マガジンのカバー画像

ままならない人生を語らう共同マガジン

53
生きるのがへたっぴな私たちのためのマガジンです。自分の悩みや現状を書いたり、支援制度の情報をシェアしたり、それらを通して自分は一人じゃないと感じられたら良いなと思っています。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事
「ままならない人生を語らう共同マガジン」はじめます

「ままならない人生を語らう共同マガジン」はじめます

タイトルは
「ままならない人生を語らう共同マガジン」

生きるのがちょっとへたっぴな私たちのためのマガジンです。自分の感情や現状を書いたり、支援制度や居場所カフェの情報をシェアしたり、それらを通して自分は一人じゃないと感じられる場にできたらいいな、と思っています。

共同運営マガジンとは
私も完璧に把握してはいないのですが、どうやら複数人の記事を1つのページ(=マガジン)にまとめられる機能のようで

もっとみる
そういう家

そういう家

パスタ、とは言わず
スパゲッティー、と言う
そんな家だった

嫌だったのではない
ただ、そういう家だった
というだけ

そのスパゲッティーには
赤いのが、かかっているのが常で
白だったり
黒だったり
緑だったり
透明だったり
そういったことは
一度もなかった

嫌だったのではない
ただ、そういう家だった
というだけ

中学のとき
家が建てかわった
新しい家になって
母親が、急に、パスタ
と、言うよ

もっとみる
何かしたい

何かしたい

気になってるクラスの男の子
その男の子のnote
なんとか、たどり着くことができた
結局、自分で話しかけることはできなくて
人に頼んで聞いてもらった

たどり着けたのはいいんだけど
身バレが怖くって、フォローできない
仮に、フォローしたとして
フォロバしてくれなかったら、きっと、わたし
ひどく落ち込んでしまうんだろう

だから、こっそり、その男の子の記事を読むだけ
その男の子の記事は、野球について

もっとみる
静かにしろー

静かにしろー

ざわつくのも無理はない
全校集会で、朝礼台に上がったのが
ペンギンだったから
先月までいた保健の先生のかわりに来たみたい

あまりにざわつくので
体育の男性教師が大声でどなった

静かにしろー

けれど、それくらいでおさまるものではない
なにせ、ペンギンなわけだから

ペンギンは、保健の先生らしく
白衣を着ていた
それを見て、後ろの子が

ペンギンっていうか、白いハトみたいだね

なんて言った

もっとみる
ふつうに暮らしたいだけなのに

ふつうに暮らしたいだけなのに

ピンクのたい焼きが
おそってくる

緑のたい焼きが
攻めてくる

白いたい焼きに
埋めつくされる

ただ、ふつうのたい焼きが
食べたいだけなのに
どこに行けば
ふつうのたい焼きに
出会えるんだろう

ねえ、ねえ、さっきっから
ふつう、ふつう、って、言ってるけど
ふつう、って、なあに?

え?
ふつう……
うまく、説明できない
ふつうは
ふつう、なんじゃない?
違うの?

