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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2021年6月の記事一覧

2021年上半期ベストアルバム 10

2021年上半期ベストアルバム 10

毎年恒例の上半期ベスト。出勤時間が4月以降で変わったので取りこぼしてるアルバムもありそうなのだけども、ひとまずトップ10はこの10枚で間違いないだろうというものを選出。コロナ禍に作られた作品ばかりだし、その同時代性を少しは考慮しつつも、結局のところ”良いメロディ/良い歌”を少し変わったアレンジとか一貫した美学で聴かせる普遍的な作品たちを選びました。

10位 ヒトリエ『REAMP』

3ピースバン

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RIRI、Friday Night Plans、Doul、RAKURA……才能で海外と日本の壁を打ち破る本格派R&Bシンガー[Real Sound寄稿記事]

RIRI、Friday Night Plans、Doul、RAKURA……才能で海外と日本の壁を打ち破る本格派R&Bシンガー[Real Sound寄稿記事]

Real Soundに40回目の寄稿をしました。今回はJ-R&Bの今ということで、RIRI、Friday Night Plans、Doul、RAKURAの4人について書きました。細かく言えばジャンルはだいぶ違うはずですが、リズムとブルースを感じるのは共通項かと。

そこまでどっぷり詳しいジャンルでもないのでかなり勉強になるライティングでした。まだまだiri、SIRUP、向井太一がブイブイ言わせてる

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白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター~the pillows「RETURN TO THIRD MOVEMENT!
Vol.3」@福岡DRUM LOGOS

白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター~the pillows「RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.3」@福岡DRUM LOGOS

「白い夏と緑の自転車 赤い髪と黒いギター」という曲を知ってるだろうか。the pillowsが2002年8月にリリースした19枚目のシングルで10thアルバム『Thank you ,my twilight』にも収録されている楽曲。「Funny Bunny」や「ハイブリッド・レインボウ」ほどの知名度はなく、ライブアンセムとしても馴染みはない、ピロウズのシングルの中でも地味めな曲ではあるのだけども、初

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2021.06.17 山口一郎(サカナクション)「NF OFFLINE」@Zepp Fukuoka

2021.06.17 山口一郎(サカナクション)「NF OFFLINE」@Zepp Fukuoka

サカナクションのフロントマン山口一郎が単独で廻るZeppツアーの福岡公演2日目。事前に普段のコンサートとは異なるとアナウンスがあり、NFmember限定公演ということもあり、普段の規模感とは違うだろうとは予測できた。

※ここからネタバレたっぷり

フロアに入ると、壁に沿って何やら電飾のようなものが張り巡らされていることに気付く。ステージ上には部屋を模したセット。このライト、この画、見覚えがある。

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[Real Sound寄稿記事]Base Ball Bear小出祐介の現在地+小出祐介を経由して好きになった10のコンテンツ

[Real Sound寄稿記事]Base Ball Bear小出祐介の現在地+小出祐介を経由して好きになった10のコンテンツ

Real Soundに39回目の寄稿をしました。今回は6/6の「関ジャム」で初登場にてその解説巧者っぷりを遺憾なく発揮し、その他にも作詞家、評論家として、更に詩集のリリースやバンドとしての新曲リリースも予定されているBase Ball Bear小出祐介の現在地を解析したようなオタク記事となりました。

この記事を書きながら小出氏が薦めてたものってめちゃ多いなぁと改めて思う。なので今回、数えたらちょ

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SENSAにodol『はためき』のレビューを寄稿しました

SENSAにodol『はためき』のレビューを寄稿しました

HIPLAND MUSICが運営するWebメディア「SENSA」に記事を寄稿しました。本日6/9リリース、odolの4thフルアルバム『はためき』のレビューです。

純粋なディスクレビューの依頼は初めてだったので、とても嬉しい機会でした。誰に依頼されたわけでもない年間ベストをやり続けた甲斐がありました。個人的には、昔から雑誌やウェブで拝見していた兵庫さんや金子さん、今井さんや高橋さんも筆者に名を連

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6.7 くるりライブツアー2021@ Zepp Fukuoka

6.7 くるりライブツアー2021@ Zepp Fukuoka



くるり、久しぶりのライブツアーは5月リリースの新アルバム『天才の愛』を引っ提げてのもの。トランペットのファンファン脱退し、岸田繁(Vo/Gt)、佐藤征史(Ba)のいつもの2人に加えて、松本大樹(Gt)、石若駿(Dr)、野崎泰弘(Key)の5人編成。SEの中で5人がそろそろと登場し、立ち位置に着いて開演。

岸田による「こんばんはくるりです〜」の挨拶から間髪入れずに「琥珀色の街、上海蟹の朝」の渋

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最近外で書いたもの

うっかり忘れてましたがReal Soundに38回目の寄稿をしました。ミスチル桜井とB’z稲葉による、神VS神みたいな対談の解析です。

また、おゆさんによる年間ベスト企画への寄稿も公開されました。昨年の再生回数ベスト10なので、普段の選考とは違う無意識下の好みが反映されてると思います。
#音楽 #日記 #備忘録 #邦楽 #邦ロック #コラム #エッセイ #音楽コラム #ロック #JPOP #

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Base Ball Bear TOUR 「Over Drive」無観客配信ライブを観て「関ジャム」に備えたい

Base Ball Bear TOUR 「Over Drive」無観客配信ライブを観て「関ジャム」に備えたい

6/6の「関ジャム 完全燃SHOW」、スリーピースバンドのボーカル特集にBase Ball Bear小出祐介が出る。遂にか!という感じだ。何をもって遂に!なのかは自分でもよく分かってないのだけど、ベボベファンは心のどこかで抱えているんじゃないだろうか。「もっと評価されていいんじゃね?」「もっと推されていいんじゃね?」「もっと語られるべきバンドじゃね?」という思いを。イタくないファンが育ったためにあ

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2021年5月の色々(北九州未来創造芸術祭/ゲスの極み乙女。/アキナ×天竺鼠/野澤輸出のお笑い大喜利)

2021年5月の色々(北九州未来創造芸術祭/ゲスの極み乙女。/アキナ×天竺鼠/野澤輸出のお笑い大喜利)

北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs

北九州八幡東区にて開催された芸術祭。SDGsに関してはまぁ思うところ色々なくはないけれど、アートフェスティバルとして見ごたえ充分だったのでひととおり振り返っていきたい。会場は全てかつて栄華を誇ったスペースワールド駅の周辺。過去と未来が交差するような立地も含めてすごく良かった。

駅から降りると巨大な野菜と果物のバルーンが出迎えてくれる。写真だとずっ

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Maison book girl Solitude HOTEL【Streaming+(配信)】

Maison book girl Solitude HOTEL【Streaming+(配信)】

まさか1週間のうちに2度も解散ライブの感想を書くことになるとは、と動揺している。と書き出してはみたものの、4月の全曲披露ライブの頃からTwitterやホームページで漂っていた不穏さを考えれば薄々は分かっていたことでもある。ライトファンな僕でさえそうなのだから、ヘヴィリスナーたちはそんな現実に戸惑いつつ、拒否しながらも受け入れる姿勢を整えていたんじゃないかと思う。何を仕掛けるか分からない活動スタンス

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