日本の保守主義にとっての大きな転換点だった。  この転換を総理大臣であった大平正芳の政策研究会を中心に考えてみたい。  1979年はイギリスでサッチャー政権が誕生し、中国で鄧小平による開放政策が本格化するなど、その後の市場化への流れを加速する重要な転換の年であった。同時にイランでホメイニ革命が起き、ソ連のアフガニス

          宇野重規 日本の保守とリベラル 第七章〜終章

          3月10日〜11日 母の通夜から告別式

          3月10日 日 母のお通夜を迎える。参列者、兄夫婦と甥夫婦(若い、30才くらい)当別の叔父と叔母。お二人とももう90超えなので、当別のような遠隔地から来ていただいたのは心苦しい。当別の福祉施設「ゆうゆう」のかたがわざわざボランティアで車椅子の叔母を一緒に連れて参列いただいた。地域福祉の力量を見る思いだ。  読経をしてくれた真宗の僧侶も非常に若かった。甥の年齢とそんなに変わらない、三十いくか行かないか、だろうか。  なんか読経がシャウトのようで、ありがたみが薄い。そんなお経を

          3月10日〜11日 母の通夜から告別式

          今月8日に亡くなった母の2月訪問雑記

           先週金曜日の朝起きたら深夜に老人ホームからなん度も連絡が入っていた。慌てて折り返したら母が亡くなったとのこと。今の寝たきり状態7ヶ月に及ぶ97歳の母に取れば、むしろ相当頑張っていた方だが、殆ど当日というか、前日木曜日に面会に行き、変容が感じなかったので、突然の感は否めず。やはりびっくりはした。一連のセレモニーも終わり、看取ったあとの心境は改めて書きますが、直近先月の面会メモ日記をこちらに転載します。   2月17日 土  母の見舞い。やはり普通の意味でコミュニケーションが

          今月8日に亡くなった母の2月訪問雑記

          宇野重規 「日本の保守とリベラル」第五章 丸山眞男における三つの主体像(後編)読書会用

          宇野における 丸山眞男の主体像の変遷 国民主体(3節)→ 自己相対化主体(4節)→結社形成的主体(5節) 3.主体とナショナリズム (P.145〜156) 主体とナショナリズム⇨ 『日本政治思想史研究』の第三論文の位置付けとも関わる。 ※主体とナショナリズムの関係は決して自明ではない。 丸山は戦中から戦後しばらくの時期まで執拗にナショナリズムの問いを続けている。(「福沢における秩序と人間」(1943)「超国家主義の論理と真理」(1946)、「陸羯南ー人と思想」、「日

          宇野重規 「日本の保守とリベラル」第五章 丸山眞男における三つの主体像(後編)読書会用

          母の97歳の誕生日

          2024年1月18日 木曜  母が無事97歳の誕生日を迎えてくれた。バースディソングオルゴール付きのバースディカードを持って入居してる老人ホームへ。今日も基本変わりなし。昨年夏のコロナアクシデントで口から食事を取らなくなって、思いがけず寝たきりになったが、改めてことの経緯を整理しよう。 細かく書いていくので、ご容赦を。  昨年夏、僕が一泊二日で東京に赴くため、7月23日の午後から27日の午後まで3泊4日のショートスティを利用してもらった。帰ってきた日に送迎ワゴン車から降り

          老親日記ー続き(CVポート手術に立ちあう)

          9月20日 水  昨日は母のCVポート手術の日。琴似八軒の専門消化器病院に付き添うためにひさしぶりに入院先の病院へ。母に会うのももうひと月ぶり。ストレッチャーに寝てやってきた母は端的に寝たきり老人。でも変わり果てたとかという感じではない。ひと月前に比べるとやはり目がしっかり見開いている感じではないが、口調はそれなりしっかりしている。介護タクシーで向かう中、やっぱり「帰らせてほしい」と言われてしまう。「家で、外に出ないで静かに寝てるから」と。僕としては「そうだね、そうだよね」と

          老親日記ー続き(CVポート手術に立ちあう)

          介護シリーズ日記ーここ2日

          8月31日 木  もう8月も最終日だというのにやたらと暑い日だった。  母の入居できそうな施設の資料、G会病院の退院相談員から送ってくれた資料が届き、早速連絡。明日、有料老人ホームのほうを見学、説明を聞きに行く。IVH(中心静脈栄養)の仕組みを知るほどに不安も募る。中には「延命治療」という見方もあるようだ。認知症の進行した母の状態も心配、施設のありよう、施設の適応、点滴部分を自分で抜いてしまうのも心配。何より、それらの全体像を自分は全く見えない(母にも会えてない)、わから