ただ、ふつうに
暮らしたい

もっとみる
季節は夜にやって来る

季節は夜にやって来る

学校の近くにある、高い木々の生い茂った林
その林の中をかまわず進んでいくと
魔法つかいがやっているというランプ屋さんがある

そのランプ屋さんは、学校が終わったころ
こっそり、お店を開ける

看板はなくって、みんな、好き勝手に
魔法つかいのランプ屋、とか
林の中のランプの店、とか
言っている

わたしは
放課後ランプのお店
と、呼んでいる
そう呼んでいるのは
きっと、わたしだけだ

そのお店は、ラ

もっとみる
ぼくの役目さ

ぼくの役目さ

毎朝、電線にきちんと整列して
すずめが、歌を、歌う
そうやって、すずめが
わたしを起こしてくれる

ウチのねことしては
それが、気に入らないらしい
起こしてあげるのは、ぼくの役目さ
とでも、言いたいようなのだ

そんな、ねこの思いを
知ってか知らずか
すずめは、今日も
わたしを起こしてくれる

すねてしまったねこに
朝ごはんをあげる

ねこと一緒に
朝ごはんを食べながら
明日の朝は、キミがわたしを

もっとみる
あの世から会いに来てくれたとき

あの世から会いに来てくれたとき

大切な人が亡くなってから、これまで3回、夢の中で会いに来てくれたことがあります。

1度目は彼女が亡くなってから1ヶ月少々経過した時。
その日は横向きになってお昼寝をしていたら、ふと彼女が現れて、後ろから僕に寄り添って優しく背中を叩いてくれました。彼女はよく「〇〇くんを寝かしつけなきゃ」といって、就寝前に僕の背中をトントンとしてくれていました。その時と同じリズムと触れ方で、温かく幸せな時間だったと

もっとみる
許してあげている

許してあげている

自分のウチの窓から見える
早朝の空の、青みがキライだ
また一日がはじまってしまうのか
今日を生きていかないといけないのか
そんな気持ちになって
たまらなくなってしまうから

自分のウチの窓から見える
夕陽の、あのオレンジがキライだ
明日という日は、きちんと来ますよ
また明日、決まった時間に
お会いしましょうね
なんて、夕陽が言っているようで
胸がはりさけそうになってしまうから

自分のウチの窓から

もっとみる

褒め上手と言われた話

今日はカフェittanで編み物教室の先生役をした。
編み物初心者の人と一緒にコースターを編む、というものだ。
結果として教えた相手のコースターは無事完成したし、その出来栄えはすごく良かった。
その制作過程の中で言われた台詞がある。
「すごく褒め上手ですね」
正直なところ私にその自覚はなかった。
考えてみれば、私の夢は優しい世界に住むことなので周りの人には優しくありたいことと、人生という旅の道連れに

もっとみる
私って双極性障害なんですか?心理士さんに聞いてみた

私って双極性障害なんですか?心理士さんに聞いてみた

みなさんこんばんは

精神疾患持ちの大学生ハクです。

※あくまで私の病状、心理士さんとの関係性など色々な要因があるので、参考程度に見てください。

----------------------------------------------------------

先日病院のカウンセリングで
ずーっと思っていた疑問をぶつけてみました。

それは…

「私って双極性障害なんですか??」

という

もっとみる
待ち合わせ

待ち合わせ

夢の中で待ち合わせ
ペンギンと待ち合わせ

噴水のある、まあまあ大きな公園
来たことが、あったような、なかったような
お友だちと遊んだことが
あったような、なかったような

そんな公園で待ち合わせ
ペンギンと待ち合わせ

ペンギンは、なかなか来なかった
そもそも、約束をしていたのか
そんなことも、よく分からない
夢の中だ、そんなものか

けど、わたしは、待っている
だから、約束らしきものは、したん

もっとみる
恥ずかしくって

恥ずかしくって

家に帰ると
ねこは、眠っていた

これが、ラムネ炭酸寝顔、ってやつかあ

今日、だいぶ年の離れた上司から教えてもらった言葉
さっそく、それを、頭にうかべる

頭をなでてやると
ねこは、目を覚ました

おかえり

言って、ねこは
トラネキサム酸笑顔、を見せてくれた
やっぱり、わたしは
教えてもらった言葉を、思いうかべる

そのことをねこに言うと
怪訝な表情になった

ラムネ炭酸寝顔だと?
トラネキサ

もっとみる
一周忌

一周忌

5月3日は大切な人の命日でした。

この日を迎えることにとても恐れを抱いておりましたが、周りの方々の支えもあって、思ったよりもどん底な気持ちにならずに過ごせております。

さて、最近私は、死をタブー視し続けるからこそ死を悲しきものと捉えてしまうのであって、科学、哲学、死生学、宗教学など、あらゆる学問的視点から死を考えることで、必ずしも死が悲しきことに終着するのではなくなるのではと考えています。

もっとみる