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アナキズム、人文地理学研究者インタビューシリーズ

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アナキズムの気鋭の研究者、栗原康さんや、森元斎さん。 人文地理学研究者の原口剛さん、イタリアの労働運動、アウトノミア及び難民研究の北川眞也さんへの貴重なインタビューのまとめマガジン
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栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)前編・1 あらがう力を取り戻せ

              アナキズムとは? ――まずは率直にアナキズムとは何か?という…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)前編・2

           自分が持つとらわれから抜け出す ――「倫理」や「道徳」の起源がそこ…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)前編・3

             負債による奴隷化 ――なるほどね。2001年。そこからですか、…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)前編・4

大杉栄 ――では具体的に大杉栄さんの話を伺えればとおもいます。もともと大杉栄はふつうに軍…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)前編・5

              米騒動に学ぶ ――栗原さんの実質的な初の著書『永遠のアナキズ…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)前編・6

アナルコ・サンディカリズム ――なるほど。それで米騒動を見て、そのあと*サンディカリズム…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究・後編)1:思い込みは何度も捨てていい

              野枝、一度自分を殺す ――先ほどの話でいえば、伊藤野枝さんはエネルギーのある顔をしてますね。表紙の写真はいつ頃のものですか? 栗原:これは二十歳くらいですかね。 ――こんな言い方は何ですけど、*「足尾から来た女」みたいな感じで。ちょっとお百姓の娘さんみたいに見えますが、実はきれいな人ですよね。 栗原:きれいな写真もありますね。大杉と結婚した時は。 ――そう、きれいですよね。で、大杉がまた…。 栗原:すごく濃い感じの。 ――ええ。濃い感

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)後編・2

               アナキズムは完結しない ――ところで僕ね。全体読んでて思っ…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)後編・3

           書きながら自分も自由になっていく ――で、つまりこれだけ漂白された…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)後編・4

                浄土教の教え ――時宗の考えは鋭いところもさまざまあると…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)後編・5

                捨ててこそ ――なるほどね。でも、いくら中世といっても、…

栗原康さん(政治学者、アナキズム研究)後編・6

思い込みは何度も捨てていい 栗原:でも、そうなんですよね。一遍だと「人間じゃない、仏にな…

森元斎さん(アナキズム研究、哲学者)インタビュー・1 近代に覆われきれない土壌を探…

もとは東京出身の森元斎さん。縁あって福岡に行かれた後にご自分で探し、福岡郊外の古民家の住…

森元斎さん(アナキズム研究、哲学者)インタビュー・2

政治という位相と付き合う脚力 杉本 そうですよね。いやそうなんですよ。まあ問題意識として歴史の中ではそういう流れに対する付き合い方だよねという風に思える森さんのようなかたはいいんですけど(笑)、普通の人はほとんど自分自身がそこにコミットしてると思わされてると言っていいのかな。いや、それこそ選挙だって勝手に始めて何だ?(2017年11月)という話なんですけど。ボイコットしたいぜ、って。まあボイコットを呼びかけている知識人の人もいましたけど。 森 ああ(笑)。 杉本 実際、